転生の鍵はネカフェにて
月一くらいのまったり投稿で行きます。
無職、それは社会の底辺に位置する存在。
中では親から忌み嫌われ、社会不適合者と罵られる者もいる。
そんな位置に居るのが杉原亜斗25歳である。
亜斗は小学生の頃から係や委員会、部活全て入らず友達からはダメニートと言うあだ名を授かっている正真正銘の駄目人間である。小学生から今に至るまで亜斗は仕事から逃げに逃げてきた人間なのである。
『働いたら負けだと思ってる』を座右の銘とし日々亜斗は生活しているのだ。
しかし、そんな亜斗が最近職を探している。
理由は単純、『働け』鶴の一声ならぬ、親の一声である。
こんな時いつもならすぐに拒否するが、今回は親も本気なようで、冬の寒空にも関わらず家から追い出すという強硬手段に出たのだ。
『さびぃ……凍えるっつうの……』
鼻を啜りながらスーツ姿で街を徘徊する亜斗は意外にもその姿は様になっていた。
――亜斗は、家から追い出される前に申し訳程度に貰った軍資金10000円で行きつけのネカフェへと突き進む。
借りる部屋はいつもの通り5番
パソコンを起動し、すぐに仕事を探す
流石にここではゲームをしている余裕もないようだ。
ネットサーフィンをして小一時間面白そうな記事を発見した。
【急募】勇者募集
日給10万
勤務期間4年
即日採用
仕事内容:勇者になり魔王を倒す(仲良くなることも可)
勤務先→エドニア王国
学歴などは問いません、やると決まれば即採用です。先着5名様
電話番号:○○×△-□□○-○○○
派遣会社クロ
『なんか嘘くさいな……釣りか?』
ここで、まともな人間なら『これはありえない』と切り捨て他の記事を探しただろうが
なんとなしに亜斗は一応電話をかけてみることにした。
しかし携帯は生憎追い出させる前に取り上げられたので店員さんに借りることとなった。
プルプルっと電話が鳴り出し3回目のコールで受話器の取る音が聞こえた。
『はい、こちら風俗店夜のミツバチです、どのような子を御所も……』
ガチャ
『はぁ……はぁ……』
(間違えて電話を掛けてしまった……やっぱりガチャ切りは不味かったか?掛け直す?いやいや無理!そもそも派遣会社クロなんてあるのか?!)
『も、もういいや』
そう言って亜斗は深呼吸を一つ
もう1度今度は間違えないように打つ。
『もしもし、風俗店朝のオオスズメバチです、会員登録はお済みで……』
ガチャ……
『ちがああああああああああああああう!』
あまりの羞恥に受話器を投げそうになる亜斗
それに、かなり大きな声で亜斗が叫んだので、店内が少しザワつきはじめる。
店員の1人が個室に来て事情を聞きに来たのだが大丈夫とだけ言って帰って貰った。
『つ、次こそは……』
そう亜斗は少し疲れた声で意気込み一文字づつ何度も確認しながら掛け直す。
『はい、こちら派遣会社クロです』
爽やかな女性の声が受話器越しに聞こえてくる。
派遣会社クロ……今度は間違えてないようだ。
『も、もしもし、あの……、ネ……ネットの記事を見て電話したんですが、ま、まだ空いてますか?』
『ネットの記事……あ、はい確認してきますので少々お待ち下さい』
会話が終わると、手元の受話器から保留時の音楽が聞こえ出す。
亜斗は、久しぶりの人との会話に少し違和感を覚えつつも何とか会話を成し遂げた。
それから保留音がなりやみまた女の人の声が聞こえてくる。
『ただいま戻りました、確認してきました所ですね、今1枠空いてるそうですがどうしますか?』
亜斗は、全てが埋まってないことに安堵し息をつく
これで野宿から逃れることは出来た。
『その仕事受けさせてもらいます』
『かしこまりました、お手数ですがお名前を教えてもらえますでしょうか?』
『杉原亜斗です』
『ありがとうございます、私共の使いがもう時期到着するので待っていて下さい』
その女性はその言葉を言い残すと受話器を置き通話を切ってしまった。
『というかこの場所伝えて無くないか……?』
そう思いかけ直してみたが繋がらない
また間違えたか?そう亜斗は思いもう1度掛け直す。
しかし繋がらない
『なぜ繋がらないんだ?掛け間違いか?』
亜斗がダメ押しでもう1度電話を掛けようとした時、ノック音が聞こえ扉を開ける
『外でお客さんを呼んでいる人がいます』っと、店員が声を掛けてきた。
おかしい点などがありましたらご報告下さい。




