第1回クラスマッチ
あの事件から1週間。
特に俺らの学年では反乱などは起こらなかった。
深入りしても良くないため少し様子見だな。
さて今日は第1回クラスマッチ。
クラスマッチといっても競技で学年ごとに試合をする感じだ、レクリエーションに近いかもしれないな。
男女別で試合、1番勝った学年には賞状が送られる。
一回目の内容はサッカーだ。
全学年男女別全6試合。
1試合15分1時間半と言ったところか。
天気は生憎の雨のため体育館での実行となった。
人数が少ない学校だからできることかもしれないな。
最初は俺ら1年男子と2年生男子の試合。
「やるだけやってみるか嶺佐。」
試合直前、悠月に声をかけられた。
「あぁ、だな。」
「頑張って、嶺佐」
「おう。」
今度は三咲希に応援を貰いコートの中に移動する
「俺、この試合に勝ったら、告白するんだ。」
そうとめ坂が準備運動しながらそういった。
「分かりやすくフラグを立てるな、そうとめ坂」
「はは、悪いな嶺佐君。1度こういうことを言ってみたかったんだよ。」
まぁ気持ちは分かる。
「それでは第1試合男子1年生対2年生の試合を開始する」
先生の合図により両者準備運動を済ませ守備位置に着く
「よろしくね。後輩だからって手加減はしないよ」
「えぇ、よろしくお願いします。皇先輩。」
この人は2年生の皇隼司皇隼司先輩。クラスを代表する1人だ。
「それでは試合開始!」
ピーっとホイッスルを合図に一斉に動き出す。
そうとめ坂と久寿米木を、中心に体を動かすのが得意な人が前に出る。俺と悠月はゴール付近で守る側だ。
「さすがに2年生の方が動けるな」
懸命に頑張ったが惜しくも1点届かず、1年生の敗北
「惜しかったな」
「まぁやれるだけ頑張ったんだ、こんなもんだろ」
悠月もかなり動けるほうだが、2年生には届かなかったか
「次は女子の1年生と2年生の試合を開始する」
「三咲希、無理はするなよ、脚気をつけないと」
「ありがと、嶺佐、気をつける」
三咲希は脚の怪我のため無理できない。あの出来事で怪我をしてしまったからな……
「それでは試合開始!」
ホイッスルと同時に動き出す女子達、先程同様動ける人が責めその他は守りに徹している。
「三咲希のやつなかなかに動けるな」
悠月が真剣に試合を見つつそう言った。
「まぁ元々運動神経は頭ひとつ抜けていたからな。怪我をしてからはあまり無理できないが相当動けるぞあいつは」
脚の怪我さえなければ今頃運動部でかつやくがみれていただろう。
「そこだー!」
気合いの籠ったボールがゴールネットに入る。
先制点を決めたのは1年生、葉加瀬花蓮
「さすが葉加瀬だな、陸上部に所属しているだけはある」
「そうだな」
そのまま守り続けなんと試合勝利。女子の1年生と2年生の試合は1年生の勝利となった。
「やるな。おめでとう」
「ありがとう、嶺佐、やっぱり体を動かすのは楽しいね」
「よかったな、でも無理はするなよ」
「うん」
三咲希も久しぶりに体を動かせて楽しいのだろう
次は2年生対3年の対決
やはり3年生の動きは明らかに違う。男女共に3年生が勝利した。
「これ、勝ち目ないだろ……」
「まぁ……怪我しない程度に頑張ろう」
これから3年生との試合になるが、その前に気になることが……2年生男子と3年生男子が試合中、うちのクラスの栗花落が2年生女子に囲まれて何か言われていたな………少し気にしておくか
10分のインターバルの後俺らと3年生の試合だ
「ねぇ嶺佐、美香の様子おかしくない?」
「やっぱり三咲希も気づいていたか、先程2年生の女子たちに随分と囲まれていたからな……何かあったのかもしれない」
俺たちの会話は聞こえないところに栗花落はいるが、遠くから見ても元気の無い様子だ。
「少し気にしておいた方が良さそうだな、だか詮索はするなよ」
「え?」
「本人に無理に問い詰めるのも良くないからな、栗花落が自分で相談に来るのを待つか、どうしようもなく困っているようなら、話しかければいい無理な詮索は傷つけるかもしれないからな」
「あっ、そっかわかった、そうする」
インターバル終了後ついに3年生との試合へ
「よしみんな頑張ろう」
気合を入れて試合に望んだのをいいものの……
「試合にすらならなかったな……」
結果は5対0、3年生の圧勝。
さすがに先輩たちの方が強いか。
女子も同じく、途中までいいところを見せたものの
3対0という結果になった。
男子は1位が3年生2位が2年生3位が俺たち1年生
女子は1位が3年2位が1年生3位が2年生という結果になった。素直に女子たちはすごいな。
表彰式も終わり。第1回クラスマッチは無事終了。
今日気になるのは栗花落の件だな……何も無いといいが……
この後は放課後の時間へ。




