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プロローグ
いつだっただろうか。
世界でVRゲームブームが到来して以降、急速にVR技術の研究は進んでいた。
諸外国が仮想空間技術について競い合う中、日本の後発企業であった柏崎社がいち早く技術を実現させてゲームを売り出した。
柏崎社の仮想空間rpgゲームとして第二作目となるのがこのゲーム、「BRAVE MEN ver RED」。
発売一か月でプレイ人口は500万人を超え、現在は1000万人にも近い勢いとなっているゲームであった。
仮想空間技術について危機感を抱く学者も少なくはなかったが、危険性のないものだと世間から認知されていた。