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全天録  作者: AX-02
第一章 朝
21/261

進め、至る処へ

インフレ「やっと来たか」

   俺「あぁ。次からは早足になるやもしれん」

インフレ「問題ない。あれより緩ければ」

   俺「最終局面で同じことすると思う」

インフレ(保険に入ろう)

 日緋粘人(ドゥラムハーフウーズ)ってなんだよ。あの蒼いのヒヒイロカネだったのか?


[オリハルでもミリンでも ○○ タイトでもない何か]


 略称を作ろうと変な方向へ進んでる《内演算》を放って、収納空間を出してみる。


 5m×5m×3mの部屋が見えた。その辺の岩で色んな出し入れ実験をする。


 空間を出すように念じその上で、どこに出し入れするのかを決める。という少しばかり順序のある……魔法? スキル? ……………技能だ。


 これで素材の持ち帰りが楽になった。もっとも、素材が欲しい龍等が、この星で現存しているか怪しい。隠れていてくれ、頼むから。


 装備を取り戻す為に、気合いを込めて《錬成》乗せ《物体変化》を発動させる。

 外套は相変わらずの黒一色。そのうち紋章を描きたくなるだろう。


 岩へとドリルを押し付けた。そして回転を……させるまでもなかった。

押し込んだ分埋まり、楽々と進んだからだ。調子に乗って走り始める。

 そしてとうとう。


ザザ-


 水辺に穴を開けてしまう。急いで塞ぎ、10mほどUターン。危なかった、ブロックの世界ならば死んでいた。

 上に向かって棒を伸ばす。どういう水の地形なのかを見るためだ。最悪、町のものだったりするので急ぐ必要がある。


 地上が見えた。


[本日の空は快晴で気温は……]


《内演算》が天気を喋り始めた。聞き流しながら、周囲を確認する。


(地平線だ)


 海の近くに来ているようだ。距離と時間を見る気がマイナス数値へ向かう。

 走ってしまった事を後悔するが、高速でトボトボ歩く人もいたのを思い出し、なんとも言えなくなった。


 一応、目的地に着いたので地下から出る。


 海。それは生命の誕生の場、輸送の場、脅威と驚異の場。

 RPGの場合は、新たなる陸地へ、陸ではあり得ない巨体との戦い、人魚イベント、海底都市、謎に宝箱のある無人島と言ったところだろう。


 グームは巨躯がわんさかと言っていたが、海岸や砂浜は大したことがないと思われるくらい静かだ。

 それでも人がいないのは、どういうことなのか。当初の予定通りに、本を読めたら分かったはずだ。

 亜人種なしとか最上位魔物なしの事実が後で出てきたなら。


「何か取るか……」


 波打ち際に近づき、貝殻を拾う。握ったら砕けたので色が違うものを拾い、また握り砕く。

 有用な素材はないと判断した俺は、素潜りをしようと顔を上げ…。


 水面の自分を見た。疑問です。


(なして前世界に寄せた?)


 顔がまた変化していた。自分のようなパーツがある。犯人は間違いなく。



[あたしも気絶してたんだよねー]


 胡散臭いなぁ………まぁまたこれで変装になるだろう。変わるってバレてるけど。


 そうして俺は泳ごうと、深さを稼ぎに歩く。自殺に見えてしまう光景……人がいないせいだ。

 深さが足りたので、クロールで始める。凄いな呼吸不要になるとこうなるんだ。


 多様な海の生物を楽しむ。流石に人面魚はいなかったが、蛸はいました。赤みのある前世界と同じだろうもの。しかも太い腕。

 早速、引き揚げて触腕を切り落とし、海へ返す。


 木を切り、水気を取り、串と燃料にする。原始的な方法での着火へチャレンジ。


 7回のエラーの後、着いた。後は焼き加減を見るだけ……だったが。


 前世界と同様のロブスターが隣に居座った。火を恐れぬ野生がいるとは……と感心した。

 目線を追うと焼かれる蛸の足を眺めている。まさか食べる気なのか? 普通に考えて火傷する筈なんだが、魔法法則世界では何があっても、おかしくはない。


 焼けたであろう一本に手を素早く伸ばす。


「俺が優先だ。分かったな? いただきます」


 そう言いながら口に入れる。


 噛むと反ってくる懐かしの弾力に、涙を貯める。地球と似たような……もしくは地球から入れたこの世界、神々、生命への感謝の言葉が浮かぶ。


 次に焼けただろう串は、ロブスターに取られていた。

 一回で焼け具合を覚えたか、となると可視光が人間並みになるのでやはり異世界。やはりファンタジー。


 三本目を取った時には、食べきっていた。胃は見た目で判断してはならないと思いしらされる。

 それなりに仲良く分けて食べた。


 腹ごしらえが済んだので、移動しようと腰を上げたところ。ロブスターが何かを砂に書き始めた。


 どうやらこっちの文字のようだ。翻訳オナシャス。


[名前。くれ。オトモ。したい。以上]


 頭良すぎない? 純粋にそう思った。で名前か…………そう言えば、名付けパワーアップシステムって人類対象外なのかな……名前付けたから人類になる説もあり得るけど…。


 まずは、殻を硬くしたいので俺の種族から、ドゥラムを取ろうと思った。ヤマモトの為に王以上を目指すのが、確定している俺の初めての配下(?)。魔物の王以上……魔帝や魔神だよな……こいつはそれの側近になる………お? だったらちょっと変えてデュラムにしよう。

次に……常勝無双をしていこうと思い。


「ゼノム・ルマ=ウーズが命名する。お前の名は、デュラム・ヴィクト! 我が堅牢を引き継げる、勝利の星となれ!」


 魔力がごっそり減った気がする。

 他人にするとこうなるってのは、変わらないのね。にしても気絶しなくてよかった。進化がどう進むのか見てみたいからだ。


 しかし全く変化がない。何? 主が目を離した隙にしかしないの? と言いたくなる位だ。[19:28]になるが変わらない。見るのは諦めよう。


_______________________________________



「ゼノム様。ゼノム様」


 そんな声で俺は目覚める。時計は見ない。それよりも彼の進化を見るべきだ。


 戸を開けたそこに立っていた。


「このようになったのですが……良いものでしょうか?」


 殻が鎧になり、挟みは人工物の様。顔は人に全然寄っていない。しかし。


「甲殻があるやつが進化するのは……くふぅ!」

「喜んで頂き、光栄です」


 配下が出来た喜びで、気にすることはなかった。

日緋粘人(ドゥラムハーフウーズ)の能力をいつ使おうかな-

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