会合
クソみたいな台詞が多いと思います。
俺は黒服に連れられ、遠目から見てた城に入る。白、赤、青、黒の4色で構成された内装だ。見せ鎧や見せ武器が飾られている。武勇の国らしさがある。
待合室に通された。誰が来るのだろうか、もしかして同類なのか…想像して落ち着きがなくなる。
黒服が薄ら笑いを浮かべる。簡単に始末出来ると思ってるだろう。緊張しやすいということは、焦りや解放感にも同じ事が言えるからだ。陰に生きる者にとってカモでしかない。
紛らわそうと部屋の調度品を観察する。
[パチモン、パチモン、パチモン、これはガチ、これは場合による、パチモン………]
鑑定士が居たせいで全然紛れなかった。パチモンが混ざる確率が高いようだ。面子等の為に分かってても、買わないといけない時が多かったのだろう。
おおよそ20分後に。
「御待たせいたしました。サイフィ・ヴァル・アム=ハスター様が入室されます」
やっと当人が来たよう。恐らく皇帝が来るのだろう、全員が最敬礼をしている事から察する。一応、席から立ち。
「待たせたな。座って話そうじゃないか」
やはりイケメンか。そんな若い男が見えた瞬間に礼をする。顔を上げろのハンドサインが出たのか、俺以外の顔が上がったのを見てから俺も上げる。
「ここから先は砕ける。それと機密だ。裏で待機しろ」
彼がそう言うと人の動く気配がする。流石は暗部、普通に《空間覇握》を抜けて来る。遠隔で《錬成》した段差も音を立てずに躓き、カバーした。
「早速か。野生気味だとそうなるのね」
笑いながら彼は、予想が当たった事を告げた。いつの間にか、俺の生活風景を見られていたようだ。
笑いから覚めた彼は質問をしてきた。
「そちらの名前は?」
「ゼノム・ルマ=アウゴだ」
「こっちのじゃない」
お前だったのかデザイナーは。いやそれはどうでもいい。どうやって気付いた。
「上木 悟。元21歳。こっちじゃ1歳未満だ」
「ほぇ~~。俺は伊東 譲治。元14歳。こっちでは23だったかな」
年下のような年上だった。間髪を入れずに質問を投げ掛ける。
「一体、何時から見てた?」
知らぬ内に監視若しくは、盗聴されていたとなれば大問題だ。《内演算》が放置しているという大問題が発生する。
「これを使ったのさ」
そう言って彼は水晶を取り出した。そして魔力を注ぐと。
『ピーーピーピ』
鳥の鳴き声と空の視点が流れる。成る程、自然生物憑依か。高度な技術を持っている事の証明となる。
「これお前だけ?」
「そう。他人の視点になる感覚が掴めなかったり、不快だったりで俺だけ」
「皆使えたら絶対ヤバいだろ……蚊とGを絶滅に追い込むか」
「虫使いのキモさがよく分かったよ……」
方法が分かった上に、同じ境遇、同類と判明した為に。
「お前もショックを受けただろ? まさか亜人種なしの異世界があるとは」
「マジでそれ。どんだけ要素削る気だよ。魔物に名付けしても人型は低確率だし、子孫残せないし」
「うっそん………残せないの………」
「別種だから………遺伝子の禁忌っぷりに嗤うしかなかったなぁ………」
「一人やっちまったよ…どうすりゃいい?」
「望み通りにしてやるべきだろ。自分の代で終わるんだからな……」
亜人種についての話で盛り上がろうとしたら、しんみりしてしまった。巻き返しを図らねばならない。種族については触れないとなると。
魔法理論とスキル理論については大きく盛り上がった。どの創作物が一番近いのかは白熱し、結論は出なかったがそれも良い。
「それでだな。頼みたい事がある」
一段落ついたところで、依頼のようだ。一体なんだろうか。
「どんなん?」
「反逆気味の貴族が居て。色々してきたのを全部返り討ちにしたら、他のところで名を上げようとして、矛先、グーバスに向けられてて」
まぁ当然だな。直接や単団が無理なら堀を埋めてから、連合で攻める等の手段を取るだろう。
「で、色々あって公でも裏でも動かせないと……力こそが正義なのでは?」
「帝都が一番人も魔物も平均が高いからねぇ……俺がいなくなったら荒れそうだし、裏も表があるから遠出しにくいし………」
「だから俺か………後で勇気の切断する予定?」
裏切り予想をしたら、首を横に振る反応が返ってくる。目は泳いでない、心拍の変動もあり得る程度だ。嘘だったら相当慣れていると思う仕草だ。
「報酬を聞こう。それからだ」
報酬が未定な仕事はしたくない。時給でも表示してくれるならありがた。
「実は亜人種はこの星に居てな」
「よ~し地図を出せ。その一家断絶でいいか?」
[うわ。キモ キモ キモ キモ]
スキルさえドン引きする理由と早さで、依頼契約が成立した。
理想の生活への道を教えられたら、飛び付くのは当たり前だ。うん、絶対これ詐欺られるタイプの人だ。
「やめて。一人嫁に欲しいから」
「ふはは。性欲に正直だなえぇ?」
「愛に正直への訂正を求む!」
その後はギャーギャーとした言い合い。依頼詳細。そして新旧の食事の話だ。
「パインサラダ」
「フラグ的な方かい? 俺は嫌いだったが」
「やっぱ割れるよなーうん。長所が短所だし」
「いや、俺は長所を感じずに短所しか見えなかった」
「そうか……とはいえやっぱり足りないのは」
「「[米]」」
意志が一つになる。既知で見つからない物への固執は高いのだ。
詳細は次回。
嫁がまた延期したって?言ったじゃないか。
(帝国の)次のイベントで出すって。




