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109話

またしても予告詐欺!

次に書いた分はすぐに投稿せず、予約投稿で木曜日に落とすことになるかと。

その後の更新予定は……おそらく日曜日くらいかな?出来なかったら月曜日で!


予告詐欺をした理由は浮気で別作品を書いたから!

面白いかどうかは知らないけど、作者ページから適当に飛んでもらえればわかると思います!


題名は 《僕と私の共同ー融合ー生活》です。あっ《》は無視でOKです。よろしく!この作品の更新頻度はしばらくはこっちと同じくらいの予定です。本日12時に最新2話目(5ページ目扱い)が投稿されます。

注:書き始めなのでお胸様とかおっぱ○とかそういう言葉が多く出ます。それが嫌いな人は読まない方がいいですよ(笑)R18には抵触しないはずです!

 暗闇の山にきてからすでに五日が経過しました。修行は順調に進みクルス・イリス・カエデの三人は強く育ってきている。現在の修行地はブートキャンプをしたところよりもワンランク上のモンスターが出現する暗闇の山の北東部。このまま北東に向かい山を下りるとメリュジーヌ湖畔とメリュジーヌ城下町がある。


 見つけた時に興味本位で行ったんだけど、町に入れてすら貰えなかった。ムカっと来た私はつい魅了を発動させてしまったけど魅了されてもなお、私たちを中に入れまいとする門番達に驚かされた。

 え?入れてもらえなかったって事は魅了が効いてないんじゃないかって?それはないよ。だって中に入れてほしいというお願い以外はデレた顔で全部聞いてくれたもの。

 町に入るための条件だとか、周辺のモンスターの情報だとか、周辺で発見されたダンジョンの情報だとか、レアモンスターの目撃情報だとか。その他いろいろね。


 城下町へ入る条件(入場許可を得るクエストが表示された)を聞いて、げんなりすることになった。ベースレベル80以上(素ステータス値合計なら630以上と換算してもいい)もしくは所持スキルレベルが合計130以上ないと入れてもらえないんだって。あっ、でもその人数が一定数を超えたらそれより低くても入れてもらえるようになるらしい。


 私の場合だとベースレベルとスキルレベルは絶望的だからステータスによる入場許可を得なくてはならない。その為には多分あと二体くらい王種を倒せば達成できそう。だからそれまではお預けだね。

 この情報は掲示板にも情報を載せておいたけど、現在最大でもレベル50を超えたばかりにプレイヤー達からすれば、まだまだ険しい道のりになりそうです。きっとヘリオストスの次の目的地はメリュジーヌではなく《吸血王・ラキュリア伯爵》の治めるヴェルガムなんだろうと思う。

 そういえばユールやヘリオストスが魔人王に支配されていると聞きましたけど、ティアからの情報にそういうのは混じっていなかったわね。気になるけどまだティアのレベルには不安があるしなぁ。



 あっ、そのティアだけど一回帰ってきて戦利品です~とか言って色々置いていってくれたんだけど、中に白王貨という住民の店へ高く売れる販売専用アイテムをいくつも持って帰って来たんだよね。

 そのあと私がメリュジーヌに言った事を告げると「私がもっともぉっと情報を集めてきますね!」と言って再出撃 (?)の許可申請をしてきたのでどうせ無理だろうけどと思いつつ了承。数時間後、メリュジーヌの街に侵入完了したと報告が来たことにはすごく驚かされたわ。

 私にできなかったことをその日のうちにやってのけたティア……いったい何者?ティアは私が訪れた街や村ならレベルとか条件関係なく、どこでも潜り込めるのかしら?


 そして言うまでもなく侵入した日から今日にかけてティアのレベルと経験値量がおかしいことになってしまっていた。

 現在のクルス達の暗闇の山での経験値効率が21万/hだとしたら、メリュジーヌにいるティアの経験値効率は40万/h。

 その結果がティアのステータスはメンバー内では相変らずダントツで低いのにレベルだけは50を超えてる(ランク4になって必要獲得量は多くなったはずなのにね)。しかもまだ進化して五日でこの数字ですよ?あのティアが一番の成長株って言うのが信じられない。

 ちなみにヘリオストスでの経験効率は13万/hだったことからメリュジーヌの効率がすごいことがわかってもらえると思う。やっぱりレベルが高いからなのかなぁ?


