136話 -掲示板6- 闇side
【実録!?】あの人は今!【発見報告会議所その3】
ここは話題には出てくるけどあまり見かけられた報告が無いプレイヤーについて話し合う場所だ。
噂になるくらいだから名前を出しても構わないだろうけど誹謗中傷はしちゃいかんぞ!対象によっては運営が動くからな?
1・闇の探索者
と言う訳でいつの間にかその3まで来ていたらしいこのスレタイだが、今回はどんな人の名前が上がるのか楽しみでたまりませんな!なお、その1とその2に関しては次の場所へ飛んでくれたまえ!
【実録!?】あの人は今!【発見報告会議所その1】・【実録!?】あの人は今!【発見報告会議所その2】
ちなみに現在、情報を求められているのは通称【ハチャメチャツインテール】・【ザ・サムライ】・【音無の重圧】・【美人さん】・【☆爆裂☆黒森精】……あとは最近話題の【黒雷の魔王】あたりか?誰か見かけたら情報載せておくれ~。
2・闇の探索者
見かけさえすれば情報提供も吝かじゃないが……ハチャメチャからの前四つはいいけど五つ目の通り名はどうにかならんかったんか?いや、誰のこと言ってるのかは痛い程にわかるんだぜ?俺も一度はパーティ組んだ人物だしさ……。
3・闇の探索者
>2 本人もなんとなく自分の事だと気づいてる節があるからな。文句はまだ言われていないから大丈夫だ……きっと!
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377・闇の探索者
俺からの発見報告は挑み来るPKを次々返り討ちにしている【ザ・サムライ】にあたるだろうプレイヤーについてだな。
ご存知の通りプレイヤーネームはギンジロウ。魔人族でサムライらしく刀を主武装にしているソロプレイヤーだな。アイツに挑んだPKは数多くいるがその誰もがギンジロウに傷一つ付けることが出来ずに斬り捨てられている。
もちろんPKだけでなく、PVPで挑んだ奴も同じ末路だな。
最近目撃した場所は暗闇の山の山頂部。俺たちは六人パーティで何とかたどり着いた山頂部で奴は一人で狩りをしていた……。目の前で暗闇の山のフィールドボスじゃないかって言われてるダークドラゴンを倒してたのにはびっくりして屁が出かけたぜ!
378・闇の探索者
>377 ……そいつ知ってるぞ!俺もPVPで挑んで瞬殺された口だからなぁ。
そうか、あのサムライはギンジロウって言うのか。今度会ったらリベンジ頼んでみよう。
379・闇の探索者 (DE)
>378 へぇ、アイツまだ暗闇の山にいたのね。それにしてもダークドラゴンをソロでかぁ……中々強くなってるみたいね。そろそろ潮時かしら?
380・闇の探索者
>379 なんか知ったような口ぶりだけど知ってるのか?てかDEってなんだ?
381・闇の探索者 (DE)
>380 えぇ、一応知り合いになるわね。私も以前暗闇の山で会ったきり連絡を取っていなかったんだけど……まだあそこにいるのなら会いに行ってみるわ。約束もあるしね。
DEは私の種族ってとこかしら。
382・闇の探索者
意味深だな。381の約束内容に非常に興味がある……。なるほど、ダークエルフかぁ。
383・闇の探索者
>381 なんや。あんさんがすぐ来るんやと思ってずっと山で待っとったのにあれから連絡ないから逃げたんやとおもとったで。ていうか、フレ登録しとんねんからメッセージ位だしーや!
384・闇の探索者
>383 おぉ、まさか本人?
385・闇の探索者 (サムライ)
>384 せやで。
>378 おっ?リベンジやったらいつでも受けたるさかい、いつでもきぃな。最近は高原の集落で腕試しがてらPVPしとるから。
386・闇の探索者 (DE)
>383 こっちもパーティの整理とかが忙しかったのよ。まあ今はソロになったから時間が出来たし、今から行くわ。首を洗って待ってなさい。
387・闇の探索者 (サムライ)
>386 よっしゃ、久しぶりに強いのと戦えるな。……聞き忘れとったけどあんさん強いやんな?
