事件
幸せな毎日を過ごしていたソニンだがある時―事件が起きる。
それは男がただ散歩をしているときのことだった。
ボスを狙ってるやつなんぞごまんといて、散歩だって護衛なしには行けねえ。
大勢連れてくのは嫌いな男はソニンを含めた数名とそこらを歩いてたんだ。
視察に近いかな?まぁとにかくうろうろしてたら大通りに差し掛かってな。
人が多かったから路地に入った、その瞬間。
男たちは襲撃を受けた。
鳴り響く銃声にとっさに反応したソニンは男を庇いつつ敵襲を一人ひとり倒していった。
ソニンはめちゃくちゃ強い。なんせ才能―天からのギフトを持ってるんだからな。
ん、なんのギフトかはまだ内緒だぜ。
けど場所が悪かった。
狭い場所での襲撃だ、挟み撃ちを受けたらたまったもんじゃない。
両側を家で挟まれてっから上からも攻撃できちまう。
しかも相手は銃持ちとなりゃあきっついよな。
それでもソニンたちは善戦したんだが、男、ボスが紙一重で銃弾をナイフを弾いたとき
跳ね返った弾がソニンの太ももを貫通した。
あぁ、相当痛かったろうさ。
彼女は殺意への反応は半端じゃねぇが流石にそれには反応できなかった。
突然足に激痛が走り思わず膝をつく。
貫かれた途端に動きの落ちたソニンが狙われる…かと思いきや狙われたのはボスの方だ。
優秀な護衛がダウンしたなら殺せると思ったんだろう。
ソニンは必死に起き上がり、男へと走り出すが間に合わねぇ。
そうして―無慈悲にも男は貫かれた。