表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全天録  作者: AX-02
第一章 朝
36/261

思い

 どうしたものか最近、主が戦闘目的で〈召喚〉しない。第一位配下のままであるのは分かる。主が危険な目に遭ってないのも同じく。

 合って話しても、入った組織の連携がどうの、目的の人物と二人きりになれないだのと、愚痴ばかり。確かに配下として、聞くのは間違いではない。

 しかし私は戦闘者。運用と約束事については何も言えない。せいぜい『双方を合わせて妥協点を探す』『なれるような功績、地位に』としか言えない。

 これへの返答は『まぁ……うん……だよな……』と気や心が抜けたようなものだった。

 恐らく、第一に考えた事が合う訳がない。と言った考え方をしていた可能性が高い。


 戦闘訓練も行うものの、やはり圧がない。それはそれで強いのだが、訓練時間中の全てがそれだと意味がない。

 強敵に当たった場合。あの時のように撃破出来る望みは薄い。合わない状況のままにさせる訳にはいかない。

 

(私が強敵になって訓練するしかない)


 そう思ってから、後先を全く考えなかった。巨大・特異な生物を求め、召喚待機空間から抜け出し、海を南に進んだ。何度千切れ、毒にかかり、脱皮したのだろう。


 海を割り、岩を裁ち切り、敵を貫き始めたので海岸に帰ったら。


『子孫残せないと聞いて、消えたと思っていた』


 待っていた主にそう言われた。確かに衝撃であり、生物失格とは思ったが、配下として生きる分には何も問題なかった。見た目が赤や紅から緋や深紅になったとも言われた。


 そして戦闘訓練だが………引き分けた。

 

 一度目に純粋な技量を競うもので、刃を扱い続けた私が大差をつけて勝った。

 二度目の勝負は…持てる手段を全て使うものだった。海には、物体を溶かす水を扱う存在はなく、より強化されたらしい主の消化液により負けた。勿論、私がボロボロの為そこで訓練終了だ。


『すまんな。こんな引き分けで……今は急がず治せ』


 傷一つなくなった主にそう言われつつ、待機空間に入れられた。

 

 求めていた方向性と違う敵が、互いに出来てしまった。私は治癒時間、主は私が使えない戦闘という。

 なんと愚かな事をしてしまったのだろう。自責から自身を突き刺そうとするも、弾かれた。溶けてない殻に自傷を阻まれた私は、無気力に寝転がった。

 

 この期間の私は何をしていたのだろうか。主は私を探す為に何をしていたのだろうか。その時の胸中はどうだったのだろうか。暗い思考が脳裏を巡る。

 思考を止めようと体を起こすが痛い。興奮が冷め、体が不正常な事に気付き始めたのだろう。


(伏せるしかないのか)


 寝姿勢に戻り目を閉じ、意識が沈むまでの時は特に短かった。

しっとり回の文字数が少ないのは

人生が薄いってことかな………………

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