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161話

 私が選んだ新しい家族となる種族は……この子達です!


 《魔物の卵(1)は精霊種のネイチャーフェアリーに進化しました》

 《魔物の卵(2)は悪魔種のミニマムデーモンに進化しました》


 精霊種と悪魔種。魔導機種と魂種の組み合わせとどちらにするか迷ったんだけど、最終的に仲間全体の役割を考えると火力を増やすよりもバフやデバフのどちらか片方もしくは両方を使える仲間を増やす方が良いと考えたの。火力としてならコウガやクルス、それにロアンもいるし、足りない場合は配下を出せばいい。


 一人目の精霊種はバフを得意とする妖精フェアリー型と回復を得意とする自然ネイチャー型がある。もちろんランクを上げれば両方を使いこなすことも可能だから、ゆくゆくは今のイリスと同じく支援専門要員として育てていくつもり。その話題に挙がったイリスだけど、いざ自分と同じ役職の精霊種が生まれたと知るや否や、アタシはまだ支援として現役なのよー!と私にアピールしていた。そんなことしなくてもイリスがうちの回復役であることは間違いないのに……。


 二人目の悪魔種はデバフを得意とするデーモン系と攻撃魔法に特化するデビル型がいる。

 私の指示のもとでランク4位までは基本的に二人で組ませる以上、どちらかは攻撃専門にしてあげたいのでこっちはデビル型を目指して育成するつもり。ちなみに吸血王はデーモン型の亜種進化&王種進化の条件を満たした所謂特異体というものだった。


 それじゃステータスを確認するために名付けしないとね……えっと、精霊と悪魔でしょー……うーんうーん……よし決まった。これでどうかな?



 名前 アーシェ

 種族 ネイチャーフェアリー♀ 精霊種ランク1

 LV 1(0/30)

 スキル アクティブ【応援1】【風魔法1】

 パッシブ 【支援強化1】

 強さ

 物理能力 15

 魔法能力 24


 応援:仲間を応援し鼓舞する。応援されたキャラの攻撃力が一分間1.2倍になる。レベルが上がると最大3倍まで上昇する。

 風魔法:風の魔法で相手を攻撃する

 支援強化:自分が持つ支援スキルの効果を増やす。強化の最大値は元の効果の二倍まで。



 名前 ディアス

 種族 ミニマムデーモン♂ 悪魔種ランク1

 LV 1(0/30)

 スキル アクティブ【麻痺爪1】【引っ掻き1】

 パッシブ 【囁き1】

 強さ

 物理能力 33

 魔法能力 14


 麻痺爪:攻撃に麻痺の効果を付与し攻撃する。攻撃力は通常攻撃の八割となり麻痺にする確率は三割程度。レベルが上がると攻撃の威力と麻痺になる確率が上昇する。

 引っ掻き:爪でひっかいて攻撃する。

 囁き:相手を攻撃した時に発動。甘いささやきで対象を無防備状態にする。



 精霊アーシェの名前はなんとなくで、ディアスはディアボロスを文字ってみました。あるゲームの剣士っぽい名前だけど剣は扱えません。はいっ?手抜き感が否めないって?い、良いじゃないですかぁ!名前考えるのって大変なんですから!


 スキルもアーシェは支援スキルと風魔法を使えるし、ディアスは最初から状態異常を引き起こす攻撃と、攻撃時に追加で相手を一時的に無力化するスキルを覚えてる。


 二人のステータスもいい意味でヤバイかもです。アーシェは普通より少し高め、ディアスは王種の候補だけあって生まれたてなのに他の子達のレベル1の時と比べるとかなり強い。

 比較対象になるか謎だけど一番最初にコウガ達を仲間にした時の強さが次の通り。


 名前 コウガ

 種族 ランドッグ♂ 獣種ランク1

 LV 5(72/198)

 スキル アクティブ【疾走】【噛み付き】【引っ掻き】

 パッシブ  【同種連携】

 強さ

 物理能力 26

 魔法能力 13


 と言うようにディアスは今の時点でレベル5のコウガより強いんだよねぇ。魔物のスキルの数はレベルとか行動で変化するからあてにならないから考えなくていい。

 精霊種のアーシェに関してもほぼ同格だし。これならレベルが上がっても伸び悩むって事はなさそう。

 問題は私のきめる方向性かな。今までの子は進化に関してはある程度希望を聞いてたけどこの二人に関しては問答無用とまではいわないまでも私の意見を重視していこうと思ってる。

 だからそれに反発されたりしないように大事に育てていきたいね。……まあ反発されたらされたで……ふふふっ……。

 と黒い事を考えてみたけど、私のパッシブスキルで各種族の好感度は高いはずだからその辺の心配はしてない。


 「そういう事でこれからよろしくね?アーシェ、ディアス」


 私がそういうと二人は私にすり寄って甘えてくる。うん、モフモフは無いけどこれはこれでイイ!

