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同窓会の連絡

「同窓会?」

「ええ、開く事になったの」


 朝、学校に来たら妙に気合いの入った三島さんが話しかけて来た。あまりの勢いに何事か! と警戒してしまったが何と言うことも無く中学校のクラスメイトで同窓会を開くから来て欲しいと言うことだった。


 一つ言わせて欲しいのが同窓会の開催が早すぎじゃ無いかと言うことだが、まだ卒業してからそんなに時間が経ってない……。懐かしいとの郷愁の念を感じる事が全く無いのにもう同窓会、こっちの子供は寂しがりやが多いのか? 


 ……寂しさに震える美少女達


「寂しいよ、寂しいよ……」


 そこに登場する美少年(俺)は寂しくて泣いている少女達に救いの手を差し伸べる。


「さぁもう寂しくないよ、手を取りな」


 美少年(俺)は美少女達を安心させる笑みを浮かべ一人一人の手を握っていく。手を握られた美少女達は寂しさで曇っていた表情を明るい笑顔に変えて行く。そして美少年(俺)は明るさを取り戻した美少女達に語りかける。


「全員俺の女だ!」


 …………何だこれ? もし寂しがってるならフォローする方法を考えてみたらこれが浮かんで来た。自分で考えていた事なのに浮かんで来た物が熱血ドラマの様な勢いだけの物だった。

 こんな奴がいたら逆に尊敬したくなるぐらいぶっ飛んでいる。


 考えたの俺だけど……。


「あの……、秦野君どうかした? 急に黙りこんで」

「ハッ! いや、何でも無いよ。ちょっと自分の心配をしてただけだから」


 主に頭の中について……。


「心配? 別に危ないことなんて無いよ。開催する所もカラオケだし、休日の昼からだし夜も遅くならない様に注意しているし」


 三島さんは俺の心配を貞操に関することだと思ったらしく、俺を安心させる様に場所から時間まできちんと説明していく。当然そこは注意しなければいけないところだが、正直俺はその部分に関しては余り心配はしていない。


 こちらの女性は歴史的に男性に敬意を持って接する。ぶっちゃけ男に飢えてるが無体な事はしないのだ。

 それはもう遺伝子に組み込まれている様な感じで……。

 まぁ当然アウトローな人も中にはいるだろうが中学校のクラスメイトは大丈夫だろう。


「あー、うん。わかった参加するよ」

「参加費も男子は無しで大丈夫……って本当!」

「うん。本当」

「ありがとう! 本当にありがとう!」


 三島さんは参加の言葉を聞くと、両手を組みまるで祈りを捧げる敬虔なクリスチャンの様に俺に感謝を捧げた。


 うん、感謝をは受け取ろう。だから祈るのをやめろ!

 唐突に祈りが始まったからクラスメイトが何事かとこちらに注目しているじゃないか! クラスメイトの男子達なんかこっちを見る目が"またアイツか……"みたいな眼で見ているんだぞ!

 只でさえ女子と仲良くしている俺は男子の中じゃ浮いてるのに!


 別に俺がコミュ症って訳じゃ無い。絢爛高校の一組に入ってくる奴らだから、全員自分に対してプライドが高いので他と馴れ合わないのだ! 俺がおかしいわけじゃない!


 ……いや違う、こっちの世界じゃ俺がおかしいのか。

 生きるって難しいな……、前世通して見てもそう思う。

 そう言えば男で思い出したけど前頭はどうなってるんだろう。


「三島さん、前頭ってどうなってるの?」

「前頭君? それは……、えーと」


 三島さんは何とも言いづらそうにこちらを見て来た。


「出来れば、……その秦野くんに誘って貰えたらなと」


 あー、やっぱり前頭は誘いづらいか。

 このクラスの男子よりは取っ付き易いけどあいつは普通の男だからな……。

 ……清明行って斜め上に進化してしまったが。

 いや、清明に進学した奴にとっては正統な進化なのかも知れない。とはいえ、数少ない男性の友人である、ここは俺から連絡した方が良いだろう。


「わかった。俺から連絡入れとく」

「ありがとう! ごめんね手間を掛けさせて……」

「大丈夫だよ、気にしなくて良いから」


 三島さんは恐縮といった感じで俺にお礼の言葉をかけてくる。

 俺は三島さんを安心させる様な笑みを浮かべる、先程の妄想の様な……。その笑みを見た三島さんは、こちらの意図通りに安心したようであった。……案外あの妄想も使えるのかも知れない。

 侮れないな妄想!


 しかし会場はカラオケか……、前世では余り好きでは無かったがこちらで記憶を取り戻す迄は結構好きだった……。つまり今の気持ちは複雑な気持ちを持っている只のカラオケに!


 歌の練習でもしようかな、一人カラオケで。

 それかアイドルの振り付けでも見て勉強してみるか。

 ……いや、無いな。こっちの男性アイドルは基本上から目線だ、基本ファンを豚を見るような冷たい目で見ているからな……、ドMには良いけど。でも握手会とか開いているから仕事熱心ではあるのか? ドタキャンすることも多いらしいけど。改めて思うとこっちの男性の職業意識はフリーダムすぎるな……。


 いや今は今度のカラオケのことだ。受けるにはこの間の写真撮影で取ったポーズでもしておけばいいのかな? 

 くるっと回ってウインクしながら横ピース……、本当に受けが良いのか試してみるのも良いかも知れない。

 すごい空気になったら槙さんを恨もう……。



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