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生徒会でのお仕事

 会長への挨拶をしに行ったときには、他の役員は既にいなかったので後日紹介と言うことになった。

 何か用事でも無い限り一応、暇な時期でも放課後には一度生徒会室に集まっているとの事で、また訪ねることにした。


 そして、後日訪ねたときには、生徒会のメンバーは一通り揃っており挨拶をした。

 生徒会のメンバーは全員で二十名ほどだった。人数の多さに軽く驚いたが学校自体が大きいのでこんな物なのかも知れない。紹介されたメンバーはみんな真面目そうな人が多かった。珍しい役職では行事・式典の担当などがあった。この役職の人が文化祭や体育祭などで活躍するらしい。

 ちなみに俺は見習いとしての仕事は、大変そうな所のヘルプや雑用と言った内容である。


 俺の紹介から数日経ち、今日の放課後も俺は生徒会室へと足を運ぶ。


「こんにちは」


 俺は生徒会室のドアを開け、挨拶をしながら中へ入る。俺の挨拶を聞き中で作業をしていた人達が次々と挨拶を返してくれる。……しかし今の時期の生徒会は暇では無かったのか。実際以前来たときは会長しかいなかったのだが、ここ数日生徒会室は人が多い。


 ……というよりも、ほとんどいるんじゃね。正直、全員の顔とかまだ覚えていないけど人数的にほとんどいそうだ。仕事が忙しくなってきたのか、もしくは俺目当てか……。この中の人が将来大物になる可能性があるのなら是非とも仲良くしたい! ……しかし俺目当てとか、予想が外れていたらかなり恥ずかしい。絶対に口には出せない言葉である。


 取り敢えず、今日は何をするべきか会長に聞きに行こう。

 会長は自分の席でお茶を飲んでゆっくりしていた。


「お疲れ様です。会長」

「やあ、お疲れ様」

「最近忙しくなってきたんですか? 人が多いですけど」

「いや別に」

「……」

「……」

「別に?」

「うん、まだ忙しい時期には入っていない」


 俺はその言葉を聞き、生徒会のメンバーに眼を向ける。視線の先には真面目そうに仕事に取り組んでいる様に見える人達がいる。……こいつら一体何をやってるんだろう。


 俺の疑問が解ったのか、会長が話を始める。


「彼女達は今、記事を作っているんだ」

「記事?」

「ああ、以前見せた生徒会の一日に載せる記事だ」

「へぇー、みんな一生懸命に書いているんですね。何について書いているんですか?」

「君のことだ」

「…………俺?」

「見習いが入ったことは一応載せなければいけないからな、その為の記事を誰が書くか揉めたんだ。しかたがないから書きたい者は一応書いて、その上で私が選ぶことにしたんだ」


 俺は再度、作業している人達を見る。

 この熱意と真面目さでできあがる紹介文とはどんな物か……。もしかしたら生徒会の人達は結構バカなのかもしれない。


「そ、そうですか。俺は何をしましょうか?」

「そうだね……、では一昨年の資料を倉庫に運んで貰おうかな」

「はい、わかりました。倉庫の場所を教えて貰えますか」

「ああ、私も一緒に行……」

「じゃあ、私が案内するねー」


 会長の言葉に重ねるように話してきたのは、おっとりとした女生徒である。


「芦屋か……、では案内は頼もうか」


 この女生徒は生徒会に二人いる副会長の内の一人だ。もう一人、勧誘を受けたときにいた副会長の桂川さんはまだ来ていないみたいである。芦屋さんはおっとりとした母性豊かな女子である。その母性の豊かさは身体にも表れており……。


 うん……、手っ取り早く言うと巨乳である。


「では、台車を使って運んでくれ、去年の物は残しておいてくれよ」

「わかりました」


 俺が会長に返事をすると芦屋さんが声を掛けてくる。


「じゃあ行こう~」


 そう言いながら腕を取る。すると芦屋さんの豊満な胸が俺の腕に当たる。


 ……けしからん! 非常にけしからん! でもありがとうございます!


 この世界では触ろうとすれば簡単にできるだろうが、下手に手を出して彼女だなんだと言うことになれば、とても困るので、そうそうやる訳にはいかない。そしてこちらの女子達も基本的に男性に嫌われないように身体的接触を避ける様にしているのでこういった事はとても少ないのである。


 だから俺が少し心の中ではしゃいでも仕方がないのである!


 俺はその感触を楽しみながら資料がある棚まで歩く。棚につくと芦屋さんがムン! と気合いを入れていた。


「じゃあ、私が資料を出していくから見ていてね~」

「……は?」

「どうかした~?」

「いやいや! 俺がやりますよ!」

「でも、重いよ~」

「それに俺が任された仕事ですし」

「でも~、男にだけこんな作業させる訳には~」

「じゃ、じゃあ二人でしましょう」


 俺がそう提案して二人で作業することにしたが、今のように気を使われていたら生徒会を手伝うというよりも手間を掛けさせていることになる。ここはきちんと言っておこう。


「あの、別に今みたいに気を使って貰わなくても、きちんと仕事しますから大丈夫ですよ」


 芦屋さんはきょとんとした顔をしたが直ぐに”わかった~”と答えてくれた。


「秦野くんは他の男の子と違うね~」

「そんなに違います?」


 わかっているが一応聞いておく。


「うん~。私のクラスの男の子は夏になると暑いからって、うちわで扇がせてたりするよ~」


 ……この学校、全館冷暖房完備で過ごしやすくなってるんだが。

 俺はそんな風におしゃべりをしながら作業をしていった。


 しかし美少女とおしゃべりしながら楽しく活動……。いいね!


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