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第一篇「秘密」 2

あまりにも衝撃的なものを見つけてしまった。そもそも、母さんは昔から絵に描いたような良妻賢母だったわけで。まず、父さん以外の男性と関係を持っていただけでも驚きであり。そのうえ、その子どもを、何事も無かったかのように育てていたことはもう、青天の霹靂で。




「とりあえず、黙っておくから。母さんには、見つけたことは言わないから」

「・・・ああ。そうしてくれ。あとはよろしく」

「じゃあね」


そう言い残して、ゆかりは扉の向こうに消えた。

今、俺たちは、母さんの入院する病院に来ている。そう、ゆかりが母さんのタンスを開けたのは入院の準備をするためだった。


昨日、俺とゆかり、そして父さんは、母さんの余命を聞いた。

確かに数か月前から店に出るのが難しくなったけど、まだ元気な様子を見せているのに。

現実とは非常に残酷なもので、母の命の期限は、あと一月に迫っていた。

母さんは、異常とも思えるほど冷静に、その事実を受け止めていた。


母さん・・・・。 母さんあなたは・・・。


真実に鍵をかけたまま、この世を去るおつもりですか?



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