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全天録  作者: AX-02
第二章 昼
86/261

達成報告 ゼノム・ルマ=アウゴ

______________1件目 

 ソレは風となり大地を駆けた。余りの速さに、草が、土煙が遅れて反応するしかなくなる。


 何か、とてつもないものが接近中だ。


「あれは何だ?!」

「手に負えるか!! 全力避難だ!!」


 衛兵が騒ぎ始めると同時に、ソレは更なる速さを加える。迅雷と言える域を越えたソレ。かなり遅れて。


「ちょっと止まって! いやデコ助の振りじゃねぇって!!」


 という声が聞こえる。ソレの行方が分からないまま、次の瞬間には一つの建物が粉砕される。

 衛兵が覚えている分には、領主がここ数ヶ月内に買ったものだ。


「証拠品、押収!! さぁて次だ!」


 ソレは次の標的があるのか、一つの破壊だけで済まして消えて行った。


「あんなの聞いた覚えないよ………」

「覚えあるけど、お天気なままだし違うかなぁ……」


 天災と言い張る事を決意する二人だった。


______________2件目


 鉄鋼で栄えていたこの街は、数ヶ月前から悲鳴が絶えなかった。腕の良いも悪いも関係なく、使い潰すからだ。


 原因となった物は地下にある兵器……〈戦車〉である。魔力が無かろうと扱える機動砲台。誰もが勝つために飛び付き、使われる前に、地下には拉げられたそれらが並んだ。


 誰の為の鉄塊なのかを考えた。それらは、融かされインゴットとなり、また普通の鉄鋼の使われ方をするだろう。


______________3件目


「ゼルゥ……」


 俺はシュアを直視出来ないでいた。卑劣な罠により、彼女の姿が変わってしまったからだ。

 何故か彼女に付与した〈変動結界〉が解除されていた。そのような効果がないはずの、敵結界を通ったにもかかわらず。


「ねぇ……」


 目の縁に留めながら、証拠となる書類や道具を〈収納空間〉へと送った。


 愛妻を無視している事実が、重く心にのし掛かる。一番、辛いのは彼女であろうに。自分はどうともないのに惨死体のように、目を合わせてくれないのだから。


「見てよぉ」


 次へ行こうと〈魔導二輪車〉に乗り込んだ時、彼女の両腕がピントを自身へと向けた。


「狂おしい程、好きになるから逸らしてたのに……小悪魔め…!」

「えへー」


 彼女は10歳程、若返り身長等が著しく縮んだ。俺くらいの体のサイズで、胸板にすっぽりなくらいだ。毛並みは非常に柔らかく、声も保護……いや庇護欲を掻き立てる可愛らしさ。

 今後にも大きな影響が出るだろうと思われる。


____________4、5件目


「我が望みの為に消えよ!」

「消えるのは貴様だ」

「えー只今より、タンクの(マスター)並びに所有権を懸けた決闘を始めます。双方、タンクの搭乗口までお進み下さい」


 俺が戦闘するのは、シュアを気にするから不味いと思い、同士討ちをさせる事にした。幸いに開けた土地があったので、都合が良い。

 互いに自分本位だったので、話に乗せるのは簡単な方であった。


 ルールは、片方の戦車が機動不能以上で決着。移動、砲撃は当主(しゅぼうしゃ)が入りきってから。

 と、単純なルールで行った。


 へいわしゅぎしゃでテロリストな俺は、勿論、まともにやらせる気はない。互いの砲撃を少々。


「では始め!!」


 当主が搭乗する前から放った砲撃を、超越強化した上で弾道をずらし、両〈戦車〉を消滅させる事に成功。


 消滅確認後〈天烈〉と合流。彼らの了承をとり、依頼達成。彼らの拠点へ荷物や証拠品を置き、私は友人のもとへ行きます。

                     以上

____________________________________________________


「これが〈魔王(ゼノ)〉の手紙か……」

「何て身勝手さなんでしょうね。実力が上なので、何も言えませんでしたが……」

「物は拠点にあったのか?」

「えぇ……全て新鮮新品。しかも迷惑料として……竜の鱗で作られた、サイズの合う胴装備まで〈時限式封印結界〉の中に」


 ケイとキースは、やはり規格外と思考が一になった。何て手際なのだろうか。朝に作戦開始し、日暮れにはこのような達成報告……。


「となると」

「帰りも〈転移〉でしたよ」


 二人は窓から外を見る。

 〈転移〉…この視界の遥か先からでも、一瞬にして目の前へ現れる。恐ろしい術だ、仕事も遊びも戦闘も……全ての移動が違う価値になる。


「行かせる条件として、ライが戦いを挑みましたが……まさか〈剣解〉しても全然届かないとは」


 ライの大剣は平常、手加減状態であり〈剣解〉する事により刀身が細くなり、ゼノム曰く『太刀』と言うものになる。よっぽどの危機の時にしか、見られないスキルだったが。


「そんな奴が急ぐモノ……何がある?」

「より上の強い何かでしょう。例えば……大陸を投げれる巨人とか」

「それは急がねばな」  

書きたくない時は、ダイジェスト方式に限る。


とある刀の物語の4巻よりは

何やったか分かるからセーフ(暴論)

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