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149話

回想部分とリアル進行が混じったせいで詰め込み過ぎ、読みにくいかもしれないけど更新させていただきました。


次話9/4 次々話9/7 次々次話9/11に予約投稿済みです。

その後の更新は約一週間ほど空くものと思われます。ご了承ください。


 エレノア達との戦いから三週間が経過しました。この三週間の間に新たな忌避感を植え付けた大学の学園祭も終わり、今はすっかり通常運転となっています。


 私の通常運転……それはつまり、王種狩りですね?新たな王種を探すために私は闇の領域内を探索しました。領地にしたエリアを中心に周辺地域に足を延ばし情報収集。時折ギルドで依頼を受けて信頼稼ぎを行った。

 結果、集まった情報で位置確認できた王種は二種類だけ。その王種は水帝王ポセイルスと駆導明王ダンガマイザーという訳の分からない名前の王種ですね。


 前者の水帝王は星粘王がいた海岸エリアからすすんだ港町から出てる船に乗って行ける孤島の地下に居城があった。見た目は巨大ウミヘビに羽が生えたような姿。一応魚獣種の王種ですね。

 ……水帝王なのに普通に地下に住んでいたのには驚いたけど強さ自体は魔人王以下だった。


 ここで活躍したのはイリスで、【タクトマジック】で雷雲を呼び出し、ホウオウ・エンジュとの訓練 (?)で覚えた【光魔法】から派生した【雷光魔法】で封殺してしまいました。新しいスキルを得てステータス面でも強くなってるのは分かってたけどランクが上の王種を一人で倒したのには驚いた。


 ちなみに孤島とその周辺の海域は、水帝王を倒したことで私の領地となりました。孤島の地上部分には良質の鉱石などの鍛冶素材が採れる鉱山ダンジョンが、地下の水帝王の居城付近では錬金術に使えるモンスター触媒とか料理に使える良質の水の素材があったので砂漠の領地にいるプレイヤー達に情報を流してこっちの方にも拠点を持ってもらえるように働きかけようと思ってます。


 あとは、この港町で【漁業】スキルをタダで教えて貰えるクエストを発見しました。このスキルを取得すれば港町で猟師組合に話を通せば漁に出させてもらえるんだって。捕れた魚は素材として持って行っても良いし、組合に納めて信用ランクを上げて、もっといい船を借りられるようにしたりできるらしい。当然ながら船が良いと、遠くの大物がいる海域まで漁に出ることが出来るようになる。ちなみに私は【漁業】スキルなんて覚えてない。無いったら無い。

 そりゃ、漁にかこつけて七つの海(?)を渡り歩く海賊魔王プレイとか面白そうだけど、今はそれにかまけてる場合じゃない。自分の楽しみも良いけどやっぱりまずは領地の安定から始めないといけないからね。


 ……それはともかくとして砂漠の方もね、開発は続行しているんだけど何故か今まで以上にプレイヤーが集まりだしててダンジョンが足りないんだよね。

 砂漠にあるのはインスタンスダンジョンじゃないからプレイヤーが集まれば集まるほど実入りが少なくなるわけで、中身のあるプレイヤーからすると不満が多くなる。流石に私の【完全統治】をもってしても、無い物はどうしようもないからね。そういう事があってトリビアに言われたのもあり新たな領地を増やす事にした。




 話を戻して二体目の王種である駆導明王ダンガマイザーは以前四魂王と共に種族名等が話に出た(99話参照?)んだけど、ようやく倒せる目処が付いた。もともとヤバい奴だろうと想像してたから、配下達を鍛えに鍛え、コウガ達のレベルを上げにあげてから挑むことにしました。


 「アイリ様。魔動機種が相手でしたら俺に任せてもらいましょう」


 そういって前に出たのはあらたな魔人王として進化したパーシヴァル。

 パーシヴァルいわく、魔動機種のモンスターには体のどこかに弱点が必ず存在するらしいのです。弱点を突かずとも倒せることは倒せるけどその分時間と労力がかかる。その弱点は大体装甲に覆われて隠されているので装甲を破壊できる剣技を使えるパーシヴァルが一番槍を買って出たと言う訳。


