表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

予定を決めよう寝る前に

「あとはレシートだね。先週分の捨てても良いかい?」

「それはやっておくわ。明日は燃えるごみの日だし」

「なら、朝一で捨ててくるよ」

 明日の予定を確認する。

「買い物に行くのならヤスミットにはパーカー着せておこうか」

 スインの言葉にコネルは首を縦に振って賛成する。

「そうね。急に走り出したときつかめるからね」

 コネルはスーパーに入るなり走り出したヤスミットを思い出す。

 一度パーカーを着せていったとき、パーカーをつかんで止めることができた。


「子供服もそろそろ新しいの、買っておこうかな」

「そうね。すぐ小さくなるものね」

 靴もこの間買い替えたばかりで、支出がかさむ。

「成長しているのだし、ね」

 顔に出ていたのか、スインが優しく話しかけてきた。

「そうね。ヤスミットも成長しているのよね」

 この成長を喜ぼうと、コネルは自分に言い聞かせる。


 麦茶を飲み終えるころ、家計簿もひと段落した。

「そろそろ寝ようかな」

「先に寝て良いよ。僕はまだやることがあるから」

「デイジーがクレートを避けているみたいでね。ちょっと工作しようかなって」

「私も手伝おうか?」

「クレートの天井を外すだけだから大丈夫だよ」

 スインの言葉を聞いて、コネルは少し考える。

「やっぱりサークルのがよかったかな?」

「柵を飛び越えることもあるから、天井は必要だよ。買った時の思いも大切だし」

 ヤスミットとトビーとデイジーが仲良くしてほしいと願い、クレートにした。


「そうね。スインさんに任せるわ」

 コネルはスインに任せることにして、先に部屋に戻った。

 月と星が輝く夜空をコネルは廊下の窓から眺めていた。

(電気代は節約しようかな)

 洗面台の蛍光灯のスイッチをオンにしかけた手を止める

 廊下と夜空の明かりだけで顔に美容液を塗る。

 塗り終えると手を洗い、ヤスミットが眠る部屋に向かう。


 ヤスミットは寝息を立てて眠っていた。

(寝る子は育つ、か)

 コネルは微笑んで、ヤスミットの頭をなでる。

(大人の場合は、疲労回復とかに使われるんだっけ)

 コネルの父親が昔教えてくれた。

(大人も眠って大きくなるの?とか聞いていたな)

 自分の子供時代を思い出し、あの頃はどうだったかなと考えだす。

(そろそろ寝よう。二人目のことも相談しようかな)

 コネルは明日起きた時に、スインに聞こうと決めて、眠りについた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