表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Revenge(リベンジ) 〜「元暗殺者」による異世界救済 〜  作者: goo
第一章 暗殺者の誕生
1/88

第一章 第一話 殺人犯を追って

初作品です。

一度投稿しましたが、修正して再投稿させて頂きました。

暖かい目で見て頂けたら幸いです。

宜しくお願い致します。


「……ここは……?」


 気付いた時には、俺は寂れた廃墟の様な所に倒れていた。そこは石造りの簡易的な建物が所々に立ち並んでおり、どこか古代文明を思わせる造りをしていた……



 

 

 200×年 7月のとある日。その日は静かな…とても静かな夜だった。

 

「やっと終わったぁ。帰ろう…」

 

 俺の名前は北条(ほうじょう) (まもる)。昨年まで高校生だったが、今年から社会人。仕事は忙しく、先輩方や上司に厳しく指導をして頂きながらも、充実した日々を過ごしていた。


守「ただいまぁ!あれ?やたらと静かだな…?」

 

 俺の家はとある田舎の地方。いつも静かではあるが、今日はいつも以上の静寂と、初夏に関わらず冷め付いている…そんな雰囲気があった。

 異様な雰囲気の中、自宅に入りリビングに行くと、そこにはバラバラにされた遺体が2人分床に転がっていた。原型を留めていないが服装や今いる場所で分かる…俺の両親だ。


 守「そんな……何だこれは!?父さん!?母さん!?…………何だ……何が起こっているんだ……?あっ……うわぁぁぁ!!!!!!!」


 何故こんな状況になったのかは分からない。全く身に覚えなんてない。しかし両親は何者かに殺されたのだという事実だけが、この凄惨な状況を作り出していた。




 それから警察の捜査が入ったが、1ヶ月…2ヶ月と経つも一向に捜査は進まず、ついには半年の期間が過ぎていた。

 警察署に両親が殺害された事件に関して問い合わせても、今必死に捜査を進めている、との事であった。苛立ちが募り、必死に問い詰めるも逆に追い返されてしまった。


守「もう俺が何とかするしかない。父さん母さん痛かっただろう、苦しかっただろう……こんな凄惨な事件を起こした犯人がのうのうと生きて良い訳がない。必ず犯人を突き止める。そして相応の報いを受けさせる。だからもう少し待ってて……」


 俺は両親の墓の前で誓った。


 


 それから世話になっていた会社を退職し、情報を四方八方と探し込む様になった。警察の捜査では手が届かない所に犯人はいるのか……その様に考えて裏社会にも飛び込む様になった。恐喝や詐欺、そして暴行を受けたり、殺される寸前の所までいったりと、命の危険に脅かせられながらも必死に情報を探していった。

 それから更に約半年が経ったある日。俺は巡りに巡り、とある裏社会の情報屋に接触していた。裏社会で必死に情報を探していた俺の話を聞き、情報屋から接触してきたのだ。


情報屋「あんたも大変だったな。あんたの両親が殺されたあの事件。犯人はとある組織の構成員だ。」


守「!!……犯人の構成員までは特定出来てはいないのですか?」


情報屋「そこまではまだ特定出来ていない。仮に特定出来たとしても、相手はプロの暗殺者。素人のアンタが復讐しようとしても返り討ちにされるだけさ。」


 情報屋は持っている煙草を口に咥え、火を付けた後にそう言った。その口調は淡々としてる物であり、感情のない物であったがゆえ、俺は怒りが込み上げてきた。


守「だったらどうしろって言うんだ!!俺は復讐だけを考えて何度も危ない橋を渡ってきたんだ!今更引き返せるかぁ!!」


 俺は怒りの余り、情報屋の胸ぐらを両手で掴み叫んだ。


情報屋「そう焦るな。復讐を諦めろとは言っていない。良い案がある。あんたが、その暗殺者組織に入るんだ。俺のコネで組織に入れる様にしてやるよ。」

 

 情報屋は続けて、組織で信頼を得ながら内部を調査して犯人を特定したら、機を見て復讐をする様に話を持ち掛けてきた。俺は二つ返事で承諾し、組織に加入する事となった。

 



 ……そこからは本当に地獄の日々だった。身を削らされる様な酷い鍛錬、動けない者は金属の棘がついた鞭で激しく痛めつけられた。更に耐性をつけさせる為にあらゆる強力な毒や電気ショックを浴びせられたり、特殊な薬を打ち込まれて狂乱状態に陥ったりと……

 数えきれない肉体・精神的な苦痛を味わった。当然の事、脱走を試みたメンバーはいたが、例外なく組織の人間に存在を消されていた……


 

             ……第一章 第二話へ続く




初めての作品なので、至らぬ点が多々あるかと思います。

続きを読んで頂けたら、幸いです。

宜しくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