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東方龍獣録  作者: 秋
〜修行編〜
16/43

捜索

 ゴンッーーーーーーーー

 少女の猫騙しが綺麗に炸裂し、秋が倒れた先には運悪く無駄に尖っている窓のふちの【角】

  それに加え、まるで秋のことを攻撃しようと意志を持っているように窓の縁からほんの少し、いやかなりはみ出している鉄製のネジが秋の頭の後ろに当たり鈍い音を【立てずに】ワイバーンが秋の腕を握り後ろに引っ張る

  さっきの音は引っ張る力が強すぎて、壁に当たった音である


  「痛ッ!!!」

  「秋様……大丈夫でしょうか?」

  「だ、大丈夫ですよ、ワイバーン。それよりーーーー」


  窓の縁からはみ出してるネジを取り、ネジをポケットに入れる

  この館……いや、それ以前に窓の縁に突き出るほどのミスなど無いはず……


  「それよりなんですか?秋様?頭を強く打ちすぎて曖昧になってるんですか?」

  「いや、そういうわけでは……そんなことより【あの猫騙しをやってきた人】はどこに!?」


  周りを見渡したがあの少女、妹様はもうすでに逃走しているようだった

  あれが妹様……それより頭がまだ痛い


  「まぁ、ご察しの通りもう逃げられました……が、次見つけたらぶっk」

  「はいはい、女性がぶっ殺すとか言わないプラス、相手は雇ってくれた方の妹様なので怪我などさせたら、そこにいる咲夜さんに今殺されますよ」


  それにさっきから地味に咲夜さんの目線が怖いし

  それから咲夜さんは他の仕事があるらしく、2人で探すように命じて消えて行った

  相変わらずの瞬間移動?である


  「ところで秋様?前戦ったバハムートはどうしたんですか?今頃ですが」

  「あ……」

  「あ、ってことは忘れていたんですか?あの脳k…攻撃特化ドラゴンでも結構役に立ちますよ!?」

  「あっはい」


  完全に忘れてたけど、バハムートの擬人化と、バハムートを仲間にするのを忘れてた

  というか、擬人化しないと出れないとは一体……あの石碑の結界?みたいのが緩んでるのかな?

  因みに攻撃特化とか素早さ特化とかは大の得意でござる(`・ω・´)


  「じゃあ、今すぐ回収してまいります(`・ω・´)」

  「あっ、後でいいと思いますよ。勝手に捕まると思うのでオロチに」

  「オロチが!?」

  「はい、オロチはバハムートのことがなぜか好きらしく、バハムートが近くにいる雰囲気で捜索し捕獲して戻ってくると思いますよ」


  捕獲して帰ってくるんだ……

  秋は早く戻ってこないか心配しつつ妹様を探すことにした

  しかし、館の作りは分かりやすいのにまた図書館に辿り着いてしまった

  ーーそういえばワイバーンに可愛いと言った時、本当に怒られなかった……次から怒られそうになったら使おうそうしよう


  「そういえば秋様?どうしていきなり、その……か、可愛い、って言ってくれたんですか?」

  「えっ?……本に書いてあることをそのまま丸パクリして言ったなんて死んでも言えない」

  「本の内容を使ったんですか?」

  「……あっ」


  ヤバイヤバイ怒られる怒られる……こうなったら!本の内容を少し進化させた【アレ】を使うしかないのか!?

  ーーーーザッ、ザッ、ザッ、ザッ

  無駄に足音が響き(ザッ、っとはなっていない)、ワイバーンに近づきーーーー


  「何をしても許しませんよ!本心で話してくれないと気持ちは伝わりませんから次からは分かりますからね!」

  「ワイバーン……」


  ーーーーギュッ……


  「えっ……?」

  「ワイバーン、許してほしい。この怠惰で傲慢な私をあなたは許してくれないだろうか?もし、許してくれるなら……私は嬉しい」


  秋は頬を赤く染めながらワイバーンを抱きしめながら、かなり厨二、いや気持ち悪いセリフを言う

  ーーフフフッ……さぁ!これでどうだ!物凄く恥ずかしいが、ワイバーンに怒られたら何をされるかわからない!

