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異世界立志伝  作者: 遊路
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第十三話 初めての戦闘




「「かんぱーい!」」


「乾杯・・・」


 ヒナタさんとアイリさんはテンションが上がりっぱなしで酒が進む。一方、俺はアイリさんの暴れっぷりを目撃してテンション下がりまくりである。ほとんど俺の出番なかったし・・・。ああいうのを戦闘狂というのだろう。本物を目の前にすると恐怖しか感じないな。


「しかしまぁ。狩ったねぇ~。キラーディアー372匹は自己新記録だよ~」


「本当にありがとう!一日で目標金額が貯まったわ~」


「山分けしてもひとり400万くらいだもんねぇ。でも、そんな大金。何に使うの?」


「ふっふっふっ・・・。ようやく私の体が正しい姿に変わる日が・・・」


「ま、まさかっ!?あれを買うの?で、でも、あれはスキルの魔法Lv4を持ってないと習得できないんじゃ・・・」


「アイリさん。そこですよ。私が今まで諦めていた理由は・・・。しかし!ここにおわすカッちゃんことカツオ様がそのスキルを習得してくれたのですよ!」


「な、なんだってー!?」


「すでにカッちゃん。いえ。カツオ様には魔法を習得して頂く約束を交わしているわ。すべては明日。明日には私は真の姿に生まれ変わるのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


「おめでとー!」


「ありがとー!」


 なんか、女同士でがっちり抱き合っているのだが、流れがさっぱりわからない・・・。いったい何なのだろう?


「それで、女になったらどうするの?やっぱり・・・」


「しっ!そこは・・・」


 なんか急に小声で話し始め、アイリさんの顔が真っ赤になったり、ヒナタさんの顔が真っ赤になったりと忙しい。俺はしょうがないのでひとりで飲み続ける。しかしまぁ、このから揚げ美味いな。でも、何の肉何だろう?


 そんなこんなで、いま。街外仕事のモンスター討伐と薬草採集をこなして、いつものひぐらし亭で打ち上げをしている。内容としては、さっきも言ったが、アイリさんが斧を両手にキラーディアーという大きな鹿をばっさばっさとなぎ倒してしまい。ひとりで200匹以上・・・大きいから頭になるのかな?まあ、それだけの数を倒すとどうなるか想像できるだろうか?体中返り血で真っ赤に染まり、高笑いをしながら暴れまわるひとりの鬼だった・・・。


「しかしまぁ。あれだねぇ~。なんで私には彼氏ができないかなぁ?」


「そうねぇ。アイリちゃんは見た目は美人に入るし、体も・・・ちょっと筋肉付き過ぎかもしれないけど、それでも胸は大きいし、お尻も良い形してるし・・・」


「う~ん。謎だ。はっ!?ここに男がいるじゃないか!?さあ、カッちゃん。分析をよろしく!」


「え?俺?う~ん。そうだなぁ・・・。ひとつ聞くけどさ」


「うん?なんだい?何でも聞いてくれ!あ、初体験ならまだだぞ?」


「いや。それは別にどうでもいいから。そうじゃなくて、いままでどの辺まで行ったの?その・・・。これまで付き合う寸前までは行ったんでしょ?」


「まっ!なんてこと聞くのかしらこの人!初体験もまだって娘にどの辺までイッたかだなんて・・・」


「いやいや。真面目に答えて~。アイリちゃん。カツオ様は真剣に分析してくれようとしておるのだよ?」


「え?あ・・・。すみません。えっとですね。告白をして、付き合うことになるところまでは行くんですよ」


「ふむふむ。それでどの辺で別れる話に?」


「そうですねぇ。街中でデートを三回ほどしてから、街外仕事をふたりで受けてから森に行って、帰ってきたらその次の日から連絡が取れないというのが・・・」


「泣かないで~!アイリ~!」


「うっ・・・。でも、ヒナタ。あんたを先に卒業させないよっ!」


「いやいや。そこはそれ。笑顔で卒業を祝うでしょ」


「何を言う!卒業する時は一緒だよ!!」


「いや・・・さすがに4Pとかちょっと引くわ・・・」


「え?3Pじゃないの?」


「え?」


「え?」


「アイリさん。大丈夫。ヒナタさんが女になってもすぐにどうこうとか無いから・・・」


「え?」


「うっしゃー!カッちゃん。いや!カツオ様!おなしゃす!絶対にそれは守ってください!!」


「え?」


「いや。そんなあからさまに下から見つめてもダメだからね?だって、よくわからないけど、明日ヒナタさんが魔法で女の体になったとしても、元男って知っているわけじゃん?」


「え?カツオ様。男も行けるんじゃ・・・」


「え?いつからそんな事に?」


「え?前に飲んだ朝。私の体を舐めまわすように見てくれたじゃない・・・」


「え?いや。見たけど、すぐにシーツを掛けたよね?」


「ヒナタよ・・・。寝ぼけて熱い視線を受けた夢をみたのじゃな・・・」


「アイリ!やめて!そんな哀れな者を見る目で私を見つめないで!そして、慰めなんていらない!だって、私にはまだチャンスがあるんだもの!この手に感じた数々の手ごたえがっ!!」


