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101話

コウガの進化とその秘密の回です。

 では早速コウガの進化について確認をしておきましょうか。



 名前 コウガ

 種族 デンジャラスドッグ♂ 獣種ランク3

 LV 60(802/511208)

 スキル アクティブ【疾走】【噛み付き】【引っ掻き】【威嚇】【壁蹴り】【鉄牙爪】【毒撃】【狂乱】  【空蹴り】【空烈破】【火纏】【見切り】【爪牙研ぎ】【乱れ爪牙】

 パッシブ  【同種連携:大】【脚力上昇】【悪路走行:中】【カウンター】

 強さ

 物理能力 744(+36)

 魔法能力 433


 装備:黒耀鉄の爪+2(物理能力28+品質ボーナス(+8))


 進化可能

 獣種 レベル50ランク5:夜叉犬

 魔獣種レベル50ランク5:千疋狼

 獣種 レベル50ランク6:血盟犬

 魔獣種レベル50ランク6:マルコシアス

 獣種 レベル60ランク6:レッサーオルトロス

 魔獣種レベル60ランク6:レッサースコル



 夜叉犬:暴れに暴れた末に戦いの力に覚醒し自制も効くようになった意志の強い犬。【異常抵抗・大】習得。

 【異常抵抗・大】:すべての状態異常攻撃に抵抗できる確率が大きく上がる。


 千疋狼:気性が非常に荒く、野生を残したまま進化した狼。自分の認めたもの以外には従うことは無い。【孤高】習得、【同種連携・大】削除。

 【孤高】:一人で行動する際と強い相手に挑む時に身体能力が上昇する。その上昇率は個人のレベルや相手とのレベル差に左右される。


 血盟犬:主人と血の契約を果たした犬。主からの影響を非常に受けやすくなる。【血の誓い】習得。

 【血の誓い】:文字通り血の契約を行う。主との関係が深まりやすくなるが契約を結んだら破棄することはできない。契約をした場合、主と意思の疎通がそれなりに出来るようになる。良くも悪くも主の影響を大きく受ける為、不甲斐ない主を持った場合の末路は悲惨なことになる事が多い。


 マルコシアス:相手に畏怖を与えその力を奪う悪魔のような狼。【パワードレイン】習得。

 【パワードレイン】:威嚇や覇気などを使用された相手に使用することで相手の能力を20%奪うことができる。重複は二回までで、効果時間は三分。重複させても効果時間の更新はされない。


 レッサーオルトロス:双頭の犬の劣化種。身体能力が非常に高く近接攻撃では向かうところ敵なしらしい。【並列思考】・【縮地】習得。

 【並列思考】:二つの頭で別の事を考えたり、行動をすることができるようになる。使い慣れない内は体が付いていかないという欠点がある。

 【縮地】:目に見える範囲内であれば一歩で移動することができる。CTの関係上【瞬動】より少しだけ使い勝手が悪い。


 レッサースコル:神話で太陽を追う者と言われる狼の劣化種。身体能力も高いが相手を惑わし混乱や行動不能にすることを得意としている。【不動の吐息(スタンブレス)】【覇気(混乱)】習得。

 【不動の吐息(スタンブレス)】:相手にダメージを与えるとともに行動不能の効果も付与する厭味ったらしいブレスを吐く。

 【覇気(混乱)】:混乱の効果を持った覇気を放つ。




 いつもながらランク4の進化先は排除させていただきました。コウガ自身も興味なさそうだったしね。


 ではまずランク5の夜叉犬と千疋狼からですね。夜叉犬は説明通り状態異常の抵抗が上がる犬系のモンスターですね。

 イリスの光魔法があれば状態異常が回復できるので無理に進化してもらわなくてもいいかなぁ。イリス本人にならこういうスキルがほしい所だけどねぇ。


 次に千疋狼だけど……。うーん、これも選ぶ必要あるのかな?デメリットしかないじゃん。というかコウガがこれを選んでしまったら私が捨てられそうで怖いなぁ。よし、これに関しては主権限で断固として進化拒否させてもらおう。今更初めての仲間と離れるなんて私の選択肢には存在しないからね!


