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こちら、絡繰レトロ横丁  作者: 海田水貴
1/1

遠ヰ昔ノ遠ヰ約束

「あんたと繋がっている証が欲しい」

遠い昔、青年が言った。少女は青年を愛していた。だから即答だった。

「ええ、もちろん!ずっと貴方と一緒にいるわ!」

嬉しそうに笑う青年だったが、そうではないのだと首を振った。

「そんなんじゃ証になんねぇよな。でもそうかぁ…。そうだよな、じゃあ、ほんの少しの間この店をあんたに任せてもいいか?」

「いいわ、でも急にどうしたのかしら?」

「今回の仕事はちょっと長くなりそうでな、その間店を開けなくちゃならなぇんだ」

青静かな笑顔で笑う青年に、よく意味もわからず答えた少女は柔らかな笑顔で微笑み返した。

「じゃあ、行ってくるよ。さようなら」

「行ってらっしゃい。早く帰ってきてね!」

あれから何年が経ったのだろう。

まだまだ青年は帰ってこない。少女はずっと待っているのに。

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