 魔導明王ダンガマイザーはモビルなスーツが数体合体したような形だね。その特徴としてはビームサーベルや量子砲などを装備していて弾幕ゲーさながらの戦闘となった。

 だけどパーシヴァルは双剣でそのすべての攻撃を弾き、継ぎ目すら狙える《破壊装甲デストラクション・パーツ》という技で装甲を破壊していった。


 パーシヴァルも魔人王に進化してから私のブートキャンプに参加し強くなってしまった。

 まあ元々が強かったから私も遠慮なく無理難題を押し付けたこともあり、ステータス面ではロアンを抜いている。技術とか駆け引き、その他の面ではまだまだ年の功かロアンの方が上だから家族同士の対抗戦ではパーシヴァルは負けっぱなしなんだけどさ。


 「むっ!弱点のコアを発見しました。先輩方っ!」


 「クワァッ!!」


 パーシヴァルの声を皮切りに一気果敢に突っ込んでいくコウガやクルス。しばらくしてコアが破壊され行動不能に陥った駆導明王はイリスの【雷光魔法】やロアンの固有スキル【氷獣闘技】でバラバラにされていった。強いと思ってた王種がそこまで強くなかったため配下達の出番はなかったね……。せっかく鍛えたのに……。



 《プレイヤー:アイリが王種を倒した事で魔王の資質が強化され魔王の熟練度がⅨになりました》

        ・

        ・

        ・

 《個体名:コウガがレベルアップし新たな進化先が追加されました》

 《個体名:セツナがレベルアップし新たな進化先が追加されました》

 《個体名:クルスがレベルアップし新たな進化先が追加されました》

 《個体名:イリスがレベルアップし新たな進化先が追加されました》

 《個体名:カエデがレベルアップし新たな進化先が追加されました》

 《個体名:ロアンがレベルアップし新たな進化先が追加されました》

 《個体名:ティアがレベルアップし新たな進化先が追加されました》

 《個体名:ルドラがレベルアップしました》

 《個体名:パーシヴァルがレベルアップしました》


 二体の王種を倒したことでもちろん私は強くなった。魅力的な意味で……。説明だけで悪いけど素のCHAが900を超えました。補正込みでもう2000超えてます。おかげで配下の数が常に最大値です……。

 あとは王種討伐を連続して行ったおかげか、コウガ達のレベルもグーンと上昇しました。

 新たな進化先発生に関してはティアとイリスしか確認する必要がないしね。クルスとカエデみたいに既に王種進化の条件を満たしてる子や満たす条件がほぼ判明してる子のは確認しないと決めたんだ。

 あっ、もちろん通常の進化を求める子がいたらちゃんと調べるけどね。


 魅力値(CHAだね)が高いので配下を増やすのが今まで以上に楽になってる。配下に成りたくてもなれない子達の為に飽和している配下の配合を行った結果、とうとうランク9のモンスターが誕生してしまいました。ランク8を飛ばしてないかって疑問がわきますよね?居るには居るんだけど、強すぎる代わりに使い勝手が悪くて持てあましてたんだよ。

 そのランク8よりさらに上のランク9ですからね!さらに使い勝手が悪いのかと思いきや、やばいです。


 そのランク9のモンスターとは……古代兎エンシェント・バーニィという、それはそれはすごく可愛らしいウサギちゃんです。しかも肉体が凝縮されすぎたのか手乗りサイズ……。このサイズでどうやって戦うのか不安ですよね?むしろ戦えるのかすら疑問が湧き起こるはずです。


 心配ご無用!戦いになったら巨大化スキルで敵を踏みつぶしちゃいますから……。

 巨大化してもかわいいけど、やっぱり使い勝手が悪いかもしれない。ただし、なぜか手にニンジンを持ってるんだよね……。説明にはクレイモアキャロットという武器ニンジンを持っているとあった。巨大化した体と相応の大きさのクレイモアキャロット(人参)。スキルの【ニンジン流剣術】と言い、謎が謎を呼ぶ存在になりました。



 これらの王種を倒した後は骨休めの為に砂漠の領地へ戻り、完全統治のスキルを上げるべく庶務に励もうと思う。闇の領域であと倒してないのはロアンの片割れでセツナが王種になるために倒さなくちゃいけない焔獣王(仮)と情報だけはいくつか手に入っている四魂王、ヴェルガムにいる吸血王、後は別枠で最強と言われている龍王なんだけど、吸血王以外は生息地が不明なんだよね。

 特に龍王は色々な土地を移動しているらしく、なかなか捕まえられないらしいから探すだけ無駄かも知れない。ロアンからも龍王だけはまだ戦わないようにと言われてるしね。

 とりあえずはトリビアや領地の住民たちの力を借りて残り二種の王種の居場所を探してもらう感じで行こう。

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