388・闇の探索者(DE)
>387 当然でしょ?私もダークドラゴン程度ソロで余裕よ?……それでもまだあの子には勝てる気はしないけどね……
389・闇の探索者 (サムライ)
>388 ……あんさんが言うあの子がワイの思うとる人やったら、ワイは魚にも勝てそうにあらへんで。あの魚一体でもダークドラゴンが群れでも倒しそうやし。
390・闇の探索者 (DE)
>389 まああの子の事はまだいいわ。……もうすぐ暗闇の山に着くわよ。居場所はダークドラゴンの生息地でいいのよね?
391・闇の探索者 (サムライ)
>390 おぅ、ちょうどダークドラゴン倒し終わったとこやからしばらく湧かへんはずやで!
392・闇の探索者
……俺らパーティで挑んでもダークドラゴンを倒せてねぇのにソロで倒せるって言うこの二人ってナニモン?そしてそんな二人がさらに上が居ると仄めかす「あの子」の正体って……
393・闇の探索者
>392 それは言うな。俺たちがみじめになるだけだぞ!
あっ、ところで話変えるんだが……俺達は先日、偶然例の【美人さん】に会ってPVPを挑ませてもらったんだぜ!
394・闇の探索者
>393 美人さんって、まさかあの銀髪の?
395・闇の探索者
>394 あぁ、俺達は渓谷の集落にある川で仲間モンスターと休憩してた美人さんを見つけたんだ。ダメ元で力試し目的でPVPしてくれないか頼んでみたら、あっさりOKしてくれたぞ。
396・闇の探索者
いいなぁ。俺も渓谷の集落行くぞ!そしてPVPしてもらう!
397・闇の探索者
>396 あっ、それはやめとけ……理由は今から言う。
まず俺達が六人に対して美人さんは最初、巨大魚と巨樹を出そうとしてきたんだけど、流石に数的にも俺達が有利だと思って六対六に変えてもらったんだ。そしたら……
398・闇の探索者
>397 続き早ぅ!wkwk!
399・闇の探索者
開始十秒しない内に俺たちはやられてた。白い毛のサーベルタイガー?みたいなモンスターが一瞬で俺たちの後衛の場所に来て魔術師とヒーラーを瞬殺。
あまりの速さに驚く俺達の前にはいつのまにか巨大狼が居て……食いつかれて放り投げられた後ドラゴンのブレスであっさりと……攻撃の「こ」もできなかったぜ……さすが王種を倒すだけの事はある。
400・闇の探索者
>399 さ、参考までにお前らのレベルはいくつ?詳しく言うのは嫌だろうから平均でいいぞ?
401・闇の探索者
レベルは57だったんだ。例の美人には平均レベルは50だと言ってしまったけど……。高く言いすぎると受けてもらえないと思ったからな……。
402・闇の探索者 (サムライ)
>401 おいおいあんさん、嘘はあかんで?おじょ……その美人さん(?)やったら正確なレベル言うても普通に受けてくれてるはずや。むしろレベルを高く言うといた方が受けてくれる可能性高いんとちゃうか。
403・闇の探索者 (DE)
>402 そうね。私もそう思うわ。
404・闇の探索者
>402 だよな。嘘ついたら駄目だったよな。それに関してはそのすぐ後に思い知ることになった。まだ続きがあるんだよなぁ。
六対六で敗れた後、回復して再戦(今度は当初の二体六)でしないかって言われたんだけど、俺達はそれを断って別の条件で受けてくれないかって言ってみた。
その条件というのは一対一、もとい美人さん本人との戦い……
405・闇の探索者 (サムライ)
なっ、なんやてっ!?404、あんさん、おじょ……やなくて美人さんと直接戦ったんか?
406・闇の探索者
あぁ、戦ったよ。結果は……
407・闇の探索者 (DE)
>406 もったいぶらずに早く言いなさいよっ!
408・闇の探索者
>405・406 そ、そんながっつかなくても言うって。単にエンター連打して文章が途切れただけなのに……
結果は俺達六人完封負け。開始後すぐに接近して倒してやろうと思ったんだけど、動き出そうとした瞬間体の自由が利かなくなった。どういうことかと思って調べたら状態異常にかかってた。
俺達全員が動けないのを確認した美人さんは、謎のスキルを使って俺達の体力を一撃で半分奪い取っては再度動きを封じ……それを繰り返されて1分くらいで全滅……。
詳しい戦闘場面に関しては俺たちの沽券に関わるから言わないぞ?
