166話
すいません。今回はアイリのステータスを載せて(文字数を稼いで)いるので、内容は薄いです。
いきなりですが復活した宝金王ギャラルホルンとの戦いは端折らせてもらいます。
初討伐じゃないから幾分か弱かったし、こっちのギルドで最初に手に入る王種情報だから元々の強さも程度が知れるってものだもんね。
でも簡単に経緯を説明すると、無機物系の特性の弱点以外の魔法半減に関してはそもそも王種に弱点属性がないので最初から使ってません。
ですので物理で削るんですけど、うちの火力組の攻撃力をイリスがバフで上昇させ、総攻撃を仕掛けただけ。うちの子達の攻撃力はすでに今までの王種とならソロで戦っても勝てるくらいの強さ。もちろん【エクスチェンジ】なんて使わない素の能力でだよ。
宝金王の体力が半分を切った時の【覚醒】使用後も流れは同じ。
範囲攻撃に関してはルドラの【全範囲守護】を使う事でほぼ無効化した。
《プレイヤー:アイリが王種を倒した事で魔王の資質が強化され魔王の熟練度がⅩになりました》
《新たなスキル【好感(大):悪魔/天使】【軍勢:悪魔/天使】を取得し、既存のスキルが変化しました》
と言う訳で宝金王はあっさり倒れ、私の魔王のランクは上がったんですけど、やっぱり復活したてだからかステータスの上昇値は0でした。CHAすら上がらないとはねぇ。まあそれなりの数のスキルが変化したから良しとしましょうか。じゃあステータス確認だよ。
名前 アイリ
種族 人族
適正 魔王 (Ⅸ→Ⅹ)・調教師
LV 1(-/-)
スキル
【Nテイム】
【完全統治30】
【感応41】
【※エクスチェンジ】
【麗王の覇気】
【魔唱歌】
【軍勢・魔獣/獣】
【軍勢・魔鳥/鳥獣】
【軍勢・魚獣/魚】
【軍勢・亜人】
【軍勢・魔樹/植物】
【軍勢・無機物/魔動機】
【軍勢:死霊/精霊】
【軍勢:魔粘体】
【軍勢:魔蟲/虫】
【軍勢:堕天/魂】
【軍勢:悪魔/天使】(new)
【モンスター派遣】
【魅力覚醒】
パッシブ
【好感(中)・魔人】 → 【好感(大)・魔人】
【好感(大)・魔獣/獣】 → 【好感(極)・魔獣/獣】
【好感(大)・魔鳥/鳥獣】
【好感(大)・魚獣/魚】 → 【好感(極)・魚獣/魚】
【好感(大)・死霊/精霊】
【好感(大)・妖魔/堕天種】
【好感(極)・魔樹/植物】
【好感(大)・魔蟲・虫】
【好感(大)・魔粘体】
【好感(中)・無機物/魔動機】 → 【好感(大)・無機物/魔動機】
【好感(中)・亜人】
【好感(大):悪魔/天使】new
【メイクアップ】
【軍勢強化】
強さ
STR 1(+175)
VIT 1(+105)
AGI 1(+120)
DEX 1(+50)
INT 100(+85)
CHA 980(+980+220)
装備
万寿鞭 STR+15、CHA+15、装備時【森の恵み】の効果を得る。 → ミストゥルティン STR+100 or INT+100 形状により補正が変化するが現在の形状は槍 ※【王種キラー】【王権】
ヒマティオン・ミラージュ VIT+35 AGI+30 CHA+40 ※特殊効果あり
チャーミングネックレスα CHA+24
王羽の樹冠 INT+30、VIT+20、CHA+30、【対人耐性(中)】
竜姫のヒール STR+20、AGI+40、CHA+45
鬼姫の躯手 STR+5、CHA+6
スカッドモノクル INT+5、CHA+5
花鳥風月 【薫り立つ美】【見通す視線】【対人耐性:中】【天つ風】【月詠】 ※内蔵スキルに依りCHA+20
可変腕輪 全ステータス+20・※認識阻害
可変脚輪 全ステータス+30・※認識阻害
称号
闇勢力の切り札・気になるあの子・魅惑の美姫・神をも堕としうる美貌・傾国の美女、世界を揺るがす美神・虫嫌い・魔素を知る者・狙われる者・子供かっ!
