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宇宙海賊襲来。「その星、貰っていくぜ!」

月面リゾートの評判を聞きつけ、招かれざる客もやってきた。 ドクロマークを掲げた、ボロボロの巨大戦艦――宇宙海賊『ブラック・ホール団』だ。


『ガハハハ! この月面リゾートは、我々が接収する! 文句がある奴は宇宙の塵にしてやる!』


ドーム上空に現れた海賊船から、威圧的な通信が入る。 お客さん(宇宙人観光客)たちが怯える中、アレンはあくびをしながら通信機を取った。


「はいはい。……えっと、接収とかいいんで、帰ってもらえます?」 『あぁん? 舐めてんのか小僧! 主砲発射用意! ドームをぶち破れ!』


海賊船の砲門が光る。 シャルロットがアレンの袖を引く。 「アレンさん、ドームが割れたら空気が……!」 「大丈夫。……ちょうど『宇宙のゴミ(デブリ)』が邪魔だと思ってたんだ」


アレンはコンソールを操作した。


「【超建築:宇宙ゴミ自動回収システム『スペース・ルンバ』起動】」


ウィィィィン……!


月面のハッチが開き、そこから直径100メートルはある巨大な円盤型ロボットが飛び出した。 見た目は完全にお掃除ロボットだ。 だが、その吸引力はブラックホール級だった。


『な、なんだあれは!? 吸い込まれるぅぅッ!?』


「キュイーン(ゴミヲ、発見シマシタ)」


『や、やめろ! 俺たちはゴミじゃない! 海賊船だぞ!』


「ゴォォォォォッ!!」


海賊船は抵抗虚しく、巨大ルンバの吸引口へとズズズと吸い込まれていった。 中でガリガリとスクラップにされる音が宇宙空間(真空なので聞こえないが)に響く。


数分後。 ルンバの排出口から、綺麗にプレスされた「資源インゴット(鉄とレアメタル)」がポンと排出された。


「おお、良い資源になったな。これで増築できるぞ」 「海賊さんたちが……建材に……」 シャルロットは少しだけ同情したが、平和のためには仕方がないと割り切った。


こうして、月面リゾートのセキュリティは鉄壁であることが銀河中に知れ渡った。

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