表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/195

97話

ステータス回です(アイリと氷獣王の)


詰め込みすぎたので読むのが面倒でしたら、最後の方の次の目的だけ把握してくださればw


いやぁ、4000文字くらいで一旦切ろうか迷ったんですけど、切るタイミングがわからなかったし、話数稼ぐのもどうかと思ったんで、最後(個人的には)まだ物足りないけど少しずつ追加補正していこうと思います。

 氷獣王を仲間に加え、ワールドアナウンスがいくつか流れた数分後。

 私はダンジョン《氷雪の祠》の中にあるセーフティエリアで家族全員を呼び出し、自分のステータスの確認をしている。当然ながら今回もCHAが大きく伸び、INTが申し訳程度に増えている。


 「まあ……予想通りと言えば予想通りだったかぁ」


 ステータスを見た私が最初に呟いたのはこの言葉だ。では私の変化したステータスの変化前と変化後を公開してみる。



 名前 アイリ

 種族 人族 

 適正 魔王 (Ⅲ)・調教師

 LV 1(-/-)

 スキル

 【テイム】

 【統治9】

 【気配察知30】 → 【感応1】

 【※エクスチェンジ】

 【覇気】

 【魔唱歌】

 【軍勢・魔獣/獣】

 【軍勢・魔鳥/鳥獣】

 【軍勢・魚獣/魚】

 【軍勢・亜人】

 【軍勢・魔樹/植物】

 【軍勢・物質/魔動機】


 パッシブ

 【好感(小)・魔人】

 【好感(大)・魔獣/獣】

 【好感(大)・魔鳥/鳥獣】

 【好感(中)・魚獣/魚】  → 【好感(大)・魚獣/魚】

 【好感(大)・死霊/精霊】

 【好感(中)・妖魔】    → 【好感(中)・妖魔/堕天種】

 【好感(小)・魔樹/植物】 → 【好感(大)・魔樹/植物】

 【不興(小)・魔蟲/虫】  → 【好感(小)・魔蟲/虫】

 【好感(小)・魔粘体】   → 【好感(中)・魔粘体】

 【好感(小)・物質】    → 【好感(中)・物質/魔動機】

 【好感(小)・亜人】    → 【好感(中)・亜人】

 【メイクアップ】


 強さ

 STR 1(+19)

 VIT 1(+12)

 AGI 1(+12)

 DEX 1(+1)

 INT 35(+16)  → 45(+16)

 CHA 230(+230+37) → 430(+430+37)


 装備

 バスターウィップ STR+5 攻撃後、出血効果が付くことがある(小)

 ヒマティオン・フェザー VIT+4 INT+7・CHA+12

 チャームネックレス CHA+4

 鬼樹のサークレット+2 STR+9、VIT+8、INT+5

 クイーンシューズ+3 AGI+12、CHA+15

 鬼姫の躯手 STR+5、CHA+6


 称号 闇勢力の切り札・気になるあの子・魅惑の美姫・神をも堕としうる美貌・傾国の美女、世界を揺るがす美神・虫嫌い・魔素を知る者



 これが変化前と変化後を表示したステータス。まず大きく変わったのは言うまでもなくCHAの数字だね。

 ログを確認したら今までの倍となった理由も書かれてたからステータスから称号まで順に説明していくよ。


 これは氷獣王を倒さずに仲間にしたことで王種配下加入ボーナスが入ったみたい。振り分けはこう。

 まず魔王(Ⅱ)から(Ⅲ)になったことで+100、氷獣王を倒さなかった(+50)&配下にしたボーナスで(+50)の計+200となった。



 氷獣王を倒さなかったというのは本来ならば、氷獣王もしくは巨獣とは自分の配下を守る役目があるという設定からフィールド徘徊時に遭遇して戦いになるはずだったけど、たまたま私の運が良くて氷獣王の求めるものを所持していたからクエストへと発展した。このフィールドで戦いへ発展した場合はどちらかが勝つか負けるかでしか勝負がつかないのでこのボーナスが発生しないのです。

