襲撃
ーー狭い
なぜ自分はこのような馬鹿みたいなことをしているのかが不思議で仕方なかった
「ーーということで、どこか隠れられる場所ありませんかね?」
「どうして図書館にいる私に聞くのか、聞いてもいい?」
秋の疑問に、パチュリーはもっと深い疑問を浮かべる
「単に図書館は広いから隠れやすそうで、この図書館の管理者?でありそうな貴方に聞けば勝利は確実かと」
「……要するに絶対にバレない場所を提供しろということかしら?」
ここに来たばかりでなにか失敗してどうしようとか、本についてかと思ったらこんなにくだらないこと……妹様の面倒係だから仕方ない、か
「それなら……私の今使っている机の下、というのはどうかしら?こちら側からしか見えないし、それに私の方に目が行くと思うから」
「では、お願いします」
あれ?冗談のつもりだったんだけど……
この新人子守、まさかかなりの天然?
ギィィィィー
「ここかなぁ〜?」
どうやら、話をしている間に妹様がここにいると読んだらしく図書館にやってきたようだ
「仕方ないわね……秋、早く」
「し、失礼します……」
パチュリーは仕方なさそうに秋を机の下に隠し、いつも通り平然にいるように駆使した
その後、妹様がパチュリーの後ろから驚ろかし、驚いたパチュリーの足蹴りが秋の首に直撃し、気絶したのであったーー
「数ヶ月、私こと秋は……妹様、もとい現在は、フランと呼べと言われてるのでフランさんと呼んでるんですけど……に弾幕ごっこという名の一歩踏み外せば死んでしまう遊び……いや特訓をやったことにより、少しはワイバーン達とも戦えるかな?でも、私立ち回りとか未だにわからないし、得意なことといえばFPSくらいs……」
「あの……秋様?独り言だと分かってるんですが、誰に向かって言ってるんですか?」
「独り言だよ畜生」
秋が長々と独り言を喋っていると、煽りながらワイバーンが指摘してきたがーー今後も治んないと思う、うん
「今日から自立するための家探しだぜーー!」
「秋様、キャラがおかしいです。元の敬語稀厨ニキャラに戻ってください」
「大丈夫ですよ、テンションを上げとかないといつか疲れると思ったので上げていたので……」
秋様のテンションが稀におかしくなる時があるけど、これが原因だったんですね……これって一種の病では?
「ところで向かうところはあるんですか?」
ワイバーンが秋に普通に疑問に思ったことを問う
「行くところ?ないに決まってるじゃないですか。最初の石碑に書いてた龍王の血筋?とかなら王宮とかないんですかね?」
ゴォォォンーーーーーー
秋が適当に龍王の話をした瞬間ーー目の前に石碑が現れた
「石碑ってこんな風にできるんですね(適当)」
「秋様?石碑ってなんのことです?どこにあるんですか?」
ワイバーン見えてない!?いや、大きめの風が石碑の着地のおかげで吹いていたからそれはない……つまり
物凄く適当なことを言っていたからワイバーンがスルーし始めたーーということか
ーーとりあえず、触れてみるか
秋が石碑に触れた瞬間。目の前に龍が3頭現れ、紅魔館を襲撃し始めたのであった




