31·全ては……のために。
お母さんでした。本当に??私、淡雪は思う。
あれから、京都跡からお母さんに連れられて此処に来ました。だけど何処でしょう……此処は?
ニャンコやワンコ、モモンガちゃんなんかもいます……たくさん。
そして此処、なんて言うか大草原の小さな家、みたいな。小さな家は無いんだけれども、その代わり??に何か、宮殿みたいなのが……あります。
そしてお母さんの色、瞳の色……。
お母さんは元は純粋な日本人、女性。なのに今のお母さんの瞳の色は紅、何故に??
今、お母さんは私の隣にいます。ベンチに座って私に並んで微笑み、います。モフモフ達を眺めるお母さん。
だから聞いてみます。
「お母さん、本当にお母さんがしたの??壊したの?」
ドキドキ!!違うと、本当は違うと言ってほしい、私は。
「ん??どうしたの淡雪」
お母さん。
お母さんの目尻は下がり、本当に穏やかでホワホワして、だけど……その瞳の奥が、私にはわからなくて?。
少しの間、沈黙の後。
「人間なんて要らないじゃない」
お母さん!!
私の耳がおかしく、壊れてしまったの??
「おっ!!お母さん。私……」私……
もう1度、聞いていいのか?
そしてお母さんは
「ん??淡雪、ごめんなさい、簡潔すぎたわね。そうねぇ~、淡雪ならきっと理解、わかってくれるわね」
(そう言ったお母さんの顔は優しくて、それが、いつもどうりなのが妙に不思議と奇妙と思えない私がそこにいて)
だから
「お母さん、5000年前に何があったのですか?」
多分、話しはそれ以前からなのだろうけども、だけどそこからでも良いと思って。
それから、また少しの沈黙の後、お母さんは
「YouTubeでね」……
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