表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方龍獣録  作者: 秋
機械化異変
35/43

異変首謀者の確認

「物凄く痛かったです」

「それを私に当てようとしていたあんたに言われたくはないわよ」


弾幕約100の塊を当たった秋は2時間ほど眠っていたが、何かに驚き突然起き上がり、この様である。


「確か異変の首謀者ですよね?それは博麗神社を襲った【マシーナ】と【花落】です」

「一切躊躇わずに吐いたわね……罠の可能性があるかもね」


腕を組み、秋を見つめながら考える。

しかし、嘘をついたことのない子供みたいな表情で見つめ返してくる。


「嘘じゃ……なさそうね。いいわ、罠だとしてもそいつから聞き出せばいいし。秋、その二人はどこにいるの?」


自分の意見でけでは不安だったが、紫も頷いてくれていた。


「【博麗神社】そこに二人はいます」

「え!?」


異変が発生した時、まさか上空か物陰に異変の首謀者はいた?

ーーいやそれはない。

私が万が一気づかなかったとしても、常に警戒を怠っていない紫が逃した?なぜだ?


「紫、あんた……異変について何か知ってるんじゃないの?」

「そうね、あなたよりは今回の異変について分かってるつもりよ?」

「あんた……恐らく今回の異変は【幻想郷全体】に被害がでてるのよ!?知ってることがあるならはやk……」

「落ち着きなさい霊夢。知ってることといっても異変の首謀者の目的くらいよ」

「目的?なんであんたが」


可能性としては紫が異変に関わっているか、どこかで聞いたかのどちらね。

でもなんで紫は私に話さなかったのかしら?私に知られたらまずいのかしら?

今回の異変は特殊で規模も大きく、霊夢は頭をフルに使うが、テンパっていて答えが出てこない。

なぜなら紫は【信用できる相手以外異変などにい加担しない】からである。

花落やマシーナというのは霊夢は初めて聞いたので、紫のプライベートで知り合ったにしろ加わるのはおかしい、という結論にいたるが、紫に言うことができず黙ってしまう。


「それは今は言えないわ。それより早くわよ」


霊夢は無言で頷き、紅魔館を出て博麗神社に向かった。





「マナ、そろそろ来るけど準備オーケー?」


ゆらゆら揺れる怪しく紫のロングヘアーの少女、花落が近くにいるマシーナに問う。


「えぇ、大丈夫ですよマスター。次は「本気」で相手をさせてもらうので」

「いくら機械ですぐに修復できるからって無茶はダメよ?必ず生き残ること、いいわね?」

「マスターも無茶をしないようにお願いしますね」

「りょーかい!来たようね」


話を終え、堂々と博麗神社の前で待機する二人。

しかし、無茶をしないと勝てない相手なのは二人共わかっていたが、無茶をしつつ死なないようにしようと心の中で決意した。


「あんた達がこの異変の犯人?そうなら素直に退治されなさい!」

「そうよ、確かにこの異変の犯人よ?でも、退治されるわけにはいかないの。この異変は【目的のための第一歩】だからね」

「犯人なら躊躇わずにやれるわ。【霊符・夢想封印 散】」


相手のあのドラゴンに化ける機械人間?はスピードが恐らく物凄く速い。

ここは広範囲に広げて自爆を誘う!


「スピードが速いと見て弾幕を撒き散らしてくるとはね……【石化】!」


それを見て花落の髪が目を痛めそうなほどの光を放つ。

そして、光が収まってきた時に不可思議なことが起こった。


「なにこ……れ」


霊夢の放った夢想封印の弾幕が石になり、床に落ちているのである。


「メドゥーサって知ってるかしら?霊夢さん?」

「し、知らないわね。それがどうかしたの」

「私はなぜかメドゥーサの血が入ってるみたいで石化させることができるの。でも、この髪は蛇じゃない。中途半端な生き物なの」


怪しく光る紫の髪をいじりながら、花落は話を続ける。


「でもね、私は人間として生きてきた。なのにあなた達人間はなぜか私を否定し、私は一度殺されたの」

「死者の魂はそのまま閻魔まで行くんじゃなかったの」

「そうね、でも私はなぜか森の中にいたわ。その時誓ったの」


ーー人間は誰だろうが石にして固めてやるってね


その時の花落はメドゥーサのように髪が動き、目が赤く光っているように見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