馴れ合いとか……
画面に弐ちゃんねる掲示板が映っていた
。
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ……カタカタ…………カタ。
指の動きが止まる。
「ふう〜狂も、一仕事終えたぜー」
メガネ、チビ、デブの三要素を備えた神が一息つく。コーヒーをちびりちびりと飲みながら本日の功績を眺めた。これで最後だから感慨深いものがある。
神の仕事は大変だ。なにせ、何万人もの人間を一度に相手にしないといけないからだ。哀れな人間など、すぐに神を頼ろうとする。そんな奴らを諭すことなど何一つない。ggksの一言で充分だった。それでみんな神の言葉を噛み締める。
神にも嫌なことがある。仕事をしても報酬など貰えない。ボランティアだ。人類愛がないと勤まらない仕事だ。全員を等しく愛する気持ちで、神は暴言を吐いてまわる。悪い子ばかり集まるのだから仕方がない。反抗期の人間もいて、なかなか言うことを聞かない奴もいるが、いつかわかってくれることだろう。自分の愚かさに。
ミクスィーと呼ばれる宇宙空間もある。
神はこれを嫌う。ミクスィー内だと神の力が戦闘能力一になる。借りてきた猫のように大人しくなる。みんなが触れ合っている時に、ぼっちでそれを眺める。そして、神は体育の時間を思いだす。ペアを組めずに最後まで立っている自分。能力に差がありすぎて、誰も組みたがらないのだ。孤高の存在となる。天上界だ。魂だけ天に上る。
ミクスィーに足を踏み入れない。
「さて、後始末をしなければいけない」
神は、またカタカタと打つ。最後の仕上げに、神の言葉を書いていく。日頃から書いているのでコピペだ。
最近の下界が騒々しい。だから、もう本当にお別れだ。
本当にさようなら、と神はつけ加えた。
にょろ〜ん。
壁|ω・){なに見てんのよ
壁|彡 {べっべつに、好きじゃないんだからね