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全天録  作者: AX-02
第一章 朝
37/261

宣言

嫁「Hurry.Hurryhurryhurryhurry!!Hurry!」


俺「CVチェンジ ヤメテー↓」




《内演算》「声変えないとやっていけない……これは離婚か?」

《座標詐称》「いやむしろネタをぶちこめる関係だから、長続きするぞ」

《内演算》「億千万年も持つか?」

《錬成》「思い出があればな」

「本当にあんのか?」

「分からない。そうなら手遅れだから、更に遅れる訳にはいかない」

「……賭け事は苦手です」


 〈天烈〉はゼノムの捜索と言うことで、国境を越え帝国領に入った。最後の接触から二週間、音沙汰なしであった。関の兵に情けなさを多少笑われたが気にしなかった。『そんなもの逃がさないで欲しかった』が裏返った笑い。と理解したからだ。

 しかし真の狙いはゼノムではない。帝国が機密に、高質な魔物を造ってる可能性を潰すためだ。対象が〈粘性体(ウーズ)〉である事を盾に、建物や土を徹底的に調べる。何も出なかったとしても、魔物の実験を疑ってたとはバレる事もない。


「異常………分からないなら全部やるしか……」


 妙な個体や現象が多い時は、大事の前振れである。

 ならば事前に止めるなり、対策を立てるなりをしなければならない。見返りが低い仕事は少ない方がいい。事後であれば尚更、深刻になる。何が起こったのかも調べなければならない故、人員の割り当てが減り負担が大きくなる。

 だからしらみ潰しに、回るしかないのだ。楽の為に。


「今のところ変化はなさそうですね。森林での実験は、土を掘らない限り分からな………」


 そう言いつつ、ケイは視えた物が気になり馬を止めた。


「何だ? ケイ? ………おい!」


 ライが質問をするが反応がなかった。数秒遅れて。


「……気になるものが見えたので」

「おう。言え」

「草や葉が積もってるんですよ。獣道でもないあっちに」


 指差ししたのは、方角で言えば南南西。しかしケイ以外には見えなかった。


「確かに見えたな? なら()()()()()も行くぞ」

「「「?!」」」


 臨戦体勢になる〈天烈〉。しかしライは一向に構えない。


「大丈夫だって。情報持って逃げれるのが増えて、歓迎だぜ?」 


 口喧嘩が聞こえた後に二人の女性が現れた。


「ティナだ」

「クレイスです……」

「〈突華〉の二人ですか。まぁ問題ないでしょう」


 『そんな名前に』『正直斬ってるんだが』という、通り名への感想を無視して〈天烈〉は武器を納める。そして馬を置いてケイの言った場所へ向かった。




「あの……しせ…」

「分かってる」


 クレイスが疑惑を口にしようとしたが、魔導師の女が止めた。バレてしまった事を分からせない為だ。どのみち調査はしなければならない。

 目的地は目前だ。草葉は偽装だと分かるくらいに近い。


「さぁて用意だな」


 到着と同時に反対から男が出てくる。どこにでもいそうな貴族の格好の男だ。つまりいるべきではない。


「国外から来たので分かりませんが……名を聞いてもよろしいですか?」

「セ・カスター家当主。リヨン=セ・カスターだ」


 まさかの当主自らである。そして疑惑が加速。反逆の準備だった可能性が浮上したケイは。


「これが傑作ですか?」

「答える必要はない」


 それがないとなると、王家を調べに行かねばならないが……逃げれそうにない。周囲を完全に囲まれたからだ。ならば撃破を念頭に情報を聞きだすべき。


「実験とかはしなくても」

「あぁやるさ………お前等でな!」


 起動させてしまった。リヨンが草葉を掻き分け、中に消える。そして爆発音と襲来する影。


「〈氷柩〉!」

「〈絶骨〉!」

「〈炎纏〉」

「〈風域〉」

「そぉい!」


 まず爆発音の源であり、元凶が入った何かをケイが凍らせた。相手の戦士がそれを砕きに行くが、鎚の分削れただけで終わった。それを見たリヨン側が火属性の付与。風の領域にする事により無効化。そして付与をした敵に向かって、ライが木を抜き投げ___


 





 やはりAランクと言えど、数には押されるのだろうか。氷が完全に溶けてしまった。


『ご苦労だった諸君。帰るがいい。今から私の時間だ』


 少々変化したリヨンの声がその何かから聞こえる。他にもキュラキュラやガガガのような音もした。


「?! 動くのか!」


 非常にゆったりとだが確かに動いた。つまりこれは対寒が出来てる動くもの……それも馬無しで。

 急加速したそれを全員避けた。〈天烈〉〈突華〉以外は消えたようだが………。


「なんだありゃ………」

「恐らく付与済みの金属で作られた魔導車でしょう……」


 燃え盛る中に見えたのは、余りにも異質な物体だった。謎に穴の空いた突起もそうだが、完全に金属の車という、狂気しか感じられないものだったからだ。特に車輪が、どういう原理なのか読めない。そもそも車輪と呼んでいいのだろうか。

 なかなかの早さで接近してくる。従来通り急に曲がらないのが救いだが、避ける事しか考えられない。

 あの様な付与済みの金属の堅牢さは並みではない。人体や武具と違い、厚み全てに付与されるのだ。前準備がいるこちらからすれば、突破の仕方がないも同然………。


『くっはははは。さぁ逃げ続けてみるがいい……ある位置に来れば』


 その声の後に、魔力を溜める音がした。突起の穴から光が見える。


「全員、突起とは逆に!」


 ケイが突起の真正面から、外れながらそう言う。かなり横にズレたところで、射出された。

 木々を貫き、黒煙を高く上げる………恐るべきものが撃たれたのだろう。砲より放たれる〈魔法矢〉の極みのようなものだ。


『どうだね? 本来ならもっと早いぞ。貴様が声を上げる間もないくらいにな』


 あれがもっと早く? しかもあの距離に届く?

 そう恐怖が煽られる。人の身の限界の先………それを見せられた。なまじ強いだけに差が分かる。あれをやるには遥かに先であると。


「ケイ!狙われてるぞ!」

「!」


 戦場で考えるという愚を犯した。だがまた手を抜くつもりなのか、チャージの時間で射線から逃れる事が出来た。


『Aランクがこの様か……素晴らしい……! 素晴らしいぞこれは!』

「ちっ……てめぇの実力と勘違いしてやがる」

「勝った方が正義な」


 酔いしれた男にうんざりしたいが、生き残らねばならない。しかし背を向けて逃げるにも、立ち向かうにも強すぎる。

 

『よく分かった………終わりだ』


 はったりではなかった事を、証明するかのような轟音の連射。それも回転砲台が機動してという。

Aランクが不様に逃げるなら………。


「〈突華〉!」


 B以下は逃げる事が困難なのだ。じわじわと近づく弾は彼女達





「計画終了だ。当主様」


 を黒い壁に阻まれ、屠る事はなかった。

一斉入力とかでないから

プラウザ誤バックが大敵なのよ


追記:え?前に言ってたのと性能が違う?

   転生者が来たら発想と記憶()で性能上がるだろ

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