 ぶっちゃけると王種の生存ボーナスと言い換えていいかも。

  

 配下にしたボーナスというのは文字通りの意味で王種を従えたことによるボーナスだね。このボーナスをもらう為には初見で……とは言わないまでも、少ない戦闘回数で敵王種に自分の力を認めさせないといけないし遭遇した際に一度でも倒してしまった場合は以降復活した王種に会っても配下にならないなど実は大変なのだ。


 この方法で配下にした王種は敵として復活するのかというとしない。だから今回の氷獣王を見たことがあるジャンヌ・ダルクの面々が現在も討伐パーティを募集しているはずだけど、首尾よく集まったとして氷獣王を探しても遭遇することは無い。そう考えるとなんか悪いことをした気がするけど……まあいいか。文句を言われてもそれが私のプレイ方法なんだというしかないもんね。


 仲間(配下)に出来る王種はする方向でプレイしてるのって私くらいだろうけどさ。他の人は自分のレベル上げだとかダンジョンで良い装備を取りに行くとか色々やる事が多くて大変だけど私にはそのいろいろの部分はそれなりで良いから、こういう仲間を増やす方向で苦労するんだろうね。


 ……早いうちにジャンヌ・ダルクの人に会って話くらいはしておきたいかな。それで文句を言われるようだったら氷獣王を呼び出してそのパーティと戦ってもらえばいいだけなんだし。



 最後に一番多くもらえている魔王としての格が上がったことによるボーナス。

 前回の王種もとい死霊王の時に少し触れたんだけど、このローマ数字の部分が上がることでボーナスがもらえるんだって。

 ⅡからⅢに上がったことで+50、そして現在において王種は光と闇の領域の両方を合わせても30体程度しかいないらしいから、その1/10の情報を集めたことによるボーナスが+50の合計100って事みたい。


 次に後者の+50のボーナスをもらえるのは多分6体目(王種全体の1/5の情報)を倒した(得た)時だろうと私は思ってる。……一応次の目標は前から言っていた樹齢王だったんだけど……その前に別の王種に遭遇してしまうってどうなんだろうね?



 というか今のステータスでエクスチェンジのCHA振りをしたら、光の勢力の人王にも勝てそうじゃないかな?でもあの人王相手に魔唱歌の五分以上時間を稼ぐのは無理かなぁ?氷獣王の時と違い、人王だったら真っ先に私に攻撃してきそう。人は相手の弱い所を執拗に狙う生き物だからね。こちらでも現実でもそれは変わらない。


 あとはクルスの敵対相手である鳥王の事もあるから光の勢力に行きたいなぁ。イリスもなんだか光の勢力サイドに思うところがありそうな挙動してるし、引き続きパーシヴァルさんには転移関連の情報を集めてもらわないとね。

 ていうかなんでパーシヴァルさんはあそこまで私の力になってくれるんだろうね。病気が治ったから……だけじゃない気がするんだよ。……詳細はわからないけどさ。


 あっ、もしかして私が頼りにしすぎて離れ難くなったとか?そうだとしたらもう少しお願いを自重した方がいいのかな?今度それとなく聞いてみよう……。



 次に装備を見ると鞭だけが変更されていたりする。これはエレノアと再会した氷窟のダンジョンで宝箱から入手したもの。そんな報告はなかったじゃないかって?ふふっ私が採掘だけに集中できるとでも思ってたの?

 ちゃんと道中、くまなく探索してたに決まってるじゃないですか。その割にはクエストの採取ポイントを逃してたじゃないかとか言うツッコミは無しで。


 とにかく装備による補正で私のSTR値も初期フィールドの鳩とかなら一撃で倒せる程度になったはずです。

 一度ステータスが気になっちゃうと他の人のステータスとか知りたくなってくるよね。レベル40代の戦闘職のプレイヤーの現在のSTR値だけでも知れたらどの程度の差があるかの目安になるんだけど……誰も教えてくれないよねぇ。