思ったのは美人さんに関してはレベルを上げればまだ勝てる要素がありそうなペット達よりも、本人と戦闘する方がヤバいという事が分かった。
あっ、バトル動画を見たかったら俺のTwotterを登録してくれたら、見れるからそっちもよろしく!
409・闇の探索者 (DE)
……あの子の直接戦闘を私も見た事があるけどそんな戦い方はしていなかったわ。新しい戦闘スキルを得たのかしら……それにその状態異常というのも気になるわ。情報を集めて対策を考えないと……
>408 しかたないわね。登録しておいてあげるわ(見たら登録解除するけど)
410・闇の探索者
>409 ひどぃいぃ!登録したらそのまま放置でもいいから残しておいてぇ~!まだ登録者数二桁なんだよぉ!
>405・409 あの~、ところでお二方はPVPをするんじゃなかったんですかね?
411・闇の探索者 (サムライ)
>410 暢気にPVPとかしとる場合やないねんっ。ペット達を倒したら隣に立てるやろと思とったら本人も謎の攻撃してくるとか……予想外やんけっ!
せやから今はPVPするよりもワイ自身の地力をあげとかなあかんねやっ!
412・闇の探索者
なるほど、お二人が言ってたあの子とかおじょ……さんは、あの美人さんの事だったのか……。なんか納得した。
413・闇の探索者 (DE)
>411 ねぇ、ちょっといい?少しばかり協力してほしいんだけど?
414・闇の探索者 (サムライ)
言いたいことはわかっとるで!とりあえずヘリオストスに戻ろか。あそこに武器作れるアイツがおるさかい!
415・闇の探索者 (DE)
生産系……あっなるほどね。妹の方がそこに居るのね?あの子がこれ以上力をつける前に対策を考えないと。
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掲示板から退席し、ギンジロウとエレノアの二人がヘリオストスに向かって移動を開始し始めた。
このしばらく後にある二人にとって非情なメッセージが流れた。その内容とは……
《プレイヤー名:アイリとミスティによって迷いの森エリアの樹齢王が討伐されました》
「あっ、あの子ったらぁぁぁぁ。なんでまた王種倒してんのよぉぉ。しかもあの樹齢王をだなんて……また壁が厚くなりそうね……」
「なんや、エレノア。その反応からして、お嬢って王種倒すごとに強化でもされとるとでも言うつもりかいな?」
「まさにその通りよ……あの子が今までに倒した王種は6種。以前話をした時に6種類目を倒したらおそらくかなり強くなれるはずなのって呟いていたわ」
「さよか……ところでもう一つの名前にはツッコミあらへんのか?」
「ミスティのこと?そうね大方ミスティも樹齢王に挑んでたところであの子に出会ったとかそんなものじゃない?ミスティは妹の方と違って戦闘の方が得意みたいだし」
「ドライやなぁ。まあええわ。お嬢がさらに強くなったことも踏まえて色々新調せなあかんな」
「高ランクの素材ならいくつかあるから主武装に関しては妹の方に頼めば何とかなるわよね。あの子がこれ以上王種を倒す前に、一度は戦っておかないと。ただあの子には厄介なスキルが有るから、闇の湖畔エリアのボスドロップであるシールダガーを手に入れておきたいわね」
「シールダガー……相手のスキルを封印できる効果を持つ短剣やな。お嬢と戦うにはあれがええんか?」
「おそらく、ね?今まで見た感じだとあの子はテイム系スキルと召喚系スキルしかもっていなかった。でも掲示板で聞いた状態異常系と一撃で体力を半分も奪うって言う謎のスキルが有る以上、それらを封印できないと勝てないわ」
「そういうことかいな。エレノア、あんさん、やっぱりお嬢の事よぅみとるなぁ?」
「な、なによそれ!あの子の事は越えるべき壁としか思ってないわよ!」
「ほんまかぁ~?」
「し、しつこいわね!それ以外にあるはずがないじゃないっ!」
「ははっ、まあそういう事にしといたるわ。……っとヘリオストスに着いたで!ミスティの妹の工房に案内するからついてきぃ」
こうして二人はミスティの妹で生産スキルに特化しているプレイヤーの元で様々な装備の作成依頼をし、準備が整ったところで砂漠の集落へ向かって旅立った。
そこで二人は恐ろしいものを目にすることになる……のは今の二人は知る由もない。