 次にランク6の四種。

 まずは血盟犬というのが名前的にはかっこいい気がする。でも血の誓いっていうスキルの説明にデメリットも書かれてあるよね。……契約をした場合に破棄できないとか、主が駄目駄目だと契約をした子も可哀想だとか……。

 逆にメリットに当たるのは何だろう?いうまでもなく意思の疎通かな?とはいってもロアンみたいにペラペラ話せるようになるわけじゃなさそう。今の状態よりも理解しやすくなる程度だと思う。

 あとは私からの影響を受けるって書いてるから私のいい所を引き継いでくれたりするのかな?そうだといいなぁ。


 次にマルコシアスだけどスキルがよさそうだね。それに名前のイメージからして強くなりそうだし。でも私の覇気ではこの能力の効果は使えなさそうだから、本人の威嚇で何とかしてもらうしかないのかぁ。うーん、威嚇の成功率ってどんな感じだっただろう……。


 レッサーオルトロスは二つの頭になってくれるんだったら大歓迎だよね!ルドラの時は本人の希望で双頭子龍になり損ねちゃったからその分も可愛がれそうな気がする!

 レッサースコルに関してはきっとランク的には攻撃能力が高いんだろうけどスキルが異常系なんだよね。レベルアップ後の習得でも同じようなスキルが増えていくのかなぁ?ちなみにこの二種類はセツナと同程度の大きさになるみたい。



 「コウガは何になりたいのかな?私としては選んでほしくないのが居るけど……」


 「ウォンッ!」


 「主よ。ワシがコウガの発言を通訳してやろうではないか」


 「ロアン、助かるよ。それじゃあお願い」



 ★☆ 以降の会話文ではアイリとコウガの話をロアンが間に入り通訳しているという感じでお送りします ★☆


 「俺の希望としてはこれになりたいのである」


 コウガが選んだのは血盟犬。メリットがイマイチなのになんでこれを選ぶんだろう。レッサーオルトロスとかの方が強そうだし、レッサー種つながりでセツナと同じ感じになるのに……。


 「血盟犬かぁ、どうしてこれを選ぼうと思ったのかな?」


 「俺は最初に出会った時からご主人と共にいることを望んでいた。これはセツナも同じ意見だ。そして今回ようやくそれを契約するというちゃんとした形で叶えることができるのだから他を選ぶ意味などないのである!」


 ふむふむ、コウガは私との関係をはっきりしたかったのかぁ。


 「コウガは私の下についてこれからも後悔しないって思える?」


 「無論っ!ご主人との関係を結んで俺が後悔する事なんてありえないのである。ご主人は初めに出会ったころから王としての魅力を持っていたから特に。(……そう、俺達よりも)」


 むっ?なんかロアンがコウガの言葉を意図的に遮った感じがする。しかも何やら二人でぼそぼそ相談してるみたい。


 ★☆★☆


 「二人で何を話してたのかな?」


 「それをこたえる前に主よ、コウガとセツナの関係をしっておるか?」


 「えっ?ずっと一緒にいたんだからつがいでしょ?」


 「違うな。二人の関係は番ではなく兄妹である」


 「えっ!?そうだったの?でもそれに何の関係が?」


 「先ほどコウガがな、主の王としての魅力は自分たちより高いと言ったのだがその意味は理解できようか?」


 王としての魅力ねぇ。そうは言われてもコウガ達が自分たちより高いと言っただけじゃん?……えっ、自分たちより高いってどういう事だろう。

 考えられるのはやっぱりコウガとセツナには王の血統があるけど覚醒してないだけ……とか?そうだとしたら導き出される答えは一つ……


 「コウガとセツナは光の領域にいるという獣王の関係者ってこと?」


 「その通りである」


 まさか二人がそういった関係だったとはね。でも王の血が覚醒してないなら今それを言う必要はあったのかな?


 ★☆ ロアンがコウガとの通訳に戻ります ★☆


 「今回血盟犬を選んだ理由は簡単である。俺がこれによりご主人と契約をすればご主人の魔王の力の影響を受けおそらく次の進化で王種の血が目覚めることになるのである」


 「なるほどそういう事かぁ。コウガが獣王の血を覚醒させれば私の力も増すから力になれると考えたわけね?」


 「肯定するである。だが、進化で血が目覚めただけでは足りない。ご主人は知っているであるか?王種の交代の条件を」


 「もちろん知ってるよ。同種族内で王種の座を賭けた戦いに勝てば簒奪できるもんね。……ほら、クルスがそれをされた側だから知ってて当然でしょ?」


 「そうだったのである。俺が王種としての力を得られるのは光の勢力に戻り獣王を討たねばならないのである。もちろん血盟犬に進化する俺だけでなく、セツナの王種の血も近いうちに覚醒するはず。すでに俺とセツナは大元の種族は同じとは言え進化の道程で道が分かれた為、あちらの獣王を倒しても王種の座を得るのは俺だけなのであるよ」