  それに、ワイバーンは別に嫌いじゃないから抱きしめるのは結構……気持ちいい、かな? 女性に抱きついたの子供の時以来だと思われるし……

  何分経過しただろうか?いや、数秒だったかもしれない

  しかし、2人には何分もの出来事に思えただろう

  秋がワイバーンに抱きついてから時間が過ぎていく……ワイバーンは全く返事をしていない、というかぐったりしてる


  「あれ?ワイバーン?おーい?生きてる?」


  返事が返ってこない。どうやら気絶しているようだった

  どうして気絶してるんだろ……?あっ、ワイバーンもしかして、男の人に触られることが物凄く嫌だったのかも!?それなら申し訳ないことしたな……


  「とにかく、また図書館に来てしまったからワイバーンが起きるまで本でも読んでおこう。ここの本結構役に立つから」


  さぁ、今回も本選びの時間が来てしまいました!今回気になったのは……?



  ①キチツイマスターに私はなる!

  ②ドラゴン歴史書

  ③自分の能力の発動条件!?

  ④みからだのうちからうえのぼのひけつ



  とりあえず④がひらがな表記なのが物凄く気になる……普通は②か③を選ぶと思うけど、折角だから私はこの④の本を読むぜ!


 ーーーーー……継承者読書中……ーーーーー


  「後はここを押してっと……こ、これは!とても、いや、かなり体が軽い!」


  ゲームで魔術書などを読んだ瞬間攻撃力が上がったり、魔法を覚えたりしてるのを見て、絶対嘘だろ、そんな物があれば村人に配ればいいじゃないのでは?と思っていた現象が現在発生している


  「この調子だったら後ろで眺めていることしかなかった戦闘も参加できるかな?」


  あっ、バステト様の能力もあるから元々参加出来たのか……

  本を本棚に置き、別の本棚を見る

  紅魔館の図書館は多分そこらの図書館より大きく、個性的な本が多く入っている

  さぁ?次はどの本を読もう


  ①異世界からの人間召喚方法(召喚用魔法陣一回分付き)

  ②龍王剣キングドラゴンソードについて

  ③顔文字^ ^

  ④やるべきことがわかる水晶


  うん。普通は④を選ぶべきだが①も気になる……後で咲夜さんに貸し出しいいか聞いとこうというか誰か来たら聞いとこう

  さぁ、④を読むぜ!というかこれは箱に水晶が入ってるだけだから取り出してみよう

  秋は丁寧に箱から青色の水晶を取り出し、水晶を見る


  ウィンウィンウィンウィン…………

  自分の脳内で効果音を流し、水晶に触れる

  周りから見たら変な魔術師に見えるこの状況を秋は気にせずに言う

  「水晶よ水晶よ。私、秋が今すべきことは何?」

  どこか、毒リンゴを食べて粘膜の接触つまりキスだがをしたら毒がなぜかなくなった話の序盤と同じ感じの言い方をしながら秋は水晶を撫でる


  ポゥッ


  水晶の上にメッセージが表示される

  ーー思ってた物と随分違うのには触れない方がいいかな?


