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ステータス・オブ・リファレンス・インテリジェンス・エイドブック

原○でキ○ニチ1凸。シュ○ルーズ完凸しました。

───およそ500年前。とある街にて───


「ギルガーーーッ!貴様はなんてことをしてくれたんだー!?」


「……死刑。毒か鋏、好きな方を選びなさい」


「ぎゃーーー!?!?!?許してくれラウラー!サソりんー!あまりにも美味しくて楽しい酒だったんだーっ!?」


「そんなことで許せるかッ!というかもっと怒りが沸くわ!?酒に呑まれて貴重なオリハルコンを“ただの剣”にしおってッ!!!」


「ラウラの言う通り。万死に値する」


「ノーーーッ!?!?!?」


 サソりんの手であり武器である鋏と毒針、ラウラの槍と盾の即死級の攻撃から逃げる戦犯(ギルガ)を横目に、彼の作った剣をノヴァとリョウタロウの二人は苦笑いしながら眺めていた。


「これはまたダンジョンに行かなきゃだね…。運良く80階層くらいで見つかると良いんだけど…」


「運のステが死んでる俺がいる以上はそんなの期待すんな、リョウタロウ。たぶんまた100階層まで行くことになる……ワクワクするな!」


「僕は全然ワクワクしないよ…。何度も死にかけてるんだからさ」


「それが良いんじゃないか。死にかけてこそ、戦いってもんだろぉ?」


「この変態は本当にさ~…」


「それよりよ。これ神器でもなんでもない失敗作だしさ。俺が貰っても良いよな?今回の冒険でわかったが、80層からはミスリルの剣じゃ心許ない。恐らく、魔王軍との戦いでもな」


「ああ、うん。いいよ。ギルガには次、僕の神器を作ってもらう約束(・・)だし」


「おっしゃ!サソりんたちには申し訳ないけど、ラッキーとでも思っとこ~♪」


 ノヴァはその時。新しい剣が手に入った喜びで気付かなかった。

 リョウタロウとギルガが、『計画通り…!』とでも言いたげな顔をしていたことを。


「なんだその舐めくさった顔は!?やはり貴様はここで死ねッ!ギルガー!!!」


「戦犯の首を持って行って、ノヴァに褒めてもらうわ」


「ぎゃーーー!!!助けてくれ~ッ!リョウタロウ、ノヴァーーー!?!?!?」


「……相棒。助けてあげたら?」


「俺にとってはラッキーだったけど、他の皆からしたらアンラッキーだし?戦犯野郎は一旦あのままでいいだろ。それより先にダンジョン50階層に行こうぜ。早く試し斬りがしたい!」


「彼女たちが殺人犯になっちゃうよ…?」


「……止めるか~…」




───そして現在。シルフィ視点───


「そ、そんなまさか…。デュランダルを鞘から抜くなんて。ですが選ばれた光などは……」


「誰にも抜くことすら出来なかったデュランダルをいとも簡単に……ステータス表記もそうですが、あの方はかなり異質なようですわね。そう思いませんこと?シルフィさん」


「……ああ。そうだな」


 件の男の鑑定を担当したフレイアに生返事を返す。


 あの男。サオトメだったか?

