ニセモノの遺書とホンモノの愛
ちゃんと書いたのは始めてなので、読みづらいかもしれませんが読んでいただければ幸いです。
『 綾へ。
元気?夏バテしてない?
たまには手紙もいいなかーって思って書いてみました。
綾は最近忙しいみたいだね。
仕事は順調?稼いでる?
無理して倒れないでね。
私は相変わらずフリーターです。
就活って大変…
正社員なれるかなぁ…
弱音吐いてごめんね。
私、就活もバイトも頑張るね。
でも、そんなことよりはやく綾に会いたいです。
きっともう会うことはできないんだろうけど…
大好きな綾がいつまでも幸せでありますように。
さようなら。
夏川 雛』
ある日彼女から手紙が届いた。
俺の名前は山中綾。綾と書いてりょうと読む。よくあやって読まれるこの名前、あんまり気に入ってはいないけど、嫌いではない。
彼女の名前は夏川雛。
仕事から帰ったときポストをチェックしていたら大好きな人の名前が書いてある手紙を見つけたから急いで封を切って読んだ。
会うことはできない?さようなら?
どう言うことだ?
まさか…いや、でもここ最近は全然そう言うのなかったし…
遺書、なんてことは…ないよな。
でも、どうしてだろう…
「…嫌な予感がする」
言葉にしてみたらそれが本当になりそうですごく不安になった。
だから走った。彼女の家まで死ぬ気で走った。
酸欠になろうが、足が縺れようが構わない。
この予感が当たらなければ何でもいい。
どうか、無事で。
「雛!雛!雛っ!!」
俺は彼女の部屋のドアを無我夢中で叩いた。手から血が出るくらい叩いた。
そして何度も彼女を呼んだ。近所迷惑になろうが構わない、彼女が無事でいてくれるなら。
「いない、か…どこいったんだろう」
こんな時間に出かけるとは思えないし…
もしかして…いや、それはないか。
でも…可能性があるなら…
行ってみるか。
そう決めて俺はエレベーターに向って走り出した。
エレベーターは5階、4階と降下している。
ここは6階。
「くそっ…こんなの待ってられるかよ!」
俺はエレベーターを蹴って階段へと走った、そして最上階、屋上まで駆け上がった。
「はぁっ…はぁっ…雛!雛っ!雛ああああああっ!!」
どこ行ったんだよ…会いたい、会いたいよ…
「雛…」
俺はもう限界かもしれない…
雛…俺はお前を失ったたらどうすればいいんだよ…
「やっと…」
「えっ?」
今のは…
「やっと来てくれたんだね」
彼女は嬉しそうに、少し悲しそうに微笑みながら言った。
えっ、今何て?
やっときてくれたんだね…
ヤットキテクレタンダネ…
やっと来てくれたんだね??
「どう言う、こと?俺、お前が自殺でもするんじゃないかって、心配で…」
「するつもりだったよ」
「えっ?」
「綾が0時までにこなかったらするつもりだったの」
「は?」
今何時だ?時計…携帯も忘れてきた…
「俺、間に合ったんだよな?ここにいるってことは間に合ったってことだよな?」
「うん。ありがと」
彼女はそう言って微笑んだ。
「はぁー…心配させんな、馬鹿」
俺は彼女を力強く抱きしめると彼女は声を出さずに泣き出した。
「う、うん、ごめ、ごめんね。心配、してくれて、あ、ありがと、う」
震えた声で何とか言葉を発した彼女が可愛くて、俺は抱きしめている手にさらに力をこめた。
「心配しすぎて死ぬかと思った」
俺がそう言うと彼女は埋めていた顔を上げた。
「えっ、ごめんね、死なないで!」
「うん。お前も自殺とか変なこと考えんなよ」
「うん、ごめんね。来てくれてありがとう」
そう言って彼女は微笑んだ。目に涙をいっぱい溜めながら。
「ああ」
俺は彼女を抱きしめながら頭を撫でると彼女は声を上げて泣き出した。ごめんね、ごめんね、と言いながら。
「何でこんなことしたの?」
さっきまで泣いていた彼女はだいぶ落ち着いてきた。俺は聞き忘れていたことを思い出して彼女に尋ねた。
「だって、その…綾最近忙しそうで、メールの返信くれないし、もしかして、その、私のこと、どうでもよくなっちゃったのかなって、思っちゃって…そしたら、その…」
彼女は口ごもる。
こんなことした理由は俺だったのか…
「んなわけねーだろ、馬鹿。メールはその、ごめん。返した気でいた…本当にごめん」
「そっか、よかったぁ… お互い様、だね」
「だな。だからもうこんなことするなよ?」
彼女は苦笑した。
「うん。ごめんね、こんな面倒なのが彼女で」
「ばーか、前言ったろ?そう言うの全部ひっくるめてお前が好きだって。もう謝るなよ」
「うん、そうだったね。ありがとう」
彼女は笑いながら言った。嬉しそうに、幸せそうに笑いながら。
それにつられて俺も微笑んだ。
「綾」
「ん、なに?」
「大好き」
彼女な今までにないほどの満面の笑みを見せた。
「うん、俺も大好きだよ」
もう彼女を苦しませたくない。寂しい思いもさせたくない。
俺はいったいどうすればいいんだろう…
「雛、今日デートしよう」
「え? …えっ!?デート!?」
彼女は一瞬何を言ってるか分からないと言う顔をして、それからすぐ目を真ん丸にした。
「うん、デート。」
「するっ!しよう、デート!綾とデートなんて久しぶりー」
彼女は子どものように笑いながら言った。
うん、そうだ。
これからはたくさん彼女と出かけよう。
メールも電話もたくさんしよう。
不安も、寂しさも忘れるくらいたくさん。
「綾、仕事は?」
「あ、忘れてた。うーん、休もうかな」
「えっ!?」
「大丈夫、大丈夫。いつも一生懸命働いてんだから一日くらい休んでも平気だよ」
だって、君と一緒に過ごせるんだから。
はじめまして、零と申します。
急に思いついて勢いで書いたので内容が変な気もしますが、その辺はスルーでお願いします(苦笑)
彼女は主人公と付き合う前、バイト先でいじめを受けて自殺しようとしたことがあります。手紙が遺書じゃないかって思った理由はそれです。
これ、前書きに書いた方がよかったかな