 次に帰ってきたらまた進化する気があるのかどうか位は聞いておこうと思う。




 と言う訳で気を取り直して修行地に戻って来たんだけど、さすが地元 (?)で最強モンスターが出現する暗闇の山だけあり、三人で戦っていても一匹当たりの経験値獲得量は非常に多い。まあ出現数が少ないのがネックだけどその分落ち着いて戦闘に集中できるから悪いことは無いんだけどね。


 あ、そうそう、アサシンギルドでうけた邪蛇草の採取クエストだけど草自体は修行しているエリアの正反対側で発見できた。だけどその辺りのモンスターは今修行している所よりも強いモンスターが出現し、ランクは高いがレベルが低いコウガやセツナが危うくやられそうになる場面もあった。

 その時は私の覇気で難を逃れたんだけど、あのエリアで経験値を稼げるようになるのはまだまだ先になりそうだね。具体的には全員がランク5もしくは6になり、レベルも40は欲しい所。それほどに危険なモンスターがうじゃうじゃと出現したんだよ。


 それら強いエリアのモンスターを配下にしているのかと聞かれると、答えはまだしていない。魅了は出来るから引き入れることはできるんだけど、やっぱりコウガ達が倒せる相手を配下にしておきたい。この先配下にしたモンスターから家族が増えるかもしれないし、もしかしたら魔王同士の戦いで軍勢バトルになった時に配下が暴走したりする場面があるかもしれない。その時にコウガ達が倒せない強い配下がいたら私が困るからね。


 あと軍勢スキルで呼び出せる種類が増え、軍勢系スキル一種類当たりの配下に加えられる最大数もまた100ずつ増加しているので補充をしないといけないって分かってるんだけど、今まで配下にした子たちの育成もまともに終わってないのに新しく捕まえるのもどうかと思う訳です。


 私だってただの捨て駒にするためだけに配下にしてるわけじゃないからね?もうすぐクルスたちの育成に一区切り付くからそのまま軍勢メンバーの底上げに着手するつもりでいる。

 実はこの長かったお休みも残るは明日と明後日の二日間しかない。学校が始まったら軍勢メンバーのレベル上げする時間を取れなくなりそうだし、残り二日の内に配下の平均ランクを最低でも5くらいまでは上げておきたい。

 軍勢スキルの配下の方は入れ替わりが激しいのが普通なので、その分レベルアップまでの経験値が削減される。私はそれを逆手にとって入れ替わりを抑えて質と量を向上させるような育成手段を考え付いたのだ。


 まあ簡単な事なんだけど、カエデと私がいればこの方法は成り立つ。


 レベルアップにより【ナチュラルメイク】で作り出せる実の種類が増えたんだけど、その中に周辺モンスターを呼ぶ効果を持つ実がある。これを使って呼び寄せたモンスターの群れに覇気を使って魅了にして軍勢を呼ぶ。そうすることで魅了されている敵からの反撃を食らうことなく配下たちはスキルに戻り、経験値を獲得できると言う訳。それを繰り返せば……。



 と言う訳で翌日から実践してみたところ予想通りの入れ食い状態。

 まあこの山で一・二を争う攻撃力を持つサイクロプスが七体も来た時は流石にヤバイかと思ったけど、魅了の効果は偉大でした。


 それを予定通り二日も続けると配下にランク7のモンスターがちらほらと現れるようになった。

 さらに、条件が解放されたとかで軍勢スキルに項目が増えて【部隊長選択】とか言うのまで増え、そこにランクの高い個体を任命した事で軍勢運用効率がさらに良くなった。

 今までも似たような指揮役を決めていたけど、その場限りだったから使い勝手は悪かったし効率もそこまで良いと言えるものではなかった。

 それに比べ役職を解くか部隊長個体が死ぬまで効果が続くこの部隊長を決めておけば配下の者たちはそれに従うからね。私は召喚前の部隊長にだけ指令を出しておけばいいと言う訳。


