18·伝説
これは、そう……これは。
ある不思議な1人の少女が出逢い……出逢う、12の女神との神話……、伝説となるお話し。
その壁を越えた、そこからあの女の……お姉ちゃんが来たの。時間と空間の……。
あの日……その時から始まったの?
果て、その向こう側……、地平線の先が見えない、ない……私の思いの外、思いつかない世界。
手が、手が震えるの……震えたの。
不安な時、とても恐いと思う時いつもそう。私は両手の震えを抑えられないの、抑えられなかったの。
魔法の心、魔法の心、お姉ちゃんが渡してくれたの。
「世界をね、世界の闇をアナタの輝で切り開いて」、お姉ちゃん、モミジお姉ちゃん
ー
その少女、優しさや愛し合う事を誰よりも欲しいと思って、戦う、戦った。
勇ましき少女、戦う乙女。
閃光を闇へと振りかざし下ろし、その熱陽炎を纏った不思議な少女!
ワンダーガール!!マキ!
ーー
閃光あるところ、またその闇もある。
闇は悪ではない、悪ではないが、その闇の中にも悪は産まれる
全てを1人で片付けられる訳ではない
戦乙女マキもまた1人ではない。
ーーー
貴女は誰?
「マキちゃんね、私は……さ!」
ー
さ……様。
その、お姉さんは冷たく見えたの、みえたの。
だけど、だけどそれは一瞬、出逢ってほんの一瞬だけ。
お姉さん、さ……お姉さん。それは月……、それとも
真っ暗な夜にその道を照らしてくれるお月様みたいだった。お月様の女神様。でも、それとも……。
それとも……。
それもまた運命、さ……様とマキちゃんとの出逢いでした。
その一滴の月の光りが、マキちゃんの心を未来を導き照らして。
その……マキちゃんの恐れからくる震えはいつしか……いつしか、武士の[それ]強者の震えと変わっていた。
ーー
戦いはいつしか……、いつしか日増しに激しくなっていた。
12柱?の女神達に導き牽かれ、その宿命を受け入れた。激走する乙女達。
その[心と倫理]2つの[それ]を……
マキちゃん率いる乙女達はいつしか涙を流さなくなっていた。
誰の希……。
乙女達は女神達に抱かれ、安らぎのその場所に行ったと伝説では……、そう最後に……なっていた。




