表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Revenge(リベンジ) 〜「元暗殺者」による異世界救済 〜  作者: goo
第六章 ハンター試験
59/88

第六章 第三話 第一部実技試験 守編


 第一部実技試験……俺に課せられた課題は、「神秘の薬草」を、サウスマウンテン北側の頂上まで持ち運ぶ事であった。


 イースとサウスマウンテンの麓で別れ、俺は北側の頂上を目指した。


 



守「神秘の薬草……北側山頂に行く道の途中にある、川を渡った所に確か……」




 そこには特上薬草、極上薬草が生えている自生場所があった。極上薬草の上位の物が、「神秘の薬草」となる。



守「(そこにある筈だが……希少な物だから、時間が掛かるな……)」






 制限時間は2時間。課せられた物を探す時間等を考えると、走って登らなければならない。




守「(時間との勝負だ……。薬草の自生場所は、標高300m程の所にあったな……)







 俺は猛速度で山道を駆け抜けていく。

 そして、もう少しで目的の薬草の自生場所、という所まで来た時であった。




「即座にこの場所へ向かうとは……事前に下調べをしていたのだな!素晴らしい!」



守「……!貴方は……?」


 自生場所の前の川を渡ろうとする直前で……一人の男が颯爽と現れた。



「私は今回の試験官の一人、ハンターのシャインだ!

 今回は私が妨害させて貰う故、宜しく頼む!」



守「……!!」



 シャインという名のハンターは、周りに陽の玉の様な物を次々と出現させ、俺の方へ向けて、それらを放ってきた。


守「……!(冷静に……防げない攻撃じゃない!)」


 飛んでくる陽の玉を、俺は守護壁で次々と防ぐ。



シャイン「ほう……防ぐか。見所がありそうだ!」




 俺は陽の玉を防ぎながら、前進していき、シャインの懐に入った。俺はすかさず左ジャブを繰り出す。

 シャインは大きくサイドステップし、俺との距離を空けた。そして、シャインは川の目の前で立ち止まっていた。



シャイン「今回は妨害するだけで、戦闘はなしだ。……戦ってみたかったが、それは私の役目ではない。」


守「……(だったら今の内に!)」



 俺は念の為、シャインを警戒しながら、バックステップを踏み、浅い川を渡って行った。



シャイン「(川を渡る選択をしたか……)……あくまで戦闘は……だがな!」


 直後、シャインが腕を振り下ろしたかと思うと、川が一気に吹き出し、水柱を上げ、俺が戻る道を遮ってしまった。シャインの姿も見えなくなってしまった。



守「……(一先ずは薬草採取を!…………いや、待てよ……!)」


 ハンターの心得に、退路確保の重要性や、敵が隠れた時の危険性等が記されていた……。退路確保に関しては、奪還作戦の際はやむを得ない状況であったが……。

 これは俺の判断能力を試されているのではないかと……。



守「(この間に薬草を探せば良いと思ったが……相手が見えない時のリスク……退路の確保…………正解は……こうだ!) ……玄武大衝波(ゲンブタイショウハ)!!」



 俺は高く吹き出していた水柱に、掌底を打ち込んだ。水柱は消滅し、元の川へと戻っていく。

 シャインの姿も目で捉える事が出来た。



シャイン「……うむ。見えない敵というのは、非常に脅威となる。その中で目的物を探す行為は命取りになる。良い判断だった。……では、頂上でまた会おう!」


 そう言い残すと、シャインは陽柱を上げて、即座に消えていった。




守「(気配は消えた……早く神秘の薬草を探さなければ!)」




 シャインが去った直後、俺はすぐに神秘の薬草探しに入った。特上薬草、極上薬草はちらちらと自生していたが、神秘の薬草は中々見つける事が出来ない。



守「……(思い出せ……神秘の薬草………………そうか!)」


 極上薬草は、一定の陽光を浴びる事で、神秘の薬草へと変貌を遂げる。陽光を浴び過ぎても、少な過ぎても変貌を遂げる事はない。


守「(適度な陽光を浴びる事が出来る場所は……木陰の境目だ!)」



 俺は少し離れた大木に目をつけ、その木陰の境目をくまなく探していった。



守「……!(あった!)」



 極上薬草と比べても殆ど区別はつかなかったが、葉の裏側はより鮮やかで、少し光輝いて見える薬草があった。

 紛れもなく……「神秘の薬草」であった。



守「(予定より早く見つけられた!後は頂上へ行くだけだ!)」








 神秘の薬草を見つけた俺は、猛速度で頂上へと駆け登っていった。頂上付近には、崖を登らなければいけない場所があり、シャインの妨害だろうか、落石に見舞われた。

 しかし、俺は片手の守護壁で防いでいきながら、崖を登っていき……遂に北側の頂上へと辿り着く事が出来た。そこには先程出会った、試験官のハンター……シャインが立っていた。




 



シャイン「無事に辿り着いたな!消費時間は……1時間30分!持っている薬草は……紛れもなく、神秘の薬草だ!

 ……第一部実技試験は………………合格だ!」




守「有難う御座います!」


シャイン「一つ物申すとあれば、薬草の自生場で私の魔法を見た時に……薬草ごと燃やされてしまうリスクを考えていれば……私の発言を鵜呑みにせず、あそこで川を渡らず、私を仕留めに行く方が良かったとは思う。」


守「なるほど……。御指導感謝致します!」


 あの時……シャインと俺を結んだ直前上には……薬草の自生場所があった。下手をしたら、シャインの魔法で薬草は燃やされ、神秘の薬草は取れなかったかもしれない。

 あの時の俺のポジショニングに、問題があったのだ。




 


 だが、何はともあれ……俺は第一部実技試験を、見事突破する事が出来た。



シャイン「疲れもあるだろうが……すぐに第二部の戦闘試験に移るぞ!」


守「はい!」


シャイン「本当は私が相手をしてやりたい所だが……是非、君の相手をしたいと言う、希望者のハンターがいてね。」


 シャインは、残念そうに言葉を発した。


守「希望者のハンター……?」


シャイン「私の後輩にあたる……この者だ!」








 










「守さん。久し振りだね。」



守「……!!」





 現れたハンターは……ハンスだった。




守「ハンスさん……!!」



ハンス「守さんがハンター試験を受けたら、戦闘試験は俺が担当したいと、事前にギルドへ頼んでおいたんだ。……模擬戦の時から、守さんがどれ程強くなったか……楽しみにしていたんだよ。」


シャイン「ガーサル領奪還の任務で一緒だったらしいな……君は勝利の立役者だと聞いている!楽しみだ!私は立会人を担当させて貰う!」


守「……。……ハンスさん!……最高の相手です!……俺の全てをぶつけます!」



 




 第二部実技試験……最終試験である戦闘試験の俺の相手は、ハンスとなった。



 前の模擬戦では、イースと2人掛かりでも全く歯が立たなかった相手に、今度は俺1人だけで挑んでいくのであった…………



 
















             …… 第六章 第四話へ続く

 





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