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数日時間があいてしまいました。
長さも微妙、面白さも微妙、話も進展しない、と最悪な三拍子が揃った2話!どうぞ!
目を開けると俺は真っ白い世界に居た。
いや、正確には黒い文字が浮かんでいるので、完全な真っ白な世界ではない。
文字にはカウントダウンとある。更にその横には恐らく開始時刻までの残り時間であろう徐々に減らしていく数字もある。
「まさか、待合室がこんな何もないところだったとは……。こんな所で残り15分も過ごすのか……。」
今の状況を考えると15分前というのは少し早すぎたかもしれない。
「それに、何か出来るかもしれないと思ったんだけどなあ……。」
そうなのだ、ステータスを開く事も首を動かすことも出来ない、ただ浮かんでいるだけ。
とてつもなく暇である。
ただただ暇である。
白い世界を見ていると自分と同じように暇そうに浮かんでいる他のプレイヤーが見えるような気がしてなんだか笑えてくるから不思議だ。
ただぼーっと浮かんでいるだけというのも時間の浪費というものなので、今のうちにBOTことBrave of twinについて説明しておこうと思う。
俺的には誰に対して説明するんだ?という感じだが、まあいいだろう。
何故なら暇だから!
BOTはVRゲームの1つだ。
VRゲームっていうのは、従来のTVゲーム機や小型ゲーム機と違い、画面を見てボタンで操作するのではない。頭に取り付けたVRゲーム機と脳とで情報を渡しあい仮想現実の世界を実際に見て自分の意思で体を動かすことによりプレイするゲームだ……
って自分で言っててよくわからないな。聞いてる方もそうだと思う。
とにかく、仮想現実で現実じゃ有り得ない事が出来るって訳だ。魔法を使ったり、とかな。
ちなみに、VRゲームが登場したのは十年ぐらい前だったはずだ。VRMMOに至ってはここ一年の話だ。
BOTは数あるVRゲームの中でもかなり初期に登場したゲームだ。
今までに外伝もあわせれば10本は出ていたはずだ。
VRゲーム以外もあわせれば更に多い。
詳しい数は美和姉に聞かなきゃ分からないが。
先ほど美和姉がプレイしていたのも、小型ゲーム機版の外伝BOTだったしな。
そういやもの凄く怒ってたな……思い出したら怖くなってきた……。
えーと、何の話だったか。
ああ、そうそう、BOTの説明だ。
BOTはタイトルのBrave of twinの通り双子が主人公の剣と魔法の世界が舞台の王道RPGだ。
プレイヤーは双子のうちどちらか片方をロールプレイする。
世界を救って伝説となればクリアとなる。BOTシリーズの基盤は全てこれだ。
だが、新作が出る度に即日完売の大人気作だけあって面白い。
美和姉がのめり込んでいるのも分かる。
俺も大好きだ。
その中でも、新作であるBOTオンラインは異色だ。
相変わらずの剣と魔法の世界なのだが、今までになかったキャラクターメイキングがある。
MMOなのだから各自の見分けがつかなくては話にならないのだから当然だとは言えるが、今まで姿が決まっていたBOTからすれば異例だと言えるだろう。
また、今作では時代設定は双子の勇者の伝説(この場合の双子の勇者は初代)から千年後となっている。
そしてプレイヤーは双子でもなければ運命付けられた勇者でもないただの冒険者だ。
BOTの説明はざっと、こんなもんだ。
見たか!国語の成績1の実力を!
とても分かりにくい上に、説明が足りないだろうが仕方ない。
特に新作に関しては、公式サイトに出ている情報も
"双子の勇者の伝説から千年、再び世界に災厄が降りかかる!
双子の勇者亡き今、世界を救うのは君達冒険者だ!"
という文字がタイトルロゴ以外ではでかでかとあるだけで他にはなにもなし。
文字通り何も書いていなかった。
ここまであてにならない公式サイトも初めて見た。
だから、詳しく説明するのもどだい無理な話だ。
おっと……、もうすぐ時間だ。
長々と話していたら15分は案外あっという間だった。
カウントダウンの数字がゼロになると同時に世界が開けた。
次話も早めにっ……!
筋肉痛が治りません。痛いです。