 手間が省けたことで覇気以外の事にも気が回るようになった。カエデに複数の設置場所の指示を出したり、それを時間差で発動させて途切れることなく軍勢による蹂躙ができるようになった。

 途中からコウガ達でも危険になった暗闇の山の山頂部まで言って試したけど、軍勢でなら苦労しなかった。

 もう、強化しすぎちゃって暗闇の山なら私一人で歩いても攻略できそうだよ。軍勢さえあればね?


 しかし……




 「主よ。調子にのっているからそうなるのだ。特定のスキルにばかり頼っていては負けても仕方なかろうて……」


 はい。初めての死に戻りをしましたね。いやぁ、びっくりたよ。

 休みの最終日である本日午前の事。山頂部でいつも通り配下の育成をしていたらこの山頂にいる超レアモンスター《ケツァル・アトル》という魔鳥種モンスターに遭遇し、【軍勢】でなら押し勝てると思いコウガ達を召喚せずに挑んだ私。だけど、戦いになる前にスキル封印を食らってしまい、紙装甲の私は一撃で退場させられたのでした。

 うん、ゲームを始めて初めての負けです。敗因はロアンの言う通り調子に乗りすぎたこと。


 ちゃんとフルメンバーを呼んでおけばここまであっさり負けることは無かったはず。

 封印攻撃もだれか一人を対象にするものだったしね。相手が私しかいなかったら私のスキルが封印されるのは当たり前だよね。まあ私のCHAの数値なら封印も防げると勝手に思ってた部分もあるんだと思う。だって普通の毒とか混乱は100%防げるんだもん。封印も同じだと思って何が悪いのさっ!



 デスペナ自体は私にはないようなものなので、気を取り直して午後から山頂に行き《ケツァル・アトル》と再戦。

 さすがに二度目だから同じ失敗はしない。最初に封印攻撃を食らったのはコウガ。だけどコウガはスキルなど使わなくても十分に強い子だから問題ないはず。家族みんなを信じて守りをルドラに任せ、私は魔唱歌のエクスチェンジを準備する。


 二度目の封印攻撃を食らったのはイリス。回復魔法が封じられたのは正直痛かったけどカエデが回復できる実を作れたことで何とか持ちこたえることができた。


 今回はロアンというメンバーが増えていることで魔唱歌の準備が終わるまで三十秒長い。その為三度目の封印攻撃が来たのだけど、それは私をかばったルドラが受けることになった。

 防御系のスキルが封印されたことで硬さに定評のあるルドラが苦しそうにしてたけど、スキル封印対象から外れたイリスやカエデの懸命の回復行動によりやられる事は無かった、だけど私を守り続けたルドラはもうズタボロだった。


 あと一撃を食らえばルドラが死ぬというタイミングで私の魔唱歌が発動。

 コウガ達全員が超強化され、その後の展開は言わずもがな。


 最終的にコウガ・セツナ・ロアンの獣型三人によるブラックスラッシュ(※パーティ内の誰かが持つ【同種連携・大】による特殊攻撃。同じ種類(獣型・鳥型・魚型など)のモンスターが三体以上いる時に発動させることができる。連携時に発動する種族の必殺技的なもの。三体目が爪や牙で攻撃をした際に自分自身に攻撃力+100%増加、攻撃対象には毒、流血、呪いの効果を付与する)が、クリーンヒットし《ケツァル・アトル》を無事討伐することができた。

 魔唱歌のエクスチェンジで能力が大幅上昇してる上に攻撃力+100%だから、レアモンスター位なら倒せるよね~。

 ドロップアイテムで《神気鳥の魂》と言う消耗品とその他、古代鳥の風切り羽や古代鳥の尾羽という素材を手に入れた。前者はいいとしてただの素材はティアに渡すか生産プレイヤーに渡して装備を頼むことになりそう。