 召喚された時から、アイツだけやけに落ち着いていた。一切取り乱す様子などなかった。

 それにデリカシーのない騎士の振る舞いに対して放った殺気……アレは命を奪うことに慣れている者でなければ出せないものだ。


 他の勇者たちに比べ、サオトメだけはずっと異質な印象を受ける。

 おかしなステータスの表記にはうっすら反応するだけ。なんなら予想通りとでも言いたげな様子だった。

 神器もただ流し見るだけで、まるで自分が選ばれないことを知ってるかのようだった。その癖、飛びつくと言うほどではないが、デュランダルには関心を示していた。

 かの聖剣に選ばれた訳でもないのに、だ。


「い、いやぁ~。まさか俺が、誰にも抜けなかった剣を抜けるなんて思わなかったな~…(汗)」


 わざとらしい。実にわざとらしい言い方。

 目を細めて横へ逸らす仕草が、お母様が毎年私の誕生日サプライズパーティーの企画を誤魔化そうとする時と全く同じだ。

 私も嘘を吐く時は意識しないとああなる。


 人間や人間の血が入っている者は、皆あのような仕草をするのだろうか。

 だとしたらサオトメは何かを隠していることになる。例えば……


「“この世界のことを既に知っていた”、とか…」


 私は今後のサオトメの言動に注視することにした。もしかしたら奴は、勇者召喚に混ざり込んだ異物……この世界に害を成す存在かもしれないと考えて。




───百合視点───


「認められてもいないのにデュランダルが鞘から抜けたのは、サオトメ様を見極めようとしているからかもしれないですね。後になってから光を放ち、持ち主として認めるケースも珍しくありません。なのでしばらくは、貴方にお預け致します。期待していますね!サオトメ様」


「りょ、りょうか~い…。ありがたく預からせて頂きま~す…」


 あのまま注目されるのは嫌だったので、とりあえず前世の愛剣。デュランダルという大層な名前を貰ったオリハルコンの剣を腰に差して、離れたところで真白さんを慰めているヲタのところへ避難した。


 未だに姫や騎士たちの視線が痛い…。クラスメイトたちからも、なんか凄い武器に選ばれたのかな?みたいな視線が飛んできてて辛い…。


 これ。追放作戦は出来なくね…?

 追放されることになったら神器扱いされてるこの(デュランダル)は確実に没収されるだろうし、それはちょっと勘弁願いたい…。

 オリハルコンって普通に加工するだけでも難易度が高いから、改めて手に入れても加工出来る鍛冶師を探すのが大変だ。

 別で自由に動ける方法を探した方がいいだろう。


「早乙女殿。なにやら凄そうな剣に選ばれたようであるな?あまりよく聞こえなかったでござるが、デュランダルという単語が聞こえた気がするでござるよ」


「別に選ばれた訳じゃねぇよ。光ってねぇし。そう言うお前はまだ選ばれてすらないだろ。慰め係交代するから、残りを見てこいよ」


「承知した!では真白殿。拙者は行ってくるでござるよ」


「う、うん…。良い神器に選ばれるといいね…」


 ヲタが神器選定に向かい、俺はグラムを抱えて座り込んでる真白さんの隣に座った。

 涙は収まってるようだが、ずーんって黒いオーラを纏うように落ち込んでいる様子だ。


 真白さんみたいな小さな女の子が大剣を抱えてる姿は、めちゃくちゃギャップを感じさせるな…。


「結構強そうな武器だよな?それ」


「うん…。でも理想と違いすぎて、素直に喜べないや…」


「理想?」


「うん…。あのね。私も、ヲタくんほどじゃないけど、結構そういうラノベとか読んだりするんだ。それでもし自分が異世界転生なんてしたらって考えたこともあって…」


「へぇ~」


 俺は前世がこっち出身だから、そういう妄想はしたことなかったな。


「どんな自分を想像してたん?」


「……ありきたりだけど、魔法使いとかかな。火の魔法で魔物を倒して、治癒の魔法で仲間を助けるの!」


「しかし現実は……って感じでショックを受けちゃってる訳だ」


「……うん…」


 またさらにシュンとしちゃった真白さん。

 魔剣グラムは完全に脳筋武器だし、固有スキルも脳筋性能だから、理想と現実の差に打ちのめされちゃったか…。


「俺は異世界への理想なんて抱いてなかったしな~。なんて言葉を掛けたらいいか…。あ!強いて言えば、寿命が長い種族に転生したいとは考えてたな」


「寿命が長い種族?」


「ああ」


 冒険者時代からパーティーを組んでたサソりんとラウラと結婚して、それなりにたくさんの子宝に恵まれた俺だが、二人とも人間の俺より寿命が圧倒的に長いし成長が遅い種族だしで、当然その遺伝で子どもたちが成人するのを見届けられなかった。

 俺は亜人に惹かれやすい性格みたいだから、もしエルフなどの長命種がいる世界に転生したら、今度は長命種に産まれたいとは思っていた。


 そうすれば今度こそ、自分の子どもの成長を最後まで見届けることが出来るからな。


(……あれ?そういえばシルフィって、誰の子だ?)


