初夜
Q そういえば前回の式でのゼノムの服装は?
A 適当に考えて。魔王の圧により全裸でも、レクス以外は言わせない空気にする事は可能だから。
Q 混合巫女服ってなんだよ
A Pな星 ひがしかた だよ。
《内対》[自問自答はするべきことなのに、書くとこんなに気持ち悪く見えるのね]
(教えて! ルシ姉ぇ!)
(やれやれ、余を情報屋として使うとは)
結婚の宴の最中に、ルシュフェルを呼ぶ。
俺は足りないと思っている。確かに、公に二人の愛を見せつけたが、二人の結びとしては弱い気がしてならないのだ。
魔力があるが故に、こう言った世界では文言の力は大きいのは分かっている。だからこそ足りないと、まだ何かあるはずなのだ。魂さえ結び付ける何かが。
(だって、根元とか純正儀式とかの話だと、ルシ姉の方が上じゃん? 知ってる人に教えて貰わないと)
(全く……まぁ正解だがな。そう言った情報は、今の最高位神によって統制されている)
[何の為にか分かります?]
(〈魔王〉の調整、文明の下積み期間、深淵魔導による壊星防止……色々と同時に出来るな)
《内対》にとっても原初情報の価値は魅力的だ。世界が規制を行う前の世界なんて、当時にしか知り得ないのだから。
(それで、結婚より上の男女の結びは)
(式を挙げた日より起算し六日間、夜は多様な地帯で性を貪り、夜以外でも互いの体を離さずに七日間過ごす)
何て密着している方法なのだろう。しかもそれ以外となると、互いに魂を食い合いだそうで。
「夜……行くね」
仕打ちでしかない事をするのは躊躇われる。やっと手に入れたものを、軽微とはいえ壊すのは嫌なのだ。
[仕込みはやり直しかな?]
忘れていたものを掘り返すのが上手いので《内対》は困る。黒歴史も数学の公式も戦闘重要事項も、同じように出してくるのだ。平和な時はオススメなんてなく、何となくで情報が出る。
アニメ映像を見たら、コピペが実写映像化されたCMを流されるように変化してから『DVD版で』と言うのを欠かさない。
料理を平らげていく。旨いの何の、酒との相性も最高だ。
[アルコール度数がやべぇよ………]
(〈魔王〉酒を渡せ。酔いたいのだ)
………ルシュフェルは酒乱ではないだろうか。彼女が大暴れする事を想定すると、大陸以上は壊れそうである。渡さないと会場が死にそうなので、四本流す。
(味はどのような変化か。愉しませてもらおう)
封印解除から数日。今の世を見るのは、気持ちの良いことなのだろう。〈強欲〉のせいもあり、より伸びている分もある。
(〈魔王〉こちらへ来い)
瞬間的に、高層ビルの街を見下ろすガラス張り近くの席で、洒落たグラスを持つ二人を想像する。ルシュフェルの気品からすれば、当然の飲み方だろう。
この席を外したいところだが、レクス王の退室より先は流石に不味い。お願いするのも全員、耳や勘が鋭いので出来ない。〈魔王〉と言えどそんな大きく出るのは、俺らしくないのでしたくない。
ブーイングを二人に飛ばされながら、やっとタイミングを掴めたのは[22:52]の事だった。
セットと匂いから、そういう事の為の部屋に通された。早いのは何だろうか、本能的な部分への理解力の差なのだろうか。喜ばしい。
八畳はありそうな、天蓋とカーテン付きのベッドに飛び込む。
技術のアンバランスを感じるベッドだ。まさかの低反発である。それに枕は、肩甲骨まで負担を軽減させるタイプであり、入口の反対側には通称『駄目にするソファ』が置かれている。
段差や机、壁の隠し戸にグッズが入っている。互いの恥のためだろう。冷静に考えたら、さっき食べた料理の傾向は。
コンコンコン
扉を叩く音が聞こえた。一番、粘度の高い笑顔を作って迎え入れる。さぁ、甘美な時は目の前。
「遅くなってごめんね、抜けるタイミングが」
「…その……起こす形式でして……」
黒猫耳が立っていた。シュアの伝?可憐さを見抜かれた?何にせよ手を出してはならない。
「………すれ違うように?」
「いえ、そのまま……」
「すまんなノワ。部屋のソファに寝ててくれ」
彼女の尊厳になっているものを、折った気がするが仕方がない。折らなければ、俺の方が折れそうだからだ。
[23:15]再度、外側からのノック。今度こそ、シュアだろう。同じ笑顔で迎える。
「あっ…ゼル………んっ……まだ元気?」
「あぁ、衰えを知りたいくらいだ」
式の時と同じ服装のシュアを、抱き上げてベッドへ行きながら話をする。降ろした時に。
「ノワとは、どうだった? 気持」
「いや食べてない。すまないが六日間はシュアだけを、味わいたい」
「ふふっ、入ってるから余裕だよ。何だったら十四日間は」
神の采配か、都合が良すぎる性事情だぜ。
「これ。私に着けて?」
そう言ってシュアが取り出したのは、ハートマークが描かれた首輪だ。
支配の受け入れの表明、従うとの誓約、そこからの愛……考えただけで、腰が振るえてくる。
「気が早いよ、ゼル」
「おっと、撫でてからだったな」
「その前に……新しい名前で呼んで?」
俺に嫁いだシュアは名前が、少し変わった。聞かされた時には、実に日本的だと微笑したが、喜ばしい。彼女も上に行けるような、名になるのだから。
「我が愛しの正妃、シュア・フィエータ=アウゴ………」
「んむ……んっ…………ぇ………ぷはぁ。ゼノム・ルマ=アウゴ、貴方の種を…」
(●REC)
[入室前の廊下から撮ってま]
(b)
[b]
「本当に衰え知らずだわ」
シュアが快楽に包まれながら、ノワも何故か紅潮した状態で寝てしまった部屋で、俺は一人呟く。
シュアが無意識で、回復魔法や魔力の分け与えを行い続けたとはいえ、放出量と現在の脱力感が釣り合わな過ぎるのだ。
原因はどこかにあるはずだ。料理の吸収率、部屋の環境、俺の練り込み……。そしてたどり着いた。
[お前の種が竜形質に変化してたな]
竜の因子は完全に馴染み、竜形態のサイズは普通に100mは越えて、今もなお俺に合わせて成長中ならしい。180mならば180cmの100倍。臓器全ても100倍ならば、玉の直径も同じことだ。
つまり相手も、180m越えの竜を想定している。170cmよりは下の少女が受け止めれる量ではない。小出しにしていなければ、床が深さ2cm程度、白くなるところだったのだ。
(俺の種族、何なの?)
[命名:〈竜粘魔人〉]
確かにカオスだ。魔王は職業だろうが、竜と粘性体と人が混ざりあった上に、魂が二つ存在してる生命体。混沌を使わずして何がカオスか。
出しきれなくなったが、儀式を止める訳には行かない……そんな状況を諦めて、肉体を寝かせる為に意識を薄めていくのだった。
後半をノワ視点にして書いてたら
普通にガイド違反の扱いされても仕方ないよね
って内容になったので書き直しである。
ヒントを言えば、ノワを念入りに洗う必要が出たんだ。