 神気鳥かみきどりの魂:なかなか現れない太古の鳥の魂。この鳥との戦いに打ち勝ち、魂を使用した者の一番高い素の能力値が20%上昇する。ただし効果があるのは一つの能力値に付き一度だけ。

 二度目以降の使用時は一度目に上がった能力以外で一番高いものが選ばれるが、能力があがるかどうかの確率は50%以下になる。

 ※この太古の鳥に勝たずにアイテムを使用する場合は《神気鳥の偽魂》となり効果が変化、ランダムでステータス上昇値が5%になる上、以後この太古の鳥に打ち勝ち、魂を使用しても能力が上昇しない。



 ……おぉ!どう見ても凄すぎる地雷アイテムだよね!特定の能力じゃなく一番高い素の能力が上がるって言うのが味噌だよね。STR自慢なら攻撃力がさらに強化されるし、AGI自慢ならその素早さがといった具合に。

 しかも元の能力値が高ければ高いほど効果を及ぼすって事もね。

 一つの能力に付き一度しか使えないのは痛いけど、最大で一人六個まで使えるって事だもんね。まあ私には二つまでしか必要ないけど。1が20%上がったところで切り捨てだから1のままだもん。


 さて、今使うか後で使うか迷うところだけど、どうしようかなぁ?次に王種と戦えるのはもう少しだけ後だし、このまま持ってて仮にPKでもされようものなら奪われちゃうかもしれない。まあその奪われた場合、使用されてもランダム5%しか上がらないから気にするほどの事じゃないけど~。たった5%上げるために以後の能力強化回数を減らすなんて言う馬鹿な真似、私ならしないわね~。

 うーん、とりあえず今使ってみた場合の変化をシミュレーションしてみようか。ステータスオープン~。



 名前 アイリ

 種族 人族 

 適正 魔王 (Ⅲ)・調教師

 LV 1(-/-)

 スキル

 【テイム】

 【統治】

 【感応1】 → 【感応5】

 【※エクスチェンジ】

 【覇気】

 【魔唱歌】

 【軍勢・魔獣/獣】

 【軍勢・魔鳥/鳥獣】

 【軍勢・魚獣/魚】

 【軍勢・亜人】

 【軍勢・魔樹/植物】

 【軍勢・物質/魔動機】

 【騎乗:馬】


 パッシブ

 【好感(小)・魔人】

 【好感(大)・魔獣/獣】

 【好感(大)・魔鳥/鳥獣】

 【好感(大)・魚獣/魚】

 【好感(大)・死霊/精霊】

 【好感(中)・妖魔/堕天種】

 【好感(大)・魔樹/植物】

 【好感(小)・魔蟲/虫】

 【好感(中)・魔粘体】

 【好感(中)・物質/魔動機】

 【好感(中)・亜人】

 【メイクアップ】


 強さ

 STR 1(+19)

 VIT 1(+12)

 AGI 1(+12)

 DEX 1(+1)

 INT 45(+16)

 CHA 430(+430+37) → 516(+516+37)


 称号 闇勢力の切り札・気になるあの子・魅惑の美姫・神をも堕としうる美貌・傾国の美女、世界を揺るがす美神・虫嫌い・魔素を知る者



 とこうなるわけですか……。今使ってもCHAが補正込みで1000を超えてしまいますね。そしておそらく素のCHAが500を超えるから称号も手に入っちゃうよね。

 よし、今回は使用を見送ろう(パスしよう)。今のステータスでも魔唱歌さえ歌いきれば王種相手でもいい勝負ができるだろうしね。魔王のランクがもう少し上がってから使用してステータス強化しよう。



 その数時間後、私は五日に及ぶレベル上げをやめてヘリオストスに戻って来た。もちろん山から高原までは自力で下山し、高原からはホース君を呼び出して帰って来た。

 ほんとうに時間の短縮ができるって素晴らしい!


 町に帰って来た私がそのまま向かった場所は上級鑑定士の家である。

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