混乱
問題の隙間は、いかなる場所にも現れる可能性が指摘され、全共和国と連邦政府は即時の対応を強いられた
もしこの隙間が、どこからでも現れるなら現状で最強の兵器だろう
軍隊の反応が初動で遅れてしまうことは確実であり、それは大きな被害を呼ぶかもしれない
緊急に開かれた、国防会議では、できるだけ隙間を早く発見し。対処にあたる
しかないが、それには現在の軍人だけでは探しきれず。この広大な領土内にそ
れを見つけるのは。連邦市民の協力なしには不可能に近かった
しかし、もしこれを公表し、市民がパニックに陥ると今以上に制御が効かなくなる可能性もある
議論はますます長引いた
「同志司令官!!今すぐにでも元凶である大陸に総攻撃を仕掛けましょう!今なら勝てます!」
「すれ違いざまにあの蛮族どもが連邦内に入ってきたら防衛はどうするつもりだ!!」
「それは首都警備隊がおります!もしものことなら総動員令の発動も考えるべきであります!」
そうだ、元凶を叩く。俺はこっちに賭けたい。あの魔獣を片っ端から抹殺できれば、確実な平和に手が届く
しかし、常に悪天候で、航空機や艦船での接近が難しいあの大陸にどうやって近づく?
俺がそう思った時、その心の声を代弁するものがいた
「簡単に言うな!あれほどの悪天候の中、どうやって航空支援なしで戦闘に勝つつもりなのだ!」
それは一昨日あたりに俺の夢について話した。空軍司令官ユウヤ・チェルネンコ将軍だ
「当然、敵航空戦力の対処も新型対空トラックや、護衛駆逐艦でなんとかする!」
「なんとかするなどという戯言で優秀な兵たちを動かせるか!!」
ここは最高指導者の自分が意見を出さなければ、敵を内部にまで作ってしまう
まずはこの隙間が実際にどこにでも展開できるのか、亜人たちに聞くことを提案した
焦る気持ちもわかるが、俺はこう思っている
そもそも隙間をどこにでも展開して、現れることが可能ならなぜ今までそれで街の中心部に攻めてこなかったのか
俺の考えでは、一度転移できる場所をあらかじめ設定しなければその位置に移動することができないのではないだろうか?
そうすれば、今すぐに敵が攻めてこない理由も納得がいく。
「ほう、その考えは私も思いました。なぜ今まで首都に攻めてこなかったのか。しかし我々には時間はあまりありませんぞ」
「わかっています、ですが情報無くして戦略も戦術もありません。隙間の正体がわかった後、総軍を上げて、短期間での魔獣殲滅を考えております」
俺の言葉にその場にいた全員は表情を硬くし、決意を目に表した