 急な召喚に混乱しててそんなこと考える余裕もなかったが、シルフィは俺の子の内の誰から産まれたんだ?


 ラウラとの間に作った子どもは四人いる。

 その内男の子は一人だけで、残りは全員女の子。

 確か母はハーフエルフって言ってたし、女の子の内の誰かという訳なのだが…。


(やべぇー。めっちゃ気になってきたぁ…)


「あとでそれとなく聞いてみよ」


「え。なにを?」


「なんでも。こっちの話だ」


「おっしゃー!拙者も神器に選ばれたでござるよー!けど本てッ!?これで何しろと!?」


 なんか一人で漫才してるヲタが意気消沈しながら帰ってくる。


「ただいまでござる~…。拙者を選んでくれた神器とやらが、まさかの本だったでござるよ~…。これでどうやって戦うんでござるか?本と言えば魔法使いであるが、拙者はそんなステータスしてないんでござるが…」


 俺と真白さんに本の表紙を見せながら愚痴るヲタ。

 しかしその本もまた、エクスカリバーやグラム同様、俺がよく知ってる神器だった。


「これは…。……そうか…」


(ヲタを選んだのか…。変わり者好きだな、この本は…)


「早乙女くん…?」


「早乙女殿?どうしたんでござるか。なにやら浮かない顔をしておるが…」


 ヲタが持ってる神器の前の持ち主のことを思い浮かべて、少しばかりノスタルジーに浸ってしまった。


「なんでもねーよ。ただなんか、それも強そうだなって思っただけだ」


「ふむ…。確かに見た目は凄そうでござるが…。拙者に使いこなせるとは思えんのだが…」


 本は紫を基調としており、金の装飾のような物が、ひし形とバッテンの形を成すように表と裏に張られている。

 灰色の魔法陣まで描かれており、見た目からしてただならぬ雰囲気を感じる本だ。


 これはダンジョン産で、本というのもあってか、ギルガが似たような物を作ろうにも作れなかった唯一無二の性能を誇る神器なのだが、名前が長くてな…。

 『(デ)バフ本』って俺たちは呼んでいた。カッコ付きの“デ”は普段言わない。一応、正式名称は本に書いてある。


「ここに書いてあるやつが本の名前(タイトル)かもな。……………『ステータス・オブ・リファレンス・インテリジェンス・エイドブック』って書いてあるわ」


「なっが!?……え?てか早乙女殿よく読めるでござるな?英語でもないこの字を。拙者ちんぷんかんぷんでござる…」


「本当だ。なんて書いてあるのか全然わからないや…」


「へ?……あ」


 やっちまった!?こっちの文字をヲタたちは読めねぇのか!そこはご都合主義よろしく、読めるようにしとけよクソ神がッ!

 ヲタみたいな異世界ラノベ好きだったら、下手したら俺の前世はこの世界の人間だってことに勘づくだろうが!?


