そうとめ坂桜依の悩み
少し暑さがでてきた今日この頃……
栗花落と日根野谷が付き合い始めたことはまだ広まってはいないが、まぁみんなそのうち気づくだろう。
来週はゴールデンウィーク……悲しいことに特に予定は無い……。
今日も放課後……三咲希とクラスメイトが相談しに来るのを待つそんな中
「ねぇねぇ……嶺佐?」
三咲希が喋りかけてきた
「ん?どした?」
「ゴールデンウィーク暇?」
「特に予定は無いけど……」
「じゃあさ……遊び行かない?」
「お、いいね。いいよ〜」
三咲希から遊びに誘われるのは少し珍しいかもな
「えへへっ約束ね」
三咲希が笑顔で言ってくる。
「今日も仲がいいねぇ〜おふたりさん」
「え?」
俺と三咲希の声が揃う。
気づいたら教室に人が入ってきていたのだ。
少し恥ずかしいものを見られてしまったな。
「そうとめ坂……入るならノックぐらいしてくれ……」
「そそうだよ……桜依君」
こいつはそうとめ坂桜依
俺らが小学生5年の頃転校してきた。でももう2年も共にしているため仲が悪い訳では無い。
部活は陸上部に所属していたはずだ。
「あははごめんごめん。実は2人に相談に乗って欲しいんだ」
「それはもちろん。そのために私たちがいるからね」
「そうだな」
小鳥遊先生に頼まれた以上はやるつもりだ。成績にも繋がるといいなと思っているが実際は分からない。
「友達ってどうやって作るの?」
「なるほど?……でもそうとめ坂お前友達がいないわけじゃないだろ?」
「もちろんそうだよ、このクラスのみんなとは友達だしねでも、部活動の先輩でお友達ができないんだ」
なるほどな確かにそうとめ坂は先輩たちとの接点は少なかったからな。
「なるほど……確かに先輩たちとは仲良くやっていった方がいいしな……」
「そうだね…でも友達って作ろうと思って、できるもんじゃなくない?」三咲希が言う
「まぁね…でもこのまま部活続けるっていうのもさぁ…先輩だし?」
それはそうだな、今後部活を続けるためにも、先輩たちと仲良くしといた方がいいだろう。デメリットはないはずだ。
「先輩かぁ…部活動で陸上のこと教えて貰ってたらそのうち仲良くなれるんじゃないかな?」
三咲希が言った。
「まぁそれが無難だろうな。自分の上手さの向上にも繋がるし。先輩たちとも仲良くできるだろう。」
「なるほどね。確かに……でもなんか先輩と話しずらいというか……」
気持ちは分かる。
「ならさ碧叶君とかに頼んで、先輩たちと一緒に話してみたら?」
「なるほど、日根野谷なら頼みやすそうだしな。どうだ?そうとめ坂」
「いいね、そうしようかな!碧叶君に頼んでみるよ」
日根野谷となら上手く行きそうだな
「ありがとう!2人とも!少し遅れちゃったけど部活に行くよ」
「おう、頑張れよー」
「じゃぁね〜桜依君!」
そうとめ坂は手を振り教室を出ていった。
「桜依君らしい悩みだったね」
「そうだな、転校してきた時はクラスに馴染むので精一杯だっただろうな」
それからは2人でゴールデンウィークの予定を相談しながら時間を潰し。帰宅時間になると今日はそれぞれで帰宅した。
俺は少し寄り道して帰ることにした。
家の近くには眺めが良い公園がある。
底によることにした。
「ふぅ…もう5月か……早いなぁ」
入学して早くも3週間ほど経とうとしている。
「友達……か、確かに必要不可欠なものではある気がするが……少し怖いよな」
友達を作り仲良くすることは決して悪いことでは無い。
だが……身近の人間が簡単に居なくなることを俺は経験している。それは俺のような事故じゃない時もあるだろう。
喧嘩をして、よりを戻せなくなったり。転校したり。
色んな例があるだろう。
そのようなことが頻繁に起こるようなことはないだろうが……現実は残酷だ。
それを受け止める覚悟をしながら生きていかなければならない。いつ大切なものを失うのか分からないからだ。
「……俺は強くなれたかな?父さん母さん」
俺は綺麗な夕陽に背中を照らされながら帰路に着いた。




