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我が連邦、異世界へ  作者: 縦深防御
15/19

異変

連邦首都、中央委員会では魔獣に対する対応については議論が起きていた


重爆撃機を運用した高高度爆撃により、暗黒大陸を焦土にする計画が最も有力とされていたが、大陸の広大さや、情報の少なさが他の者たちの同意を得れなかった


「あまりに情報がなさすぎますね」


並べられた資料はほとんど魔獣に関してのことであり、一番欲しい暗黒大陸の情報ではなかった。

 

「申し訳ございません。同志司令官。やはり大陸内に入らぬ限り新規の情報は入らないかと


そうして謝るツバキさんに俺は首を横に振った


「いや、ツバキさんの謝ることじゃないですよ。なんせ大陸には航空機が飛べなくなるほどの嵐が常に起こっているのですから」


そう、なぜか大陸に近づけば近づくほど、嵐が酷くなり。まるで寄せ付けまいとしているかのように我々の接近を拒むのだ


この場合唯一取れる手段が強襲上陸による大陸への干渉だが。航空支援のない


状態での上陸は非常に危険であり。


優秀な兵の命を無駄に減らすことはできない


できれば連邦赤軍以外の軍かあるいは組織に先に上陸してもらうか、もしくは上陸だけを支援して。状況を見るのがもっともだが。


そんな都合のいいものはなかった


これにより議論は延期されることとなり、明確な方針は未だ定まっていなかった


議会の会議場にある。白髪の若い女性の肖像画をなんとなく見つめていると、そこにツバキさんが現れた


「同志ソフィア様がどうかなされましたか?」


肖像画の女性にそっくりなツバキさんが、俺にそう聞いてくる


「いやぁ相変わらず美人だなぁと思いまして」


「そ、そうですか…///」


なぜかツバキさんが頬を赤くする


確かに、ツバキさんと瓜二つのソフィア様を美人と言えば、間接的にツバキさんも美人ということになる


実際メイキングに一番時間をかけた思い出があるから、美人なのは当然だろう



今思い出した


俺はここに転移してきたのだと


今の今まで完全に忘れていた


俺は元々この世界の人間ではないのに、自分の世界を忘れるなんて


それが少しずつ恐怖に変わっていった


気づかないうちに、俺は自分の家族や、親友と言われる人たちの顔を一切思い出すことができなかった


「嘘だろ…」


母や父、妹などが多分いた?そんな記憶がどんどん抜けている


顔が黒く塗りつぶされ、誰の顔も思い出せない


俺は視界が歪むような苦痛をどんよりと感じ恐怖した


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