表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Brave of twin  作者: 鷺沼 黒
プロローグ
2/12

間をあまりあけていないので読みにくいかもしれません。

俺は今、目の前にあるBrave of twinのパッケージを前にして感動にうち震えていた。


「つ、遂にこの日が来た……!BOTをMMOで遊べる日が来るなんて……!あれ……おかしいな目から水が流れてきたよ……」


一通りの感動を体現したあと、俺は時間を確認した。

正式サービス開始が始まるまでまだ三時間もある。

キャラクターメイキングが出来るようになるのは開始二時間前からだ。

要するに現在暇なのである。

容姿やスキル、職業の構想を再度練るだけでも一時間などあっという間のような気がするがいくらなんでも30回はやりすぎなのでやめることにした。


悶々と思考の渦に籠もっているとやるべきことを思い出したので、駆け足で姉の元へ向かった。

姉はリビングで小型ゲーム機で遊んでいた。


美和姉(みわねえ)!」


意気込んで言ったせいか、怒鳴るような声になってしまった。


「ん……?なんだ、共守(とももり)か。今、私は忙しい。」


美和は一瞬こちらに目を向けただけで、すぐにゲームに目を戻す。


俺の姉、美和は堅い特徴的な喋り方をしている。今時、そんな小説の描写に使うような喋り方をする人はなかなか居ない。


「なんだ、って酷いな……。俺達血を分けた双子じゃないか。」


「双子だからなんだ、というのだ。どうせ、またBOTオンラインの事だろう?」


「そ、そうだけど……。」


どうやら俺の言いたいことは筒抜けのようだ。


「気が向いたらやる、と何度言ったら分かるのだ。そもそも私はオンラインゲームなどというものは……」


俺達姉弟は2人してゲーマーだ。

俺は1人用ゲームからMMOまで網羅している。

それに対して美和姉は1人用ゲームやちょっとした通信ゲームは大好きな癖してMMOを毛嫌いしている。


「不特定多数の人と共にプレイするなど信頼出来ない、意味が分からない、だろ?」


「うむ、その通りだ。」


美和姉は大仰に頷く。


「だけどさ、今回のは美和姉も好きなBOTじゃん」


「確かにそうだ。だから言っているだろう、気が向いたらやる、と。」


美和姉は苦渋に満ちた表情をしていたが、突然血相を変えた。


「し、しまった!共守のせいで全滅してしまったではないか!」


「俺のせいなの?」


どうやら話し込んでいる間に負けたらしい。

そんなに怒らなくても良いのに……。


「私の無敗記録がああああああ……」


この世の終わりだというように美和姉はへたれこんだ。

こうなった美和姉はちょっと……いや、かなりめんどくさい。


そうこうしているうちに良い頃合いになったので、部屋に引き上げることにする。


「じゃ、じゃあやってくれよ……」


そう言ってリビングの扉を閉める。


閉める直前『呪ってやる……』なんていう声が聞こえた気がしたが怖いので聞かなかったことにした。



さて、キャラクターメイキングの開始時間だ。

パソコンを使って全ての設定をする事が出来る。


名前は……いつも使ってるクウマでいいか。俺の名前を無理やり読むとクウマと読める……はず。


気にせず、次は容姿の設定だ。

カメラで写した後、VRゲーム機バーチャルギアを頭に被り、体格を計測する。

どうやって計測しているのか、その辺の構造はよく分からないがこれがある為ネカマはまず居ない。勿論その逆も。

写した姿と計測した体格を合成させる。

そして身長などの細かい数字を設定していく。

俺はあまりアバターをいじりたくないので色を変えたり顔を変えたりせず自分の髪型に近いものに設定するだけで終える。


容姿の設定を終えたら、声の設定だ。

マイクに向かって声を発する。

この声を元に高くしたり低くしたりすることが出来る。

俺はそのままで設定する。


次は初期ジョブ設定。

これはBOTの大きな特徴だ。

通常ゲーム内で職業を手に入れるものだがBOTの場合、初期4職から1つにまず就くことが出来る。

初期職とは戦士、魔法使い、僧侶、狩人の4つである。

勿論、ゲーム内で他の初期職や上位職に転職可能だがかなりの大金が必要となるため、始めたばかりではまず無理である。

ちなみにここで職業に就かなかった場合無職となり、職業によるステータス補正が全く入らない。

また、職業に就いていると特有の技を取得出来る。


俺は無難に戦士を選択する。やはり剣を振るって戦うのが一番だと思う。


最後にスキル設定。

初期は五つのスキルを初期スキルから選択し、取得する事が可能だ。

とりあえず、剣を振るう予定なので剣スキルを設定。

ある程度の防御力は欲しいので中装備スキルを設定。

それでもなるべく回避するために身軽スキルを設定。


……残り2つか。どうしようか迷う。


察知スキルは必要だろうから察知スキルを選択。


ラストを魔法系統しようか迷ったが戦士には魔法系統のステータス補正はないので別のものを選ぶ。

スクロールさせていくと面白いスキルを見つけた。


零距離スキル……?なんだ、これ。

説明を読むと、敵に近ければ近いほどダメージ量アップとある。

良い物を見つけた。近接戦だけの予定の俺には丁度良いスキルだ。


五つ目に零距離スキルをセットして、決定。



全ての設定を終えたところで時間を確認する……サービス開始15分前。

キャラクターメイキングに時間をかけ過ぎた。30回……いや29回か、のキャラクターメイキング構想が殆ど意味をなしていなかった気もするが気にしないこととする。


何はともあれ、もうすぐ開始時間だ。

少し早いが先にログインしておくこととする。

なんとか、ログインまでこじつけました。

早めに次話投稿出来たらいいな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