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178話

前話の修正の件ですが前半部分の必要のない部分の削除とスキル効果についての追記文章を入れた程度になりました。話の筋としてはほとんど変わってないので読み返す必要はありません。


 クルスと鳥王は空高く舞い上がり、魔法や固有スキルによる熱戦を繰り広げている。

 片方が追跡性能の高い羽根を飛ばす攻撃をすれば、それを撃ち落とし反撃として貫通と殺傷力に優れた岩の針を連続して放つなどといった具合です。


 「クケェ。予想以上にやるではないか。我はもう少し楽に勝つつもりでいたんだが……そろそろ本気を出さなければなるまい」


 「ホーホゥ!はんっ、兄上の強がりも聞き飽きたぜ?今まで攻撃で何が分かったっていうつもりだ?俺もまだ本気など出しちゃいねぇぜ?」


 空中で交差しあいながらクルスと鳥王はお互いを罵り合う。事実鳥王は固有スキルである威力や効果が様々な羽根を飛ばす攻撃しかしていないし、クルスもこの戦闘では【ブリューナク】やそれより前に覚えたあるスキルも使用していない。


 だからお互いに本気を出していないというのはきっと事実なんだと思う。だけどたとえ鳥王がどのような奇抜な攻撃スキルを隠し持っていたとしてもクルスが負けるだなんて露ほどにも思っていない。クルスがまだ使用していないスキルは攻撃系統じゃないけど、これならどんな攻撃にも対応も出来ると信じているから。

 問題点としては実戦では未使用なことくらいだけど、そこはまあ家族でのトレーニングもといキャンプの名を冠したガチンコバトルで鍛えあってるからきっと大丈夫。え?なんで身内のトレーニングばかりかって?光の領域のモンスターが弱すぎてレベル上げが余り捗らないからですよ?弱いと言っても私達が相手しているのはランク4とか5クラスだけど、うちの子達ではすでに同ランク程度の相手ではもう相手にする価値もないくらい強い。


 ならばもっと強い所に行かないのかって言われると、光の領域側のギルドランクではギルドランクより高いエリアに行っても仕事というかクエストを斡旋してもらえないのですよ。

 どうせならお金稼ぎも同時進行できる方が効率がいいですからね。なんだかんだで【統治】から【完全統治】へと変化してからはお金の使い道が増えたせいで所持金の減りが激しくなってきましたからね。

 もちろん住民や私の領地をホームに設定しているプレイヤーの皆さんからも税収などを設定していますけど、その額は最少額ですから、貯蓄が減りはしないけど増えもしないという感じ。

 何とかマイナスを出さずに済んでますけどこれから先に使用用途が増えた場合にマズい事になりそうです。

 その時は最悪少しだけ税金を多くいただくことも検討していますけど、私の代わりに現在闇の領域を見てくれているトリビアがその辺に関して動いてくれているのです。



 ……話が逸れてきましたね。本筋に戻りましょうか。


 あれからクルスと鳥王は宣言通り威力のこもった攻撃を繰り出し始めるようになった。クルスが【ロックプリズン】という岩の牢獄で捕らえようとすれば、鳥王が今までに見た事のない輝きを纏い、力技でその檻を突破して来たり牢獄の形をとるまでに前回より威力のこもった羽根で破壊したり…。だけどこの行動を取っている間は当然鳥王は攻撃行動を取ることが出来ない。


 「クケェ!そろそろ決めねばなるまい……」


 クルスがそう言うと空を高速で縦横無尽に、かつ力強くも優雅に舞い始めた。この動きは【ブリューナク】の前に覚えた身体能力増加系のスキルで【バーディ・ダンス】というもの。

 このスキルは発動してからしばらく同じ動きを続けなくてはならないけど、強力なセルフバフを付ける事が出来る。この【バーディ・ダンス】を使用したクルスはもはや誰にも捕らえる事は出来ない。


 ……あ、すみません少し盛ってしまいました。私の家族内ではロアンですら捕らえられませんでした。ですが配下のランク8やランク9の隠し玉の子なら捕らえましたか。

 まあその位のランク差が無ければ捕らえられないのですからあれが完全発動したクルスが負けることなどあり得ません。


 「ホーホゥ!!妙な踊りをしてやがる!だが、非常に嫌な予感がするぜ!」


 鳥王はクルスの【バーディ・ダンス】に嫌な予感を感じている様子で急ぎ発動を止めようとした。だけどそれ以前に行っていたロックプリズンの破壊のせいで間に合うことは無かった。


