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全天録  作者: AX-02
第一章 朝
34/261

紹介とは動作

俺「【急募】友人が衝動に駆られた時の対処方」


《内演算》「1.離脱。2.より強い衝動を見せて鎮める賭けに出る。3.的になる。さぁ、選べ」


俺「…」


《錬成》「お前の性格を考慮しての択なんだぞ?」

《座標詐称》「なら3じゃね?」


俺「………いや待て!なんで"俺以外の的を用意する"がないんだよ!!おかしいだろ!」


《自動攻渉》「出来るのか?」


俺「…………………ケツイ…決めるしかないの?」


《空間覇握》「あぁ。ボムでも、誰も死ななくていいでも皆殺しでもない。な」

《物体変化》「決めてないよりは。な」

「………ただあの頃、振り返る………」

[邪気まみれ笑顔に穢れも熟知してたがな]


 戦闘後、街を回ったが何事もなく、宿に帰り床についた俺はまた夢を見ていた。今度のはやけにリアルだった。


 ………俺の部屋に入れる限界の人数集まって、携帯機で別々のものをし、飽きたり流れが悪いと感じたら据え置きに移行していた時期のものだ。


[めっちゃ期間長いヤーツ]


 台風でも来る、竜に思考回路が汚染された、麺、来ようとして事故った、改造ソフト欲しがった、圧倒的強者、圧倒的無法者、開拓者、沸点が低かった、御曹子、キノコ………。

 家に帰るとその全員が俺の部屋に居た。様々なネタを話し、ハメ殺し、運で負け、低確率を当て…。 


 何故今になってなのだろう。別世界で初めてグループに入るからかもしれない。

 人との関わりがまだ紙だからな。そんなに大事でなくとも、寝てる間の心に思った事が像として出るのが夢。


 思考を切り替え、身支度をする。重要だったとしても《内演算》が出してくれるだろう。情報は出来るものに丸投げだ。出来ない奴に持たせると詰む。






「来たぞ」


 二階から降りると、先日会ったのと同じ人が迎えだった。担当地区でもあるのだろうか。


「どうも。よろしくお願いします」

「……見つけれて良かったなー……」


 一般的な挨拶をしたら、礼の後にそう囁いた。新人を何人以上入れるノルマがあるようだ。


「じゃ、あの馬車に乗ってくれ」


 男が指さした方を見ると、黒塗りの馬車があった。装飾はオマケ程度のものなので、一般ではないが高級でもないのだろう。秘密部隊としては当然の扱いだ。


 乗り込もうとすると先客がいたようだ。ボサついた白髪の男と目が合う。


「それがお前が見つけた新入りか?」


 自己紹介がなく質問から入る。俺を連れて来た男は。


「あぁ。顔はこれだが実力は申し分ない。一人大剣担いで〈ボルザ〉に勝ってんだからな」


 『顔はこれ』。変幻自在とはいえ、悪く言われていい気はしない。が、ここで止まる訳にはいかないので、頭を軽く下げて席に着く。


「剣の属性は?」

「ない」

「サイズ」

「俺ぐらい」

「〈ボルザ〉の方」

「いつも見るのよりは大きかったから………40年個体かな」

「………良いものを見つけたな」


 質問と返答をしながら彼らは席に着いた。見計らい御者が台を回収し、動き始めた。


 馬車にはガラス窓はあるものの、外側のカーテンにより見られないようになっている。誰も開けようとしないのでそのままだ。揺れが前世界での悪路を行くような強さで、《内演算》や《空間覇握》がなければ恐らく口から粘液が放出される。という最悪な状況となっていただろう。


「さて自己紹介……といきたいところなんだが、本名はここじゃ言えなくてね」


 機密保持と言ったところだろう。大した問題ではない。どのみち全滅させる予定だし。


「俺は〈アイ4〉」

「私は〈サイドブレイン1〉」


 役職と数字の関係のようだ。アイは偵察に間違いないが、サイドブレインは何なのだろうか。あと数字の意味も聞きたい。疑問をぶつけてみる事にした。


「数の方はどういった意味でしょうか?実力や貢献度の順ですか?」

「まぁ後で説明する」


 質問責めになってしまったか? ならば仕方ない、引き下がろう。


「お前のこれまでを知りたい」

「そうですね。まず」


 サイドブレインに促され、《内演算》のオートモードにして話しを始める。


 ごく一般の家庭に生まれたが、魔物に襲撃され山に逃げ延び、野生化した生活を送るうちに、《錬成》が強くなった。最近〈グーバス〉の方から海づたいに来た。海の凶悪なのには出会わなかった。


 大体このような内容である。比喩表現等は覚えていない。自分の虚偽経歴なんて一々覚えてたらキリがない。ただ二人ともなるほど、と頷く様子が見られたので、納得させる事には成功した。


 

 そんな事をしていると馬車の動きが止まった。到着したようだ。


「さぁて。金目の物は置いて逝って貰おうか」


 彼らの終着点に。なんて不運な事でしょう。プロと高ステータスじゃ差がありすぎます。アイは死角や意外を取るのが得意で、サイドは収納空間から何かしらが詰まった瓶を、飲むか腰につけています。そして俺は出て大剣の錬成のふりの《物体変化》。よく周囲をみれば御者も剣を持って待ってます。始まりました。

 

「熱いぃいぃぃ」

「ちくしょう!なん…」

「こんのぉぉおぉぉ」

「ひっ!こっちにも……」


 サイドの瓶の中は酸性だったようだ。意外と射程が長く、かかった人は掻き毟りモザイクがかかる。そんな惨状を目にして意識か視線が外れれば、アイが仕留めにかかる。そして真っ向になったり銀の水粘体したりな奴は、俺や御者が殺す。

 本気で走るのはヤバいのは覚えていたので、現実的な速さにするのに苦労した。足と腕の差が酷い事に気付かされた。

 殲滅までに4分もかからなかっただろう。


[3:28。です]

(うーんこれは弱が付くな)

 

 ありがたい。短縮できたら嬉しくなる奴だな。


[やべぇよ。こいつ人殺しタイムアタック始める気だ]


 どうしてそうなった。俺はただ単に撃破記録を……。

予定は狂いまくるもの


出す予定の諸々に申し訳ない

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