 あっ、でも逆転の発想で一番低いステータス値の事なら教えてくれるかも?まあ初期値の人が多いだろうから意味は無いか……。



 最後に称号だね。傾国の美女と世界を揺るがす美神。説明と付属効果は次の通り。



 傾国の美女:素のCHAの数値が300を超えたものに与えられる称号。前回の神を堕としうる……といった曖昧な表現ものではなく、その姿を魅(見)る者すべてを……おそらく一国に住まう民の数ほど魅了してしまうだろう。

 効果:相手のCHAの数値を上回れば上回るほど魅了継続時間が増加する。称号スキル【チャームドレイン】使用可能。このスキルの所持条件を満たしている限りいつでも使用可能。魅了にした相手から体力を奪う事ができる。ドレインした相手は魅了が解けてしまうが、再度魅了状態にすることで何度でも使用が可能。



 世界を揺るがす美神:素のCHAの数値が400を超えたものに与えられる称号。その魅力の範囲は一国程度にとどまるものでは無い。その魅了深度は、かつてそのものに勝てる者無しとまで言われた各種古代魔王種並。

 効果:一定範囲内にいる住民/モンスター/プレイヤーと100体(無作為選出)と比べた際に、自分のCHAの数値が一定以上の相手より上回っていれば魅了の効果範囲が広がり、さらに魅了に陥ったもののステータスを一定時間減衰させる。※周りに対象となる100体分のデータがない場所では効果は発揮されないからね~。




 このような感じです。傾国の美女の説明に関しては放置するとして効果はなかなかよさそう。

 魅了の効果時間に関しては称号を得る以外どう頑張ってもどうしようもなかったことですから、その時間が伸びるのはありがたい。

 もちろんこの魅了効果時間が伸びることに関しては私は確信を持っている。だって【メイクアップ】の効果がまだ100%上昇のままだから私以上もしくは同等のCHAの数値(素+補正でほぼ900)を持つ人が存在しないことは明らかだからね。

 あっ、でもCHA+1000とかいう馬鹿げた装備品があったら話は別だね。そんなのあったらこのゲームが破綻するから大丈夫だと思うけど……。


 【チャームドレイン】という称号スキルも遠距離攻撃として使えそうだね。覇気を使用してからこれに続くというのが基本攻撃になるかも!ただ、エクスチェンジなどでCHAを分けてしまった時は使用できないんだね。エクスチェンジを選ぶか自分の攻撃を選ぶかしっかり判断できるようにしないとね。



 世界を揺るがす美神に関しての説明も気にしないでいいよね。こちらも効果も私が負けることなどほぼ無い。理由は割愛するよ?ただ、この説明だけでは100体(人)と一人ずつ比べていくのか、100体(人)合計した数値と私一人で比べるのかがわかりづらいかなぁ。

 相手がプレイヤーだけだった場合、無価値ステータスと言われてるCHAを育ててる人が居ないのは掲示板で見てよく知ってるから仮に100人の合計と比べても大方勝てると思う。だって初期値が1だった場合100人いても100じゃない?余裕でしょ?逆に初期値が10だったら全敗するんだけど。

 まあこれに関しては実際に影響が出るところまで行ったら確認すればいいか。例えば大河の集落とかね?



 さて、一応これで私の確認は終わったかな?えっ?追加されたり変化したスキルについて触れてない?そうだったそうだった。

 でもいえる事ってあんまりないんだよね。大方は見た通りの変化したってことだしさ。


 【気配察知30】 → 【感応1】

 【好感(中)・魚獣/魚】  → 【好感(大)・魚獣/魚】

 【好感(中)・妖魔】    → 【好感(中)・妖魔/堕天種】

 【好感(小)・魔樹/植物】 → 【好感(大)・魔樹/植物】

 【不興(小)・魔蟲/虫】  → 【好感(小)・魔蟲/虫】

 【好感(小)・魔粘体】   → 【好感(中)・魔粘体】

 【好感(小)・物質】    → 【好感(中)・物質/魔動機】

 【好感(小)・亜人】    → 【好感(中)・亜人】


 変わったものだけでもこれだけあるんだよね。氷獣王のステータスに関しても触れたいということで時間がおしてる(?)ので素早く言うと、感応は気配察知できる範囲が広くなりいろいろ感じやすくなりました。すごく感じやすくなりました。大事なので二度言いましたよ?なにが?とは言わないでね?