「あっ・・・。確信犯だったんだ・・・。今までの行動って・・・」


「あっ!」


「ふっふっふっ。アイリよ。策士、策に溺れるというやつじゃな。これで私にもチャンスが・・・」


「いや。アイリさんとどうこうは絶対ないから」


「え?」


「しゃー!おらー!ばーかばーか。カツオ様は私のほうがお気に入りなのだよ」


「いや。ヒナタさんもいまアイリさんと同じ位置だから」


「しゃー!おらー!あーほあーほ。ヒナタだけ先に行かせはせんよ!」


「えっと。話はそれまくったけど、アイリさん」


「え?あ、はい」


「彼氏ができない原因なんですが・・・」


「「ごくり」」


「自覚が無いようなので言っておきますが。森でのあなた。どう見ても戦闘狂の殺戮者でしたからっ!!両手に斧を持って高笑いをしながらモンスターの首を刈りまくるとか。トラウマになりそうだわっ!つか、今までの彼氏はトラウマ抱えて逃げてるわっ!!」


「な、なん・・・だと・・・?」


「え?あれって、男の前でもしてたの?戦闘狂なのは子供の頃からだったから、外であんなに大暴れしてるんだぁ~って見てたけど。確かに・・・。あれは付き合いたての彼女の姿としては刺激的すぎるわ・・・」


「ちくしょー!あれかーーー!私の強さに恐れをなして逃げて行ってたのかー!?」


「「合ってるけど、ちょっと違うかな?」」


「え?」


「いや。だからさ。あの血まみれの姿がねぇ」


「確かにねぇ。あれはさすがにアイリの事を良く知らない人はドン引きだわ~・・・。あれ?カツオ様はまだ逃げてないけど・・・。大丈夫なの?もしかして、明日になったらこの街から出ている系?」


「え?ああ。いや・・・」


「いやー!置いてかないでー!行くんだったら、私も連れて行ってー!出来れば明日魔法書を買ってから連れて行ってー!」


「いやいや。だから、別に逃げないから。大丈夫だから」


「本当に?そんなこと言って、明日になったら・・・」


「大丈夫だから!そもそも、逃げるつもりだったら、こうして打ち上げに付き合わないから!」


「むっ!?ということは、カツオ様は私の姿を見ても大丈夫系男子?」


「はっ!?ダメよ!カツオ様は私が最初に目を付けたんだからねっ!」


「いや!私の姿を見ても大丈夫ということは、もうカツオ様しか私には残っていないの!譲って!ヒナタなら女の体さえ手に入れたらやりたい放題じゃない!」


「女の体になったからって言って、やりまくるわけないじゃない!!私はね!別に今の体のままでも良いけど。それだとカツオ様は無理そうだからっ!だから女の体を・・・」


「あ~。うん。男の体は無理だなぁ・・・。だって、ヒナタさんのって、デカいという話だし・・・・」


「え?そうなの?」


「え?な、な、な、何で知ってるの!?」


「えっと。割と有名だよ?」


「いや~~~!!だからいままでみんなやたらトイレの前で注目してたの~!?てっきり男の私が女子トイレを使っている事に対して白い目で見ているのかと思っていたー!」


「女子トイレ使ってるんだ・・・」


「まあ、男子トイレに来られても困るでしょ」


「アイリ。何そこドン引きしているの?一緒にお風呂に入っていた仲なんだから知っているよね?」


「え?ちょっ!何でその話をカツオ様の前で言うかな?私これでも男の何も見た事が無いピュアな女で行こうと思っていたのよ?」


「ちょっと触らせてなんて言って、握ったこともあるくせに・・・」


「ちょっ!あんた!それあんたもやばいから!というか、それを話さないことにしたよね?」


「あっ・・・」


「うわー」


「「うわーって引く人初めて見た」」


「ははは。まあ、なんだ。別に二人でこっそり何していても別に気にしないよ」


「「ほんとに!?」」


「二人ともとっくに恋愛対象圏外だし」


「「おう・・・希望がついえた・・・」」


「友達としてなら大丈夫だから!」


「それはセフ・・・」


「アイリちゃん!違うから!絶対違うから!というか、それ言ったら本当に逃げられるから!」


「清い友人関係でおなしゃす」


「「おなしゃす!」」


 そんなこんなで、打ち上げは楽しく進み。ヒナタさんが酔ったふりをして俺の部屋にまた泊まろうとしたが、アイリさんが引きずって連れて帰って行った。アイリさん。見た目は赤毛の褐色美人でスタイルもかなり良いんだけどなぁ。戦闘狂を封印出来ないのかね?あれさえ見せなければ最後まで行けると思うのだが。




ふははは。いつから戦闘シーンが書かれていると錯覚していた?



すみません。戦闘シーン書けないので飛ばしました。えぇ。


次回。ニューヒナタ爆誕!

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