 「そうなると魔獣種のセツナが王種の座を得るにはロアンと戦わないといけないとか?」


 「いや、主よ。ワシの称号を見たであろう?わしの双子の片割れが魔獣王の称号を持っておるから素奴を倒し奪えば問題なかろう」


 「ふむふむ。あれ?だとしたら魔獣の王種は二人いることになるんじゃ?王種って一種族一体じゃないの?ていうかロアンは片割れは倒されてもいいと思ってるんだね」


 「主よ、普通ならその通りだ。だがなぜかワシとアヤツはそれぞれが王種としての力を授かっておる。長くこの世界にいるワシですらなぜかは知らぬがそれが世界のルールだから考えても仕方なかろうて。アヤツとワシはもともと相容れぬ仲だからどちらかがいなくなった方がお互いに清々するってものだ」


 「そういう物……でいいのかな?」


 「いいのだ!」


 「そっかぁ。いいなら気にしないことにするよ」


 「では主よ。コウガを進化させてやるのだ!(主は押しに弱くてチョロいのぅ。人を相手にするときは心配だ……)」


 「おっけー。じゃあコウガは血盟犬に進化で良いんだね?」


 「問題ないのであるっ!」



 コウガの意思を確認したところで私はコウガを進化をさせる。するといつも通りコウガは進化の輝きに包まれ、現れたのは……


 「コ、コウガ……その姿は……」


 「ご主人どうしたのだ?何か変であるか?」


 「な、なんてかわいらしい姿に~!?」


 気づいたら私はコウガに抱き着いてすりすりしていた。


 「ぬっ?ご主人よ。抱き付いていただけるのはうれしいが事情を説明してほしいであるよ!」


 なんとコウガは緑やら黒が混じった毛皮から色素の種類が減り一色になったのだ。その色は茶色。

 そして見た目は体は四メートルほどと大きいけど柴犬そのものだ!


 ふふふっ、何を隠そう私は柴犬が大好きだ!大きさなど関係ない。柴犬こそが私にとって至高で魔性の存在……。主の影響を受けるってこういう事だったりしたのかな?まさか……ね?


 「ご主人……俺と血の契約をお願いしたいのであるが……?」


 私の意識がしばしトリップしているとコウガから声を掛けられた。断る理由は無いし、コウガも後悔しないと言ってた。まあ私としてもコウガに悲惨な結末を迎えさせたくないから私自身の意識を変えるためにも必要だと思う。


 「さぁやろう!すぐにやろう!」


 私はそのままコウガと血の契約を行い、困った顔をする柴犬なコウガにしがみつき続けていた。

 それが多分三十分ほど続くとしびれを切らしたロアンに引き離されてしまったけど。

 とりあえず進化したコウガのステータスを確認だよ!



 名前 コウガ

 種族 血盟犬♂ 獣種ランク6

 LV 1(0/33000)

 スキル アクティブ【疾走】【噛み付き】【引っ掻き】【威嚇】【壁蹴り】【鉄牙爪】【毒撃】【狂乱】  【空蹴り】【空烈破】【火纏】【見切り】【爪牙研ぎ】【乱れ爪牙】

 パッシブ  【同種連携:大】【脚力上昇】【悪路走行:中】【カウンター】【血の誓い】

 強さ

 物理能力 544(+36)

 魔法能力 333


 装備:黒耀鉄の爪+2(物理能力28+品質ボーナス(+8))



 コウガは同じランク6のセツナと比べてレベルアップへの必要経験値が若干少ない感じだね。おそらくこれはセツナにある【神の血筋】も関係してるんだろうなぁ。

 ステータス面では物理能力が若干下がって魔法能力の減りは少ないのかぁ。多分私と契約したから魔法方面で強くなったんだろうと思う(思っておきます)。

 うーん、柴犬の見た目になったからコウガの威嚇スキルとか効果がなさそうだよ。だってこんなにかわいいんだもん。私がコウガに威嚇されたら抱き付いちゃう自信があるし!


 「俺はしばらく威嚇は使わない方がよさそうであるな……」


 コウガったら私の内心を見破ったのかそんなつぶやきをしてました。ふふっ、コウガが使いたくなくても私が命令しちゃうもんね!ふふふ。


 ★☆ (通訳終了) ★☆


 「さて、主よ。コウガも進化をしたこと事だし先へ進まんか?」


 「そうだね。あっ、まって!柴犬コウガ用のブラシ買ってくる!今までのじゃ他の色の毛が付いちゃうからね!」


 「主よ……もともとコウガの毛だから気にしなくても良かろうに……」


 私がヘリオストスの雑貨店に駆け込んでからそう呟いていたロアン。そんなロアンに気にするなと言わんばかりにヤレヤレと首を振りながら前足を乗っけるコウガとセツナだった。

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