  「秋、貴方はオロチ(バハムート)を探しに行くか、地霊殿にある2つの石碑を攻略しなさい。ピキッ!!」

  「うおい!」


  水晶はそうメッセージを水晶の上に表示させた後に無駄に低くてカッコいい男のボイスでゆっくり読み上げた後、ヒビが入ってしまった

  ーーヤバくない?水晶割れちゃったけど絶対怒られるよね、うんヤバイ。よし!箱に入れて戻しこうそうしよう

  そう決意すると割れた水晶を箱に直し、元の場所に置きさっきのメッセージを思い出す

  地霊殿?って所に石碑?今度咲夜さんに休み……妹様の面倒だから取れなさそうだから妹様を連れて行けばいいか

  いいアイデアと言わんばかりのテンションでワイバーンを起こす……が


  「起きない……どうしよ」

  「貴方のオロチ様が方法を教えよう

 ①スルーする

 ②キスする

 ③名前を叫ぶ

 ④尻尾をつねる」

  「ん?とても神秘的な声をしているのにエグい指令が聞こえるなぁ〜」


  ーーとりあえずこの中だと確実に③か④。

  ②番は絶対にしないと心に決めつつ、ワイバーンの名前の言おうと思ったとき


  「って、オロチさん!?」

  「なぜ敬語なの?そんなに硬くならなくても大丈夫なの」

  「わかった……ってそこの人は?」

  「バハムートですぅ〜オロチちゃんに捕獲されてここまで連れられてきましたぁ〜」

  「バハムート探索レーダーと聞いたが本当だったとは……」


  赤髪のショートヘアーそして赤色の飾りをジャリジャリと付け、首元を飾るチョーカー

  チョーカーの飾りに赤色に輝く宝石が魅力の女性……というか女の子?それとバハムートはオロチに着るように既に言われたのか分からないがミニスカートのメイド服を身にまとっていた


  「バハムート探索レーダーじゃないよ?バハムートの胸を探索レーダーだよ?」

  「私より胸の方が需要あると言われたぁ〜」

  「秋も胸は大きい方がいいよね?」


  ーーはい?なぜ今気絶状態のワイバーンを起こそうとしていることを知っていて、バハムートの胸の話をするの?

  バハムートの胸の大きさは咲夜さんやワイバーンよりも結構大きい


  「秋?聞いてるの?まさか見とれてた?」


  オロチはバハムートの胸を揉みながら無駄に……いや必要と言わんばかりに可愛く言う


  「見とれてないよ、ちなみに私は小さい方がいい……ってなに言ってるんだ自分は」

  「よかったですねぇ〜オロチちゃん〜秋様は巨乳より貧乳の方が好みだってぇ〜」

  「小さい方が……いいんだ…………」


  バハムートはオロチの頭を撫でながら、オロチは自分の胸を触りながら真面目に考える

  って、なぜ真面目に考えてる!?人の好みなんてどうでもいいのでは?ま、まさか……人の悪い趣味を覚えといて弄る策、とか?


  「そ、そんなことよりワイバーンが結構……いや、かなり揺さ振ってるのに起きないんだけど……」

  「ワイバーンは特殊体質だからねぇ〜何時に起きる!って決めてないと基本起きないしぃ〜」

  「そういうことなの……だから背負って移動とかしてあげるといいと思うよ?」


  重そう……って女性に思ったらいけないんだっけ?まぁ、ワイバーンは見た目からしてスタイルがいいから重くはないと……思いたい


  「あっ、そうだ!いいアイデアが思いついた!」

  「流石オロチちゃんまで従えた継承者!どういうアイデアか教えて欲しいですぅ〜」

  「ふっふっふ〜それはね……バハムートが背負えば万事解決!異論は認めん!!」

  「「……」」


  辺りに漂う沈黙……

  圧倒的暴論、というか筋が通っていない説により龍たちが把握できていない


  「なぜバハムートに背負わせるかって?それはね……今まで継承者、最低でも立場的に上の人に毒舌や人任せにされたり、この子何言ってるか分からないいい病院紹介しましょうか?的な目線を送って来てるがよく考えれば命令とかしてもいいハズだから命令すればよかったと思い出したので、力が有り余っている、という名の脳筋のバハムートに背負わせればいい。ということなのだ!!!!!!秋流完璧理論パーフェクトアキちゃんしこう(`・ω・´)」

  「……長いからな短くして欲しいの」

  「バハムート脳筋だから背負っても平気だよな?ってこと」

  「「……」」


  再び沈黙が訪れる……

  ーー2人ともこの完璧な策を聞いて驚きのあまり声が出ないようだな……ふっふっふ……


  「ということなのでバハムート、よろしくな☆」

  「わ、わかりました?」


  疑問気味に返答しながらワイバーンをバハムートが背負う

  本当に全然起きないな……寝ようとしたら3日くらいなら寝れるのかな?


  「まぁ、それはないと思うけど」

  「秋、なんかいった?」

  「いえ、何も」


  この後、バハムートの擬人化状態の力が意外に弱くて結局自分で背負う秋であった

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