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第二篇「告白」 26

松宮はその足で絢子の居場所を突き止めるべく出版社へと向かった。そこで昔の担当者を捕まえて問いただした。



  『ああ、松宮さん。今回はグランプリ受賞おめでとうございま・・・』


  『彼女は!神田絢子さんはどちらへ?!』


  『・・・・彼女なら、ついこの間辞めましたよ。結婚するそうですよ。ご実家の経営が傾いているようで政略結婚のようだけど、まあおめでたいことですよねー・・・。ま、うちとしては優秀な人材が・・・・』



ペラペラと話し始めた担当者の話を、松宮はもう途中から聞いていなかった。




・・・政略結婚。


俺は、何も知らなかった。自分のことに精一杯で、彼女のことなど何も見ていなかったんだ。話し続けている担当者をそのままに松宮は出版社を後にした。その後、絢子とは一切連絡が取れなくなった。




「・・・つまり、松宮さんと母はそのまま別れたんですか?なら、なぜ・・・」


慧は話を最後まで聞いてから、店主に尋ねた。


「・・・・・これにはまだ続きがあるんだよ。世の中、全然簡単じゃねえ。」


店主は吐き捨てるように言った。



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