中学校。
第1話です♪♪
ー星山中学校ー
4月7日。第14回星山中学校入学式。
たくさんの新入生の中には、同じ小学校の友達とはしゃぎながら登校する子もいれば、親と一緒にドキドキしながら学校に向かう子も。
私は、藍川静月。今日この星山中学校に入学する新中学1年生だ。
私の横にいるのは、私の幼なじみの武藤莉紗だ。
莉紗とは、小学校でもいつも一緒に登校していたから、今日の入学式も一緒行こう!と、何度も約束していたのだ。
「しーちゃん!!」
ぼーっとしている私に、莉紗が大きな声で話しかけた
。
「ぅわぁぁあ!!」
莉紗の声は大きいから、死ぬほどビビったw
「もぉーなにぼーっとしてんの〜wうちらもう中学生なんだし、ぼーっとなんてしてらんないよ〜!」
莉紗はまた大きな声で言った。
莉紗は中学への入学がずっと待ち遠しかったのか、最近は常にソワソワしていた。
「ちょっと考え事してただけだよぉー泣」
莉紗は中学入学を楽しみにしている反面、私は不安でいっぱいだ。
「なんで莉紗はそんなに中学楽しみなの??」
なんとなく聞いてみた。
「え!?逆に楽しみじゃないの??!」
「だって他の小学校の子もいるんでしょ?友達できるかな〜…。それに勉強も大変らしいし、部活だって…」
「うーん、確かに勉強や部活も大変になると思うけど、青春したくない??!」
青春……?私の頭では考えたことのない言葉が、莉紗の口から飛び出した。
青春なんて私には全く縁が無いと思っていた。そもそも青春が、どういうもので、どんなときに青春だといえるのかも分からない。
「ねね、青春……とは…?」
「へ?」
莉紗はぽかんと口を開けたまま、フリーズしてしまった。
「ねー、青春するってどんなことするの??」
莉紗は少し考えたが、答えが見つからなかったようで黙り込んでしまい、そのまま早歩きで学校へ向かった。先々進んでいく、莉紗を追いかけた。
「ねぇーちょっと待ってぇー泣」
そんなことをしてるうちに、中学校に着いた。
私は莉紗と目を合わせ、少しドキドキしながらも校門をくぐった。
第2話お楽しみに♪♪