桜並木の向こうの君へ
※この詩はフィクションです。ある切ない曲を聞いてると見えてきた物語的なものです。
小学一年の頃
私は人見知りで中々友達ができなくて
ひとりぼっちで泣きそうな時
君は私に声をかけてくれて
君は初めてできた友達だった
君は勉強もスポーツもできて
みんなの人気者で
私は勉強もスポーツも苦手で
人見知りも相変わらずで
だから、周りの人々は私と君を比べては
「釣り合わないのになんで一緒に居るんだろう?」
と、よく笑われていた
けど君は、笑われる度に怒ってくれたね
そして
「私が一緒に居たいからいるの!」
って言ってくれて
私は君のその言葉が嬉しくて…泣いて
君は中学生になると、ますます人気者になって
小学生の頃よりさらに
君の周りに人が集まるようになった
私は相変わらずの人見知りだけど
中学になると、君以外の友達も数人できて
気づいたら
君と私は、別々に時間を過ごすようになってたね
そんなある日学校に行くと
担任が皆に、君が交通事故で亡くなったと話した
突然の君の死に、私は頭が真っ白になった
君のために、担任は1分黙祷しようと言い
みんな泣きながら目を瞑り、君に祈りを捧げた
けど、私はひとり目を開け黙祷しなかった
したく、なかった
なんでそんなことしないといけないの?
そう、こころで思った
君の死を受け入れられなかった
受け入れたくなかった
君の葬儀を終えた帰り道
桜並木の横を過ぎようとした時
「────」
君の声で、私の名を呼ぶ声がして
桜並木の方を見ると
制服姿の君が立っていた
その桜並木道は
子供の頃君とよく駆け抜けた、思い出の道だった
君は私に微笑むと
君は私にたくさん謝りそして
「友達になってくれてありがとう」
そう言って
「またね」
君は笑顔でそういうと
桜色染まる桜並木道の向こうに駆けていった
私は君の小さくなっていく背を見つめながら
涙を…溢した
君の葬式でも泣けなかったけど
君の背中を見てると、涙が溢れてきた
私も君と友達になれて良かった
ありがとう───