「えーっと、その~……なんとなく?そう書いてあるように見えたとしか…」


「じーーーっ」


「「「ん?」」」


 どう言い訳しようか考えていると、視線を感じた。


「うおーっ!?安城さん!ビックリしたっ!?」


 横に視線をやると。先ほどの鑑定で知力SSのステータスが出た安城嶺奈が、バフ本を覗くように立っていた。


「な、なんでござろうか?安城殿」


「……本」


 ヲタの問いにただ一言、透き通った声で発する安城さん。

 それだけじゃ何が言いたいのかわかんねぇって…。


「本?あ!もしかして、ヲタくんのこの本が気になるの?安城さん、よく図書室の本を借りるもんね」

※真白さんは図書委員。


「……うん。気になる」


「あー…。そういうことでござるか。本好きの血が騒いだんでござるな」


「うん。……じーーーっ」


「……見る?たぶん読めないと思うでござるが…」


「! (コクコクコク)」


 ヲタの言葉に興奮した様子で何度も頷く安城さん。普段はすっげぇクールなのに、急にキュートになるやん。


 異世界召喚やら適性検査やら神器選定やら、誰にとってもてんやわんやな状況が続いているというのに、この様子……結構マイペースで適応力高いんだな。

 まぁおかげで俺がこっちの文字を読める話が逸れてよか……


「……タイトルも内容も読めない…(シュン…)」


「だから言ったであろう。明らかに拙者たちのいた世界には無い文字なんでござるから」


「でも早乙女くんは読めてたよね?」


 逸れ切らなかった…。巻き戻って来やがった。


「あ、あ~…。なんでだろうな?マジでなんとなくわかるとしか言いようが…」


「そういえばあまり触れない方が良いかと思って触れてなかったでござるが、早乙女殿はステータス表記がバグってたでござるな?その中にこちらの世界の文字が読める物があったのやも…?なぜそれがあるのか謎であるが」


 ナイスヲタ!?その推理貰うぞ!


「あー!そ、そうかもな。俺には本のタイトルがカタカナ表記っぽく見えるんだよ」


「へぇー!そうなんだ」


「……んっ」


 俺が文字を読めると聞いた安城さんが、バフ本をこちらに差し出してきた。

 ……まさか読めと?


「読み聞かせ。お願い…」


「マジで読めと言ってきやがった」


「拙者からも頼むでござるよ~、早乙女殿。読めなきゃ使い方もわからんでござろう?」


 確かにそうだけどさ…。俺は保育園の先生じゃねぇんだぞ。あとでシルフィにでも読んでもらえや。きっと快く引き受けてくれるぞ。


「早乙女くん…。読んで、くれないの…?」


 俺が受け取らずに渋っていると、安城さんがうるうると上目遣いで懇願するように言う。

 やめろよ!サソりんみてぇなおねだりしやがって!?俺はそういうのに弱ぇんだよっ!


「ぐぅ…。わかったよ…」


「やった…♪」


 無表情に、しかし見るからに花が咲いたような雰囲気を纏いながら両手をぐっと握って喜ぶ安城さん。

 さっきからクールな見た目とのギャップが激しい可愛いなおい。


「えっと…。改めてタイトルから読むぞ。『ステータス・オブ・リファレンス・インテリジェンス・エイドブック』。なんかカタカナを適当に入れときゃカッコいいだろ?みてぇなネーミングだな」


「拙者。英語弱者なので和訳をお願いしたい所存…。ステータス・オブの部分はなんとなくわかるが、他がちんぷんかんぷんでござる…。インテリジェンスはたぶん魔法関連だと思うのであるが、意味までは…」


「わ、私も…」


「俺も適当な英単語並べてなんとか会話出来る程度だからな…。安城さんは?」


「……五段階評価中、五」


 中国語みたいになった…。てか英語が五って何気にすげぇな。


「そういえば安城さん。いつもテストの成績が1位だよね!」


「マジか。学年首席ってやつ?」


「ええ。そうよ。学年首席……凄い?」


「ああ。すげぇよ。俺なんて暗記問題くらいしかまともに出来ねぇからな。素直に尊敬だわ」


「! ……ふふんっ。そうでしょ?」


 目を細めて、頬を少し吊り上げるようしてドヤ顔を披露する安城さん。

 なんだそのドヤ顔。可愛いな。サソりんかよ。


「もっと褒めてくれてもいいのよ?」


 マジでサソりんと同じこと言うじゃんキミ…。


「はははっ。わかったよ。でもまずはこの本の和訳を頼む」


「任せなさい。完璧に訳してあげる。と言っても、文字の羅列が本来の英語と違う感じがするから、9割完璧だと思って」


 そう言って、安城さんは本の和訳に入ってくれた。


「『ステータス・オブ・リファレンス・インテリジェンス・エイドブック』。先に皆がわからないものからね。恐らく、リファレンスは『参照』。インテリジェンスは『知能』。エイドブックはそのまま訳すなら『支援本』ね」