 っと、しまった。二人の外見の説明をしてなかったよね。


 アーシェは二枚羽の生えた十五㌢くらいの妖精さんで髪の毛は青色のショートボブ。可愛すぎて手の上に乗った時に握りつぶさないように気を付けないとね!まあ私のSTR値だったら握り潰すなんてことは無いだろうけどさ。

 ディアスはすでに五十㌢くらいの子犬サイズで関連書物とかその辺の挿絵に書かれているような悪戯好きな感じの赤い体の小悪魔といった感じ。なお、無毛でお尻についてる鍵シッポがチャームポイントだね。


 二人とも可愛いとか思って抱きしめていたら胸がモゾモゾする……。見ると私のヒマティオンの中に顔を突っ込んでいるディアスが居た。た、確かに悪戯好きな子の様です……早く引き離さな……ってこらぁそこはっ……ひゃんっ!?



 はぁ……ふぅ……。大変な目に遭ったよ。いつも思うけどこういうハプニングが起きる時は人がいない場所ばかりで助かる。さっきのあられもない姿や悶えてた姿を誰かに見られてたらと思うと恥ずかしくて仕方ないもんね。

 あぁ、言うまでも無いけどディアスは覇気付きでしっかり叱っておきました。その後コウガとロアンに物影に連れていかれボロボロになって帰って来た。イリスがそれを治すと次にクルスとセツナ、その後はルドラ・カエデ・パーシヴァルが次々と……。しかしティアだけは無反応だった。

 おそらく自分の作った卵から生まれたディアスが予想以上に悪戯好きだったため、この場では空気になる事にしたのだと思う。場合によっては一応親って事で自分ティアに飛び火しちゃってたかもしれないからナイス判断だったかもね~。例えて言うと問題児の子は問題児だとか言われると思ったのかな?


 何度も連れていかれては治療され、ようやく帰って来たディアスは生まれ変わったかのようにキリっとしていました。コウガ達は一体何をしてたのかな?

 ロアンに聞いたけどウニャウニャと口を濁していたので、きっと私に言えないほどすごい歓迎(教育)をしちゃったんでしょう。

 なお、アーシェはここぞとばかりにコウガ達を応援していた。そしてスキルレベルがすっごいあがってた。まだ戦闘してないのにスキルレベル上げすぎぃ!?すでに応援の効果が1.4倍になってるよ!?

 二人とも本当に抜け目がないわ……。


 この二人には【モンスター派遣】で派遣した先のダンジョン等でアイテム採取やら自分たちのレベル上げやらをしっかりやってもらうつもりだから最初はきっちり鍛えてあげないと。やっぱり基礎能力って大事だもん。当然派遣して放置するとか酷い事をする気はない事は先に言っておきますよ。



 ★☆ とある城にて ★☆


 この城の主は光の領域内で闇の勢力に属する悪魔が生まれた事でその周囲の気配を探っていたところ覚えのある気配に気づいた。


 「ぐぬっ!?この気配は覚えがあるぞ……我が城に乗り込んできたあの魔王の小娘か。あの時よりは強い気配を発しておるわ。くくくっ、それにしても、この地に戻ってきておったとはな。いつぞやの借りをようやく返せる時が来たわ。今度は逃がしはせんぞ。くかかかっ!」


 城の主は配下の者を数人呼び出すと自分が感じたハルトムート周辺地域の調査に向かわせた。もちろんその場で対象が見つかるとは思っていないが、闇の領域に属する気配は自分のスキルで辿ることが出来るため、少しでも痕跡があればいいと思っている。

 自分が出向くのは、配下の報告を聞いてからだと開き直り、豪華な椅子に深く腰掛け、相手を舐めていたがゆえに不覚を取ったあの時の事を思い出していた……。歯ぎしりをしながら……。

うーん、50㌢で子犬サイズっておかしいですかねぇ……。

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