部活動
入学式から早くも1週間がたった。
その日の放課後である。俺ら1年生は体育館に集まっていた。
「これから部活動説明会を始めます。」生徒会会長。榊原先輩の司会で進む、部活動説明がはじまった。
部活と言っても小さい学校のためあまり多くの部活は無いがメインのものはあるな。陸上、スキー、吹奏楽、剣道、野球 この5つだ。それぞれ順番に部活動説明を行っている。
40分ほどで部活動説明会が終わりこの後は体験入部に移るらしい。俺は部活に入らないため教室に戻る。三咲希も一緒に着いてきた。
2人で教室につきある人物と話をすることに。
「で…俺らはこの部活動の時間に教室で待機して、クラスの仕事をしたり。悩みを聞いたり。相談に乗ったり。手伝う。そうですよね?」
「そうだ。その仕事を2人には頼みたい」
俺らの担任である小鳥遊先生がそう言った。
「楽しそうだね!」三咲希が笑顔で言う
「はぁ…一体何が目的なんですか小鳥遊先生」
「それは入学式の時にも説明しただろう。2人は学級委員長。クラスのために動くのは当たり前だろ?」
「確かにそれには異論はありませんが、なぜこの放課後の部活動時間にやるんですか?」
「それはな、1番相談しやすいと判断した。その日にあったことをすぐに相談したり、依頼にきたりするだろうからな。」
「なるほど確かにそうですね。でも…」
「まぁともかくだ、八月一日も春夏冬も部活動はやらないのだろ?勉強したりクラスの仕事をしつつ相談しに来た生徒の相談に乗るだけでいいのだ。それに放課後はスマホの使用も許可される。不満は無いはずだか?それに青春を謳歌できると思ってな」
「いいじゃん嶺佐、やろうよ」
「はぁ…わかりましたよ」
「よしそのいきだ。何かあれば職員室に来るといい。ではな」
小鳥遊先生はそう言い残して去っていった。
なお三咲希と俺がこのような活動をしていることをクラスは知っている。あまり大きなことになるとほかの先生達にも目がかかるため。最小限に活動するように言われている。
「嶺佐も大人になったよね」
「まるで自分がもう大人みたいな言い方だな」
「実際そうでしょ?」
「性格的な面で言えばそうかもしれないな」
「昔はこういう時自分の意見絶対!みたいな人だったのに」
「恥ずかしいからあんま言うなよ」
「あははっごめん」
「今日は部活動説明会だからな。誰も来ないだろうし帰ろうぜ」
「え?まぁ確かにそっか。いいよ一緒に帰ろ」
三咲希とは同じ帰り道のため一緒に帰ることが多い。
「嶺佐…?」
「なんだ?」
2人で帰っている途中で三咲希が呼んだ。
「…んーんなんでもない」
「なんだよ…気になるだろ?」
「大丈夫…だよ。ごめんね。」
「そうか…まぁそのなんだ何かあるなら相談しろよ?」
「う…うん」
そんな会話をしていると自分の家に着いた。
「家まで送ろっか?」
三咲希の家はすぐ近くで2分もあれば着く。
「んーん。大丈夫!ありがとう嶺佐。またね!」
「そうか、またな。」
三咲希と別れる。
「ただいまぁ」
と言っても返してくれる人物は誰もいない。
「…ただいま父さん母さん」
俺は2人に挨拶をした。線香を立てながら…
そう俺の両親は他界している。2年ほど前家族で車で出かけている中、真正面から車が突っ込んできた。相手は若い大学生くらいだろうか。飲酒運転だった。妹も一緒だったが…意識不明の重体で今も眠りについたままだ。俺は軽い怪我ですんだ、奇跡だと言われた。俺は何とか現実を受け入れ。立ち直っている。自分で言うのはなんだがよく頑張っているんじゃないだろうか…?
基本的には1人で家にいるが…俺もまだ中学生。じいちゃんとばぁちゃんがたまに来てくれてお世話はをしてくれる。2人とも優しいので大好きだ。
さて…ばぁちゃんが作ってくれたであろうご飯が冷蔵庫に入っている。
「ありがとう…ばぁちゃん。いただきます。」
俺はばぁちゃんに感謝し夕ご飯をいただいた。