 当然モンスターとかの事で他の意味なんてないんだから。


 次に好感系のスキルの変化ですが、その度合いの変化と先日のティアが孵化した経緯で新しく判明した種族の好感度も表示されるようになってるね。

 ティアの堕天種は妖魔種とセットみたいだし、物質のセットには魔動機種が追加されてる。

 ただ魂種に関してはセットになる種族が判明してないのか、魂種がそれだけで括りになるのかわからないから次回の王種戦後に明らかになるんじゃないでしょうかね?形がないってことで魔粘種とペアになると面白かったんだけどなぁ?それともあえて死霊/精霊の括りになるのかな?


 あとはとうとう不興を買っていたスキルが全部なくなりました。たぶん変化したスキルの中で一番うれしい項目だったかも知れない。でもゴキ系だけは無理っ。それはこの世の理だから覆らない。

 ()・即・斬(潰)!です。汚物は消毒だー?



 追加スキルは【軍勢】系の亜人、物質/魔動機、魔樹/植物の三種類。

 亜人系に関してはダークゴブリンだとかオークだとかいろいろ従えてるから即戦力で使えそう。他の二種類に関してはいまいちってとこかなぁ。だって物質系のモンスターってあんまり見かけないんだもん。

 植物系も数種類程度は配下にしているけど、育ってるかどうかで言うと微妙。動ける他の種族と違って植物系は攻撃にかかるまでの行動が遅いからこの子たちを呼ぶ頃には戦闘がほぼ終わってるから。

 各種族ごとにどういう状況でどういう行動をするのかをしっかり把握しておかないと安易に呼び出したは良いけど、すぐ殲滅されたってことも在り得るから要注意だね。



 「ちょいと良いか?あるじのステータスを見せてもらったが……人族なのになぜこのような理解の及ばぬおかしな数値になっておるのだ?」


 私のステータスを見ていたロアンが話しかけてくる。ロアンというのはもちろん家族になった氷獣王の事です。ロアンのステータスはこちら!結構すごいんだよ?



 名前 ロアン

 種族 ニブルヘイム 魔獣系王種 ♂ ランク6

 LV 50(0/1084500)

 スキル アクティブ【瞬動】【蒼剣:召喚】【蒼剣:操舞】【氷華】【剛哮】【省エネ】【氷魔法10】

 パッシブ 【同種連携】【剣爪:強化】【CT減少】【王の血】

 強さ

 物理能力 888

 魔法能力 522


 称号:魔獣王の片割れ



 種族は王種のニブルヘイムでレベルは50。戦闘した時は57レベルだったけど、家族になったと同時にレベルの1桁目がリセットされ50までさがってしまった。ロアンいわく戦闘した時の物理能力は1000を超えていたし、スキルももう一つあったらしい。なにそれ凄くない?エクスチェンジで強化したとはいえよく勝てたよね。


 次にスキル関連。


 【瞬動】:目視できる範囲内に一瞬で移動することができる。クールタイムは60秒~。

 【蒼剣:召喚】:体に蒼剣を露出させ、攻撃に使用できる。一度に10本まで召喚が可能でクールタイムは10秒。同フィールド内には30本まで存在できる。

 【蒼剣:操剣】:召喚で呼び出した蒼剣を任意の場所に飛ばすことができる。飛ばせる方向は寸前に決めた一方向のみ。このスキルでダメージを与えた時、確率で移動速度低下の効果が付く。

