表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何で私は戻ったのでしょうか?死に戻り令嬢の何にもしたくない日々  作者: 万月月子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/73

仲間外れ

レグルスお兄様、ユリウス王子、ウィル様はチェスやビリヤードをやろうと遊戯室へ移動した。


ミアプラお姉様はチェスを好むので見に行きましょうよ、と誘ってきたけれど私は一緒にお茶をしただけで疲労困憊だったのでお断りする。


そうして、ノアを見る。

ノアもこちらを見ていた。


私はノアへ駆け寄って耳打ちをする。

「さっきはごめんなさいね。助かったわ」

「勘弁してよ」

ノアはげっそりとした顔で答える。

「本当にごめんなさい。次にノアが困った時は私が助けるからね」

ノアは私の目を見て一瞬黙り、「あぁ、うん」と目を伏せて答えた。


「ノア?」


私がノアの顔を覗き込もうとすると、後ろからレオンの尖った声がした。


「おい!またお前ら二人でこそこそして」


てっきり、ミアプラお姉様とチェス観戦に行ったと思っていたのに、レオンがまだ残っていたのだ。


「別にこそこそなんてしてないわよ」


「おい。ノア。マーガレットでくしゃみが出るって?なんだよそれ」


責めるようにノアに近寄るので、私がノアを庇うように前に立ちふさがる。


それもレオンの癪に触ったようで、私に顔を近づけ、睨み付けてきた。


「産まれた時からずっと一緒の俺が知らなくて、スピカが知ってるってどういうことだよ」


「な、なによ。レオンには関係ないことだわ」


喧嘩腰のレオンにも腹が立ったし、先程のことは蒸し返されたくないので強めに言い返す。


「なんだよ。この前はダンスの時、ノアと踊るより楽しいって笑ってたくせに」

「ちょっとぉ!私そんなこと言ってないわ」


否定すると、レオンは傷ついた瞳で私を見た。


えっ。


私が悪いの?


「た、確かにレオンとのダンスは楽しかったけど」


思わず言葉をかけると、レオンはパッと顔を赤らめた。


「ほらっ。やっぱりそうだろ」

「え」

「そうなんだ」


後ろからノアが暗い声を出す。

私は慌ててノアに振り向き「ノアより楽しいなんて言ってないわ。レオンが思ってたよりリードが上手で楽しかったってだけなのよ」と言い訳のように口にする。


「ノアと比べて上手だって、ことだろ」

「そんなこと言ってないじゃない」

私はレオンに言い返したりノアを見たりとあたふたしてしまう。


「スピカさ、今のうちにノア離れしとけよな」

「は?何なのよ。それ」

嫌な言い方にカチンとくる。


「レオン」

ノアが低い声でレオンを呼ぶ。

二人何も言わずに見つめ合い何秒か過ぎる。


レオンが「わかったよ」とボソッと呟いたかと思うと「ま、とにかく、今度からは俺を仲間外れにしようとするなってことだから。行こうぜノア」と、声をかけ二人で遊戯室へと行ってしまった。


残された私は一人ポツンと廊下に立ちつくす。


一体、何なのよ?


「私こそ仲間外れされてるんじゃないの?」


双子独特の間の取り方にはついていけないわ。


私は溜め息を吐いて自室に戻ったのだった。







読んでもらえることが、嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