「ほほう!インテリジェンスは知能って意味だったんでござるか」


「そしてステータスは『社会的地位』なんて意味なのだけれど……ゲーム用語として置き換えて、この場合は『自身の能力』と訳すわね。オブは『の』や『を』だから…。わかりやすく少し並べ替えて、言葉を付け足すと……」


───“自身の能力を参照して支援する知能がある本”。


「こんな感じかしら?少しばかり違和感があると思うけど」


「「「おー!」」」


 バフ本を脇に抱えて、思わず三人で拍手を送る。

 そこまで訳せればどういう本か、ヲタと真白さんもわかるはずだ。

 なお拍手に満足したのか、安城さんが「ふふん」とドヤ顔を決めている。


「凄いでござるな、安城殿!それだけでどんな本かすぐわかったでござる。この本には恐らくゲームで言う『バフ』をかける魔法が書かれてるに違いないでござる」


「でも、“自身の能力を参照”ってどういうことなの?」


 真白さんが首を傾げる。

 バフの意味は知ってるのか…?……あ。異世界系のラノベ読んでるから知ってるか。


「たぶん“持ち主の基本ステータスに応じて効果量が増減する”んじゃないか?」


「うむ!拙者も早乙女殿と同意見でござる。しかしよりによって、なんでステータスが軒並み低い拙者が選ばれたんであろうか?」


「……本の内容を見てみればわかるんじゃない?早乙女くん、お願い」


「ああ。そうだな」


 ぶっちゃけ俺もバフ本がヲタを選んだ理由がよくわからないが、前の持ち主もヲタと同じく変わり者であったから、単に変わり者好きなだけかもしれん。


「一ページ目は取り扱い説明書みたいな感じだな。えーっと……………なんか小難しいことばっか書かれてるけど、要約すると『詠唱を必要とせず、予め本に保存しておいた魔力で味方を即強化したり、敵を即弱体化させることが可能』らしい」


 よく読んだ振りして、前世の知識のままバフ本の説明をする。

 あれ?タイトルを和訳しなくてもとりあえずページ開けば良かったんじゃ……いや。言わないでおこう。

 なんか真白さんが俺と同じ気持ちっぽい顔を向けて来てるけど、気にしないでおこう。


「な、なんだか凄そうだね…」


「本に書かれてる魔法を口にするだけで発動するみたいだからな。本に魔力を保存っていうのはよくわからんけど」


 嘘です。単純に魔力を本に流し込めばいいだけです。しかも保存量に上限がないから、実質無限みたいなとこがある。欠点らしい欠点がない超強力な支援系神器だ。

 強いて欠点を挙げるなら、魔力を流し込めるのは持ち主だけ。つまりヲタだけなのだが、毎日コツコツ溜め込んでおけば良いだけだしな。


 ……まずは魔力の操作方法を身に付けなきゃだが…。


「それで?どんな魔法が書かれているのかしら」


 安城さんが無表情ながらワクワクした雰囲気を出しながら急かすようにして言う。


 その後は姫様から声が掛かるまで、本の内容を三人に聞かせていった。

 なお何故か一番楽しそうに聞いてたのがヲタではなく安城さんだった…。

炊き込みご飯を作りましたが、完全に失敗しましたわ。

水が足らなくて米に芯が残ってたし、酒の匂い残ってたし…。いつかリベンジしてやりますわ~!

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