 【氷華】:武器や爪などを使用する際に氷の属性ダメージを付与する。攻撃後、氷結の効果を発生させることがある。

 【剛哮】:自分とその配下の能力を引き上げる咆哮をあげる。

 【省エネ】:自身のランクを一段階下げることができる。(ニブルヘイム →蒼剣獣サーベリオス

 下げている間に稼いだ経験値は元に戻った時に反映・還元される。

 【剣爪:強化】:剣や爪を使う際に攻撃力が1.2倍になる。

 【CT減少】:クールタイム減少。スキルを使用した後に発生するクールタイムを軽減させる。

 【王の血】:大半の王種が持つ成長を促す血筋。自分の種族に応じて影響するステータスやスキルなどが変わる。基本的に言葉を介することができる。※血と書かれているが実際に血のない種族にもこのスキルが付くことがある。



 戦闘の時に使ってたのは瞬動というスキルだったんだね。それ以外は何度も戦闘中に見て検討を付けてたからいいかな。CT減少というのもあると思ったんだよ。瞬動とかをクールタイムなしで使えたら最強スキルだもんね。

 あとはやっぱりあった会話用のスキル【王の血】。いや、会話用じゃなかったね。あくまでも会話できるのは付加価値かな。ちなみにロアンはティアに出来なかったこと、コウガ達との会話の通訳も可能だとか。さすが王種!いよぉっ、ロアンっ、男前っ!でもこの詳細は後日っ!


 最後に称号の魔獣王の片割れだけど……これは読んで字のごとしだね。説明なんてしないよ?



 さて、ロアンへの脳内ヨイショが落ち着いたところで彼の質問に答えておこうか。(ここまでの所要時間、なんと5秒足らずなのだ)


 「えっと、やっぱり私のステータスっておかしいの?っていうか他の人のステータスを知ってるの?」


 「無論だ。と言いたいところだがそれはワシがまだ若い頃の事だから参考にはならぬかもしれんがな……聞くか?」


 「それじゃあ一応聞いておこうかな?」


 「良いだろう、これが昔ワシを倒しに来て返り討ちにあった(住民の)冒険者のステータスだ!」


 職業:冒険者 種族:魔人 レベル51

 STR 62

 VIT 35

 AGI 52

 DEX 40

 INT 35

 CHA 8


 「……えっと、弱くない?」


 「言うたであろう?主のステータスはおかしいと」


 まずステータスポイントの合計値がおかしい。この冒険者の総合ステータスポイントはレベル51で232。もちろんここに装備のステータスが付くからこれより上なんだろうけど。

 それに比べて私の今現在のステータスポイント合計はレベル1にして479。これは補正値を含めていない。ということはこれってやはり……。


 「魔王補正じゃないの?」


 「……ふむ。確かにワシら王種ならば特定のステータスが伸びやすいというものはあるがなぁ……それにしてもこれはのぅ……」


 ロアンは何やら考え始めている。そんな彼を手櫛でモフモフしているのは当然私だ!このサワサワとした白い毛の表面の感触と毛の奥のもふっとした感じがたまらないっ!思わず顔が埋まっちゃうぅぅ。ふぁぁ、しあわせぇ~。


 「そうじゃっ!思い出したぞ。……むっ?主よ。なんという表情かおをしているのだ……思わず舐めたくなるではないか!ジュルリッ……はっ、しもうた。何を言おうとしたのか忘れてしまったわい。もう年なのかのぅ……」


 ロアンは考え事からすぐに復帰し、なにかを話そうとしたのだが私の表情をみて何を言うのか吹っ飛んでしまったようです。まあすぐ忘れるってことは大した事じゃないんだろうし良いよ良いよ。

 それにしてもロアンったらいきなり私を舐めたいだなんて……いいよ許すっ!動物からの信愛を示す基本行動だから断る必要はないもんね?途中のジュルリがすっごい気になるけど私、食べられたりしないよね?


 「ゴロニャ~ン。あ、主よ。そこがワシのどうしても届かない場所と知ってのその所作か!恐れいったわい」


 ロアンは猫みたいな声で鳴くのか……。見た目は白いトラなのに。ギャップ萌えでそれはそれでよし!


 結局この時はステータスの確認をしただけで終わり、それが終わったあと私たちは大河の集落へと帰還した。次の予定はこの集落で頼まれたクエストの消化だね。

 早く大河の川幅を小さくしているという原因を除去してあげないと!私のレアスキルの為にもね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