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我が連邦、異世界へ  作者: 縦深防御
10/19

赤いカーテン作戦

「こちら第2軍!第9装甲師団!!敵の攻撃がすごい!!援軍をお願いします!!」


西のマタリアで首脳部たちが攻撃を受けた時、同じようなタイミングで北方にも大量の敵が押し寄せていた。


「後退だ!今すぐ後退しろ!!」


クヴァノフ大尉がそう言い、一斉に後退を始める


「くっ、銃弾が有効なのは理解していたが、敵には物量作戦を挑めるだけの力があったとは、認識が甘かった」


連邦赤軍最新鋭のT-02戦車が大型の標的に砲弾を射出する


徹甲弾は一撃で敵の身体を貫通し、死に至らしめた


「大尉!弾があと10発を切りました!!!ご指示を!」


戦闘前には150発もの砲弾が1部隊ずつに配られていたが、これほど早く消費するとは思いもしなかった。


だが幸いなことに北方側には空を飛べる魔獣は見当たらず、クヴァノフ達やそのほかの部隊は早く退くことができた




「危なかったですね大尉」


歩兵部隊の兵士がイヴァノフにそう語りかける


「ああ、もう戦車たちの残弾も少ない。出来るだけ前線から撤退したつもりだが…」


クヴァノフの思いとは裏腹に森の向こうから聞き覚えのある唸り声が響く


「まだ来るか!!」


そう言った矢先に通信兵が叫んだ


「大尉!!これより前線にロケット弾と長距離砲による射撃が10分後に開始するとのことです!」


「わかった!全兵士よ、もう一度足を動かすことになった、負傷しているものを戦車とトラックに優先的に乗せて、さらに撤退する!!」




その後方では着々と長距離射撃の準備がなされていた。


「大佐、すでに砲撃の準備は整っております。いつでもご指示を」


左目に古傷があるヴァシレフスキー大佐は味方が無事に撤退できているかに疑問を抱いていた


「まだだ、通告通り10分後に砲撃を開始する。対空監視も怠るなよ」


「了解!」



北側の敵の襲来には、北方軍司令部が、陸上戦力を後退させ長距離砲、ロケット弾、爆撃によってこれを壊滅すると決定。


本作戦名は長距離砲が横一列に並ぶ様から「赤いカーテン作戦」と命名された



前線にいる部隊が全て後退を完了させたと知らされた、現地司令部、ヴァシレフスキー大佐は声を上げた。


「全砲兵部隊に伝達!!攻撃開始!攻撃を開始せよ!」


その声を聞いた砲兵たちは一斉に射撃を開始した。


横一列に並んだ152mm砲が重音を暗い夜に響かせた


その威力は凄まじく、2mほどある魔獣を一撃で爆散させるほどだった


それを目の前で見た他の魔獣はすぐさま逃げ出すが、それに猛追をかけるように爆撃機とロケットの攻撃が来た


北側の草原や山は瞬く間に火に包まれ、そこに生きいているものはいなかった


ロケットがクヴァノフたち前線部隊の真上を飛んで行く様を息を呑むように見つめていた


「まさかこれほどとは…」

「ああ、すげぇ…」


隊員たちは皆、先程の戦闘とのギャップに気を緩めていた


火の海という言葉がこれほど似合う光景はないだろう。


その時北方軍司令部から、全ての通信兵に連絡が送られる


偵察機からの報告で生き残った少数の魔獣どもが、大陸へ逃げていく様が確認されたとのことだった


喜ばしいことだったが、大陸本土を叩き潰さない限りこの戦争は終わらないのだと皆が感じていた。


しかし今はこの勝利が兵士たちの指揮を上げるのには十分すぎるものだった。


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