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全天録  作者: AX-02
第一章 朝
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魅せてくれるよな?

何か出来てた(その2)

 その後は大したことなく、決闘日を迎えた。

 

 現実は小説より奇なりとは言うが、小説(含めた創作)より苛烈な人生や方面別な試練が襲う人は、果たして存在するのだろうか。現に大イベントの後は落ち着いたものが待っている。

 いや創作では、数日ダイジェストが基本であり、億年経過する作品もあるせいか。あとはクエスト形式で討伐、防衛、ドロップ納品とあれど使うのは用意されたシステム。創作は現実より整備された世界での話で、現実はもっと混雑なものと言いたかったのか。


[なお工場と化さないといけない模様]


 毎度、同質な作業・言動を求められるのも現実であり、その状況に入るか脱する時に数奇な要素があるだけ。実際はそういう人がいるから回り、ミスした時は大混乱や批判の嵐。さらに第三者はその状況への防止や批判を考え、打ち込み、発言し……と感覚的な方面は見える。

 なるほど《内演算》俺は、ゲームやネットを感覚的に分かって飽きるように、現実の事象の方面が分かって飽きていたのか。現実の要素も、創作内の事象は持っているので、重要点・本質・流れに見覚えがあり感動や意外性が薄れる。

 

 だから『ゲームばかりするな』か。他人で擬似的だが人生を体感してしまえば、満足を覚えてしまう。

 そして満たなければ、やる気を見せない指示通りに動かないと。次のために動くという事をしないと。故にニート、又はニート原因のホームレスとなると。


 しかし『人生』の名を冠するゲームの時代を生きた従兄は、まともだ。恐らく作品や要素が少ないのだろう。付随するネット評価も、今ほどの人口はなく界隈的。アプリゲームを親の携帯電話で遊ぶ、という充電や機種変更を除けば実質出費なしの、超安いゲームもない。

 汗水垂らして、糞みたいな状況・人にも耐えてやっと感動出来る。その時の精神浄化を体感してない(もしくは少ない)事や、そもそも糞みたいな状況があることが学校、社会の教えるもの掲げるものと違う。ということもあり得る。


 そんな思考を重ねたまま、素振り等をしていたら時間が訪れた。闘技場に向かわねば。


 道を行けば人だかり。ひそひそもあれば大音量で、決闘の事を話す人もいる。俺を見て。


「おぉうぃ、頑張れよー」


 と軽い声援を送る人もいる。重んじたものかと思えば、祭的なものである。国中に広まって、収拾がつくようにした結果かもしれない。

 闘技場に横断幕がされ、地味な所が進んでいる文明と感じる。相変わらず文字の見覚えはないが。


 入って兵に、選手控え室を聞けば案内してくれた。良いサービス、もしくはそこから事があるのか。


 道中、アルゴとすれ違う。互いに目を合わせるだけで終わり何もない。テンプレだと、喚くというか熱や殺意を込めた言葉が、地位的には上の方からかけられるものだが、現実は静かだ。まぁアニメや漫画のキレッキレの言葉使いを、常にしてくる訳でもないか。というより会話するべきではないし。





『さぁ来ました!! 我らが美姫シュア・ラ・フィエータ!!』

『ぉぉおおおおぉおぉぉぉおぉぉぉぉおお!!!』

『シュア様!! シュアァ様ぁぁぁぁ!!!』

 

 待て、何故マイク機能がある。風属性の応用とかだろうが待て。あとシュアの人気高過ぎだろ。最終兵器級じゃねぇか。そんな娘が俺の手元に?

 

 やべっバベルが完成した。体内に収納しておかねば。


『レクス・ガ・フィエータ王、レン・ラ・フィエータ王女、他の御方々も照覧されます』


パチパチパンパチ


 万雷の無駄に洗練された拍手でなく『はいはいわろすわろす』な感じだ。

 なにこの不敬罪……いや……獣だから?うーむ、やはり獣人は、獣と言うには頭脳や人格・主張があり、人と言うには短絡的なのか。


『レクス王の御挨拶です』

『諸君、私は_____』


 すげぇなサイフィ、例の演説のファンタジー版だぜ?しかも。


『レクス王! レクス! 獣王! 獣王殿! 十六代目殿!』


 パーフェクトだ、創世者。これならば100万再生は見込める。

 そんな挨拶が終わり、次にシュアのあいさt。


『ふにぁぁあぁぁぁぁぁ!!』

『ゴファ!』

『衛星兵! 衛星へぇぇぇぇぇ!!』

『……ゼノム…アルゴ………相討ちで退場しろ』


 大丈夫か? この国? 電脳国ニッポンのHENTAI主権化並に終わってる気がするが。いやシュアが可愛過ぎるせいだ。

 パッシブスキルに魅了系が入ってるし、愛属性がカンストを越えてFまみれだし、クリティカル確率もFまみれなのだ。そんなせいであってくれ。


[すまん。録音失敗した]

(馬鹿な!? 完全敗北だとぉ??!!っ?!っ??)


 なんて恐ろしい国だろう。気を引き締めねば。



『直前割り込み! しかし実力は〈黄緑海〉帰りの折り紙付き!! と思いきやチンピラに無抵抗?! お前どっちだ!!? ゼノム・ルマ=アウゴォ!!』


 紹介は大体合ってる。茶化すのは当然だ、選外だった奴へは語彙力低下するものだ。


 そして表へ出る。人の圧がすごい、そして広い。慣れもしてない現象も同じくなのだろう。『oh』しか感想がない。


『対するは、幸運を手にしたら逆転?! 諦め切れない情熱が彼を進ませる! アルゴ・ベラ・デ!!』


 反対から彼も現れる。なんとなく晴れやか、爽やかさを感じる。あぁお互いにすっきりしようか。

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