やっぱ、嬉しいんだよねこういうの
真面目な戦闘入れると文字が増えた気がする。
診断メーカーの通りに戦闘狂の素質があるのか?
二次元の乱闘ぐらいしかしたことないのにぃ……
異能…スキルの類いが二つあることが判明し、少し使って大体把握した。
(道具生成と物体への変化が素早く出来るのは、錬金術系統だな。そうなると魔法は土や地の属性か)
創作物__主にサイト投稿小説__を読み込んでいた俺は、理解が早かった。そして発展も早い。
(いずれは重力とか付与とか絶えず○○する泥の○○とか……)
いつ可能になるのか、そもそもその派生をするのか、分からないままの発展もとい妄想をしていた。
(ここじゃあこれ以上、分からないな。出よう、この洞窟)
行き止まりの箇所から大して動いてない俺は、移動を決めた。しばらく道なりに歩くとまた能力が判明する。
(地図が脳に刻まれていく。う~む俺は人なのか?)
三つに増えたことよりも、自らの種族を気にする。しかし利便性にどうでもよくなる。感覚的に6分ほど歩いて。
ガチッガチッ
先の巨大ムカデと出会った。ここで疑問が生まれ。
(さっきは自動で頭を切って倒した。外套と外殻はどっちが堅いんだ?)
自身のスキルと天然装備を比べたくなった。
巨大ムカデが飛び掛かりの前動作に入る。こちらも身構える。
右腕を胸の手前に、左腕を前に出し、左足も前にし、腰を落とす。左腕を前に外套は刀となり、小指の方を刃にして右の籠手に纏わりつく。そんな思考はしていないと思ったが、自然と手が手刀の型になっていたのを見て納得するが苦笑い。
成人前まで親に連れられて嫌々行ってたが、まさか別世界で使う機があるとは。そう思いつつ来るのを待つ。
互いに臨戦体勢をとり待つ。相手が動くまで………。
ここで俺はフェイントを掛けた。右に跳ぶ振りをし、すぐさま戻る加速に入る。
引っ掛かり飛び付くムカデ。巨体の突撃は空を切るのは見えた。そこに合わせて俺は右足を出しつつ、刃で切り上げる様に腕を振るう。
ガギン
接触。金属音はするが切れた感触はない。考えずとも理由は分かっていた。右足が浮いた状態で左腕を引いていないからだ。思っていたより自身の腕の振りが速かったせいでもある。若干、体が後ろに傾く。ムカデの突撃に合わせたのだから当然だ。
しかし動作はそこで止まらない。浮いて引いてないのならば。着けて引けばいい。体重を右足に掛け、左腕を腰まで引き。
ボゴッ
そんな音がしたので見上げると、巨大ムカデが二つに別れめり込んでいた。すぐさま飛び退く。直後に落下。
俺は構えたままジリジリと接近した。
異界生物はしぶとい、虫なんて現実でもしぶといのだから尚更だ。体が半分なくなっていても普通(?)に行動するバッタを見て、幼少から強靭さに畏怖を抱いている。
ムカデから1mぐらいの位置で待機。
(倒せたか? 頭潰さないと駄目なのか…? どうなる……)
そんな考えをしながら30秒は待ったが動く気配がない。死亡を確信し。
「フォーーーゥ!」
初の技量を乗せた戦いを征した俺は、とあるダンサーのとある声に近い発音で、勝利の叫びを上げた。




