赤ずきん
皆さんが知っている童話赤ずきんとは違うお話です。
アレンジが入った完全趣味で書かれた作品です。
赤ずきんはケーキとブドウ酒を持っておばあさんの家へやってきました。
「おばあちゃん、わたし赤ずきんよ。ケーキとブドウ酒を持ってきたの、ドアを開けてちょうだい。」
すると中から声が聞こえてきました。
「待っていたよ、赤ずきん。鍵は掛かっていないよ、さぁお入り。」
「おばあちゃん、今日は随分声が低いわ・・・体調がよくないのかしら。」
心配そうな顔で赤ずきんは家の中へ入りました。
しかし中で待っていたのはおばあさんだけではありませんでした。
中にいたのは可愛らしいパジャマを着たおばあさんと可愛いパンツを被った狼でした。
「すみません、お家を間違えました」
バタン。と秒でドアを閉めた赤ずきんでしたが物凄い勢いで迫ってきた狼に腕を捕まれ家へ連れ込まれてしまいました。
「やっだ、なんで帰るのよ~!今日あんたがここに来るっておばちゃんから聞いてオシャレして待ってたのよ!?」
「いや、私は寝込んでいるおばあちゃんに会いに来たのであってオネエの狼には会いに来てない、しかもオシャレした結果パンツ被るって変態じゃん。交番に今すぐ突き出したいわ」
「突き出したいだなんてちょっと赤ずきんったらやらし~!そんな所も大好きよ♡」
「おばあちゃん!なんでこのゲテモノ呼んだの!?」
「まぁまぁ赤ずきん、狼さんも遠いとこ歩いてきてくれたんだから。あなたたち二人が来てくれるといつも賑やかで楽しくておばあちゃん元気になるの。」
おばあちゃんはとても嬉しそうに笑顔でそう言いました。
「まぁおばあちゃんが喜んでくれるのが一番だからね。でも狼さすがにパンツ被って走ってくるのはやめなよ・・・。」
1日1回赤ずきんと狼は必ずおばあさんの家を訪れているそうです。
狼がまともな格好で来た事は今のところまだ無いそうです、おしまい。
お読みいただきありがとうございました。
この作品を書いたのは私が学生の時で友人に見せた所じわじわくる、あ何かツボッた。
という感想を貰いました。
もっと笑えて楽しい作品をこれから書いていけたらいいなと思っています。
暫くは学生時代に書いた童話アレンジシリーズを掘り出していこうかなとかなんとか・・・。
少しでもクスってなってもらえてたら嬉しいです。遠くにいる人に今はすぐに会えないけれど会えるようになったら電話やメールもいいけど顔を見せに行ってほしいななんて思いを最後につけたしています。
あとがきまで読んでいただきありがとうございました!