 「クケェ!弟よ。我に本気を出させたこと誇るがよい。【バーディ・ダンス】」


 クルスがスキル名を発したことで完全に発動となった。そして次の瞬間、かなり離れた位置にいた鳥王が吹っ飛び地面へ落下したのだった。

 クルスが上がった能力で一気に距離を詰め、体当たりをしただけであるが鳥王には驚き以外の何物でもなかった。


 「ホ、ホーホゥ‥。な、何故俺が地に背をつけている!?」


 ダメージ的には大したことないのだろうけど現在の自分の状況を受け入れられず嘆く鳥王。


 「クケェ。残念だがこのスキルを発動した以上、既にお前は我に勝つことなど不可能だ。諦めよ」


 「ホーホゥ。ふ、ふざけるなっ!俺が兄上程度に負けるなんてありえねぇぇぇ!【全羽根射出オールレンジ・フェザーバースト】」


 体勢を整えた鳥王が虎の子であろうスキルを発動した。それは文字通り周囲を埋め尽くさんとする羽根による攻撃。だけどクルスはその攻撃にカスることなく回避し、鳥王の背後に周りトドメとなる攻撃を放った。


 「クケェ。さらばだ!【ブリューナク】」


 【バーディ・ダンス】を使用中は全ての能力が上がると同時に本来なら発動まで時間が掛かるものも即時発動が可能である。その分リキャスト(クール)タイムが伸びるんだけどね。


 「ホーッ‥…!!!!」


 最後まで声を出すことも出来ず鳥王の姿は光の槍により消し飛んだ。ちなみに鳥王の体力は半分以上残っていたためピンチになった時に王種が使える【覚醒】系スキルは発動されていなかった。

 まあその辺に関してはクルスが気をつけていたっぽいね。鳥王の攻撃内容に新しいものがあった場合に多少崩されたこともあったけど、クルスが最初から鳥王に合わせた戦いをしていただけ。まあそういう意味もあって私やコウガもクルスの邪魔をしなかった。やっぱりもう普通の王種じゃ私たちの相手にはなり得ないのかなぁ。……なんてね?思い上がってたら足元をすくわれかねないし、気を付けよう。

 そもそも今までの王種が私達と相性が良かっただけかもしれない。ロアンいわく、まだ見ぬ光側の竜王やロアンの知己(?)でもある闇側の龍王の強さは飛び抜けてるらしいからね。



 《プレイヤー名:アイリが《降石の谷》におきまして鳥王エンベラスを討伐しました》

 《プレイヤー:アイリが王種を倒した事で魔王の資質が強化され魔王の熟練度がⅩ→Ⅺになりました》

 《プレイヤー:アイリの魔王の資質が強化した事によりステータスが上昇しました》

 《プレイヤー:アイリの既存のスキルが変化しました》

 《個体名:クルスに新たな進化先が追加されました。※進化可能》



 名前 アイリ

 種族 人族 

 適正 魔王 (Ⅹ→Ⅺ)・調教師

 LV 1(-/-)

 スキル

 【ナイステイム】

 【完全統治45】

 【感応50】 →【感応・改1】

 【※エクスチェンジ】

 【麗王の覇気】

 【魔唱歌】

 【軍勢・魔獣/獣】

 【軍勢・魔鳥/鳥獣】

 【軍勢・魚獣/魚】

 【軍勢・亜人】

 【軍勢・魔樹/植物】

 【軍勢・無機物/魔動機】

 【軍勢:死霊/精霊】

 【軍勢:魔粘体】

 【軍勢:魔蟲/虫】

 【軍勢:堕天/魂】

 【軍勢:悪魔/天使】

 【モンスター派遣】

 【魅力覚醒】

 【転移】

 【騎乗】


  パッシブ

 【好感(大)・魔人】

 【好感(極)・魔獣/獣】

 【好感(大)・魔鳥/鳥獣】 → 【好感(極)・魔鳥/鳥獣】

 【好感(極)・魚獣/魚】

 【好感(大)・死霊/精霊】

 【好感(大)・妖魔/堕天種】

 【好感(極)・魔樹/植物】

 【好感(大)・魔蟲・虫】

 【好感(大)・魔粘体】

 【好感(大)・無機物/魔動機】

 【好感(中)・亜人】 → 【好感(大)・亜人】

 【好感(大):悪魔/天使】

 【メイクアップ】

 【軍勢強化】


 強さ

 STR 1(+175)

 VIT 1(+105)

 AGI 1(+120)

 DEX 1(+50)

 INT 100(+85) → 130(+85)

 CHA 980(+980+220) →1070(1070+220)



 私のステータス変化は上記の通り。

 【感応・改】スキルに関してですが、ここに来る前から【感応】スキルレベルが最大になっていたので、王種としてランクアップした時にスキル変化するかもと期待していたんですけど予想通りです。

 スキル効果は次の通り。


 【感応・改】:斥候系統のスキルの上位で【感応】で感知できなかった罠や魔力反応を感じる事が可能になった。レベルが上がれば罠の解除も出来るようになる。


 なるほど。今まではダンジョントラップに関してはルドラにお願いして漢解除(?)とかいうモノでやってたけど、これからは私が注意していれば罠のある場所は分かるようになるわけだね。しかも解除も出来るようになるんだったらしっかり上げていかないと!


 あとの変化点は好感系の亜人と鳥系統が極になった感じですね。この辺の変化に関しては今更説明はいらないですよね?



 さて次はお待ちかね。クルスの王種進化ですよ!ワクワクします!

 私はクルスのステータスを開き進化可能先の説明を見て絶句することになる。

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