さっきも言ったけどステータスの変更はなしで、スキルが大きく変化したね。とうとう【好感(極)・魔獣/獣】【好感(極):魚獣/魚】という極シリーズのスキルも増えた。
これはつまり次は海とか湖に行け!と言う思し召しだね。町に戻ったらそういうフィールドの情報を集めよう。
「マ、マスター!私が情報集めてきましょうか?むしろ集めに行くべきですっ!」
「……ダメ。情報収集は私がするよ」
「そ、そんなー!私のアイデンティティが……」
「不特定多数の相手とチョメチョメするのをアイデンティティとは言いません!……とりあえず後一カ月くらいは我慢して」
「!?い、一か月後に解禁してくださるんですね!?」
「そこはティアの働き次第かなぁ?」
「わかりました!マスターの為に粉骨砕身の覚悟でお役目を全うしてみせます~!」
「あ、うん。やる気が出たならよろしくね……とりあえず、原石の錬成の続きと新しい素材で合金系のインゴットの錬成、ついでにここで拾ったドロップ品の上位変換もよろしく」
「マスター、堕天使づかいが荒いですよぅ~!?」
とは言ったものの、ティアの禁欲生活はすでに30日近いから今言った内容を終わらせたらチョメりに行かせてもいいと思ってる。具体的には一週間くらい?
こんな感じで宝石鉱山からの帰路で話していると少し先のフィールドで【感応】に引っかかる存在がいるみたい。
「数は一人:三人の合計四人……あとモンスターの数が八体かぁ。なんとなくMPKっぽい布陣ね」
とりあえずコウガとセツナを呼び出し、先へ進むと反応のあった場所周辺でトンガリ帽子をかぶった女性プレイヤーが一人モンスターに追われているのが見えた。
「な、なんでこんな事するんですかぁぁ!」
トンガリ帽子の女性がモンスターから逃げまどいつつ、モンスターのタゲから外れた三人のプレイヤーに叫んでいる。
「へへっ。いやぁ、悪いとは思ってるんだぜ?だが流石にこの数のモンスターを倒すのは俺達には無理だろ?だから魔法使いのあんたに削ってもらおうと思ってさ」
「だよなっ!」
「俺たち、ツいてるぜぇ」
「私はツいてなぁーい!」
聞いてるとどこかで聞いた会話のテンポですね……。男たちのあの話し方なんかすごくイライラしてきましたよ?悪いと思ってるんだぜとか心にもない事を言ったり、謎の同意をする人がいたり……
あぁっ!思い出しました。あの三人の男達はゲーム開始直後の私を囮に使ったプレイヤー達じゃないっ!
なるほど、通りでイラっとするわけかぁ。
「わふっ?」
「グルルッ?」
コウガとセツナはどうやら覚えてないみたいですね。まあ二人からしたらあの男たちは私と会えた原因を作った相手だから恨みはなさそうだけど……。思い出しちゃった私は恨みがありまくりです!
都合のいい事に私がプレイヤーを倒しても称号の《狙われる者》のおかげで私がレッドネームになることは無い。……代わりにうちの子たちが賞金首になるわけだけど……コウガはすでに賞金首になってるから問題ないっ。セツナは……久しぶりにコウガと遊びたいみたいだし、賞金首になる覚悟はあるって事で……。
「コウガ、セツナ。モンスターの群れを殲滅後、男三人のプレイヤー達を倒さない程度に【手加減】して来て」
「わふんっ!」
「グォンッ!」
二人がモンスターの群れに向かったあと、私はトンガリ帽子の女性プレイヤーの元へ向かった。
私が女性の元へ着く前にモンスターの群れは殲滅させられてるけどそこは気にしない方向で。
「大丈夫?」
「あ、はい。だ、大丈夫です。女神様……」
……んっ?今この人何て言ってました?コトノと言い、この女性と言い、なんで私を女神と呼ぶのかっ!
私のどこが女神といえるのかレポート用紙に書いてきてくださいっ!……あっ、ダメだ。コトノなら普通に書いてきそう……。




